2006年09月のアーカイブ

日本文明の謎を解く

平成18年9月29日
○日本文明の謎を解く

 日本のように類い稀な繁栄を続けている国は世界でも珍しい。豊かな水、そして緑、亜熱帯から温帯を経て亜寒帯に至る長く縦に伸びる国土。そこに住む豊かで礼儀正しい人々。この美しい国、日本。争いのない国、日本。この日本文明の存在の謎を解明してみよう。

 縄文時代より遥か以前、南方より黒潮に乗って渡来した南方系の人々、北方より親潮に乗って来た北方系の人々、大陸・半島から偏西風に乗って来た人々、それ等の人々はこの東西南北に弓状に細長く伸びた日本列島の中で、幾度となく混血を繰り返し、日本独特の平和を愛する国民性を育てていった。
しかも世界有数の火山列島であることで、常に肥沃な土壌が火山によって供給され、急峻な地形は、更に沃土を拡大し、高温多湿の気候は、動植物や農産物を育成した。

 人々は火山による恩恵、水による恩恵など自然との共生の中で世界有数の安定した生活を送ることが出来た。

 また度重なる水害を克服する為の治山治水の技術が早くから発達し、数多くの事蹟が語り継がれてきている。水田の水勾配を絶妙にコントロールする技術は、水稲栽培が始まった頃に確立されていた。それが氾濫を繰り返す河川の治山治水事業に生かされていったのだ。また火山列島であることは金の生成に直結し、「黄金の国ジパング」といわれた世界有数の産金国として、長い間世界的に有名であった。九州の菱刈金山は、現在でも世界一の純度の高い金を産出している。このように日本を取り巻く自然環境、とりわけ火山帯、モンスーン地帯等の影響を受けて、自然を克服するのではなく、自然との共生を目指した生活を通して、世界でも珍しい日本独自の文明が形成されてきた。この独特の自然条件と全く同じところは、地球上には存在しない。地球が宇宙の奇蹟といわれるのと同様に、われわれの住む日本は、地球上の奇蹟なのである。

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デフレの終焉

平成18年9月28日
○デフレの終焉

 世界的な原油の値上りを契機に、資源や原材料の価格が次々と高騰を始めた。そして消費の回復が、身の周りで実感できるようになってきている。例えば、昼の外食の価格の中心は、1000円未満であったものが、東京でも1000円以上に変ってきている。今迄は安くなければ売れなかったものが、すこし贅沢してもよりおいしいもの、より魅力のあるものにドンドン変っていっている。ガソリン価格を筆頭に目に見えない所で価格が上昇しはじめている。

 7月の内閣府発表の景気動向を示す一致指数は83%を超え、1980年調査開始以来、2番目の高水準となり、バブル時を上回っている。83%を超えたのは16年ぶりのことで、史上2番目の高い水準である。

 三菱マテリアルが東京駅に近い東京国際フォーラムで9月7日から4日間貴金属フェアを開催した。天皇家の紀子様男子無事ご出産を祝って、会場は熱気に包まれていた。入場者は殆んど中高年の女性。ダイヤモンドをはじめ、宝石、貴金属、パール、金、プラチナ商品が広い会場一杯で展示即売されており、私の想像を遥かに超える大盛況であった。私はあまりの熱気に、買う気も失せて、会場を後にした。消費の回復を確信した瞬間である。また百貨店の増改築の動きも見逃せない。長い間の低迷を脱して、デパートは新しい時代を迎えようとしている。二極分化の消費性向を上手に活用し、スーパーとの住み分けを目指して、高級路線を歩みはじめている。

 長い間続いたデフレの終焉の時を迎えたのだ。インフレ時代へスイッチオンする為に、私達も十分な準備を整え、これに適確に対処して行かなければならない。

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健康長寿を飼い慣らせ

平成18年9月27日
○健康長寿を飼い慣らせ

病いは気からという。聖路加病院の名物院長日野原博士の健康法は「食べ過ぎないこと」「個型物は一日一食」「健康ジュースを毎朝飲む」などなど。私はこの健康ジュースに注目した。オレンジジュースに大匙一杯のオリーブオイルを入れて毎朝飲むのである。私の会社の一階に福井県内の有名パン屋さんの集合店舗がある。そこでこの日野原博士流の健康ジュースを販売してもらっている。オリーブオイルはフランスのプロバンス直輸入のバージンオイルを使っている。日野原博士は何十年も飲んでいるとのことであるが、私も飲みだして二年近くが経過している。
元気で長生きをしている人は、驚くほどエネルギッシュである。前向きに人生を生きておられる。病気になっている暇がないのだ。病いは気からとはよく言ったものだ。
 日本人で世界一の脳腫瘍の名外科医師がいる。彼の元には世界中から、手術をしてほしいというメールが殺到している。彼が執刀すると殆んど助からない筈の患者が助かるのである。その為自分で用意した手術用の器具を担いで世界中の病院を飛び回っている。食事をしている暇がない。「私を待っている患者がいる。行かねばならない」神の如き人である。普通なら過労で倒れる筈であるが、仕事が彼を支えている。恐しいほどのエネルギーである。
 充実した生活を送っている人は、病気にかかり難い。充実した生活を送りたいから病気にかからないようにしているのだ。暴飲暴食をしない。出来る限り規則正しい生活を送っている。何よりも前向きの思考なのでイライラ、クヨクヨしないのだ。心が健康なのである。自分で自分の心をコントロールする術を知っているからだ。

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インドの未来は

平成18年9月26日
○インドの未来は

 インドは長い間イギリスの植民地として統治されていた。その為インドなまりの英語が標準語として広く使われている。また第二次世界大戦後に、独立を果して、完全な民主主義が定着している国である。政治的に安定している。

 東南アジアを拠点として活躍しているインド人は、ユダヤ人や華僑と同様に、数多くいる。私の経験から判断すると、その資金力はナンバーワンである。インドは国土も広く、人口も多い。10億人の人口は、中国をいずれ追い越し世界一になるといわれている。国連の予想では、2030年に世界一になる。 
 日本の円借款の供与先は、第一位がインドである。今後も増え続けるであろう。なぜならインドはこれから投資しなければならないものが数多くある。インフラ然り。発電所も然り。都市も然り。工場も然り。ありとあらゆるものを作っていく必要がある。

 小泉政権を継ぐ安倍首相の目は、完全にインドを向いている。インドへの円借款の提供は、これからの十年、縮小することはない。インドで特別に他の国と違う点が一つある。日本の軽自動車メーカー「スズキ」がインドではナンバーワンのメーカーである。世界的に軽自動車、即ちエネ車が売れているが、特にインドでは早くからスズキの独壇場となっている。インドで生産されるスズキ車が世界を制覇する日が来る可能性すらある。

 インド人の教育レベルの高さ、特にコンピューターに関する知識や技術力が優れており、その面のアメリカ企業の進出が著しい。IT関連企業を受け入れる素地は、中国と比較にならない程大きい。インドは英語の国だからである。何はともあれ、これからの十年は、インドから目が離せない。

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郵政公社の民営化

平成18年9月25日
○郵政公社の民営化

 小泉政権の最大の課題といわれた郵政民営化が、いよいよ来年には現実のものとなる。450兆円といわれる巨大な郵便貯金や保険はどこへ行くのであろうか。この巨大な資金の使い方については、あまり多くの選択肢があるようには思えない。発想の転換が必要である。

 全国各地にある郵便局の業務についても、民営化となるとその数の多さ、そしてその大、小の規模の格差の問題が心配される。

 特定郵便局といわれた世襲の国家公務員が、今度の民営化でいずれ国家公務員でなくなる運命にある。このことも将来に問題を残しそうである。そんな種々の問題を抱えている現在の郵政公社で、今、全国的に郵便局の駐車場を民間委託する動きが出てきた。前回に続いて先月全国で5ヶ所の郵便局が民間委託に踏み切った。当社も公募に応じ、結果は全国5ヶ所中2ヶ所を落札した。

 官から民への大きな流れを、小泉首相は作ってくれたが、次期首相にとっても、この流れを加速し、世界最大の負債国日本の国家財政を一日も早く正常化しなくてはなるまい。大きな仕事である。
PFI事業は始まったばかりであるが、まだあまりに規模が小さい。少なくとも1〜2年で総予算の10%を超える規模まで早急に増やしていく必要がある。世界中がこの行方を注視していることを忘れてはならない。
 
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ものは取りよう、考えようで変る

平成18年9月21日
○ものは取りよう、考えようで変る

 宗教も、哲学も、心理学も同じことを言っている。それはあらゆる事象は、本人が好むと好まざるとにかかわらず、「結果は決っている」と考える人々が多いが、それは完全に間違っているというのだ。あらゆる物事は心の持ちよう、気の持ちようでどうにでも容易に変る。言葉を変えると「ものは取りようで変る」「ものは考えようで変る」というのだ。例えば同じものを見て、「白と思えば白」になり、「黒と思えば黒」になるということだ。

 「幸せの種、喜びの種をまこう」を、私は会社の社是の第一に掲げている。「幸せ」について考えてみよう。「幸せ」は誰にでも簡単に手に入る。これは信じるか信じないかで決まる。例えばボーナスを10万円もらって「10万円しかくれない」と考える人は100万円もらっても満足しない人だ。即ち「幸せ」を手に入れられない人になる。逆に「10万円もらって有難い」と考える人は、既に「幸せ」を手に入れている。
雨の日に空を見上げて「嫌な日だ」と思いがちである。しかし、庭の植物や畑の作物にとっては慈雨になっている。有難いなと考えられるようになると「幸せと喜びを具現できる人」になっている。

 夏の暑い日に「嫌な天気の日だ」と思いがちである。しかし海岸で泳いでいる人達は嬉しいだろうな。登山している人達も、ハイキングしている人達も、大いに汗をかいで楽しいだろうな。今夜のビールが楽しみだと考えると人生は変る。

 失敗をした時にその失敗に打ちひしがれる人と、その失敗から学ぶ人との差は大きい。失敗をしたら、クヨクヨする暇などない。原因は何だったのか。そしてその対策はと考えていくと自然にプラス思考に変っていく。失敗から学ぶ姿勢が大切なのだ。失敗を恐れず、失敗はチャンス到来と考えるのだ。そうするとひとりでに成功に近付いていける。

 古今東西から、宗教も、哲学も、心理学も同じことを言っている。「ものは取りよう、考えようで変る」と。しかし私達は、こんな簡単な真理でさえ、なかなか信じられない愚かな存在である。とりあえず、今日から、これを信じて、幸福の女神をしっかり把んで生きていこう。「この世は闇」いやいや「この世は極楽、極楽」、「ありがたい、ありがたい」。

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「今」を生きる

平成18年9月20日
○「今」を生きる

 過去にとらわれている人間は多い。過去に起きたこと、今となってはどうにもならないことにこだわっている人間である。過去にとらわれると人間は「とらわれ人」になってしまう。「過去という牢獄」の中でクヨクヨして年月を無駄に過してしまう。

 過去に起きたことは、すべて肯定することが肝要である。過去から逃げ出す方法は、唯一つ、「過去を肯定する」ことに尽きる。過去を肯定することは、自分の失敗や不幸や不運などあらゆることを認めることになる。それが自信につながる。

 あらゆるものに現在という時間即ち「今」は平等に与えられている。生まれたばかりの赤子も、死の床にいる人も、金持ちも、貧しい人も、地位や財産、年齢、性別、人種などに何の関係もなく、すべてに平等に与えられている。

 そしてこの「今」はこれから死の瞬間まで延々と続いていくのである。「今」何かをするか、或いはそれを先延しにするかで、決定的な差がついてしまう。大切なことは「何をするか」でなく、「どうするか」でなく「実行すること」なのである。

 「今」を生きるとは、このことを言っている。怖れるな、こわがるな、心配するな。完璧を期するな。失敗を恐れるな。

 「今」全力投球せずして、いつ全力を出すのか。「今」一歩を踏み出さずして、いつ歩き出すのか。明日は「今」から始まる。「今」という限られた時間に、自分の持つ全力を傾注すれば、明日の扉はおのずから開かれる。

 「今」こそという気概を持って、「今」に集中することこそ人生の指針とすべきであると考えている。一所懸命という言葉があるが、現在の職場、現在の仕事、現在の家庭、そして現在の地域の為に、命をかけた働きをすることが人の道である。

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少子化対策に思う

平成18年9月19日
○少子化対策に思う

 物事は「直視する」ことが大切である。「見透す力を持つ」ことである。少子化対策が叫ばれているが、子供の数が相対的にも絶対的にも減少傾向にある。それも極端に減っている。人口動態の木を見てもわかる通り、団塊の世代の前にもこの現象があった。適齢期の男はみな戦争で、国外へ借り出され、死亡した。国内でも戦災で数百万人の死者が出た。敗戦後生き残った人々が外地より、続々と引揚げてきて、人口爆発が起きた。第一次ベビーブームである。団塊世代の誕生である。そして30年後団塊ジュニア世代の第二次ベビーブームが起きた。それから30年、いまだ第三次ベビーブームの兆しはない。

 何が原因で少子なのか。何が原因で日本は少子化時代に入ってしまったのか。根本的な原因は、日本が富裕国になったことにある。豊かな国では子供を正しく産んで、正しく育てるという事以上に、他のことに生甲斐を見出す傾向が強い。すべてに優先されるべき子育てという大切な仕事よりも、親の楽しみが優先されてしまう。自己中心社会になってきているのだ。

 生殖も子育ても人間の本能である。DNAに刷り込まれた本能である。この本能の弱体化が少子化をもたらしている。男性の男らしさ、女性の女らしさの発揚がお互いの本能に働きかけるキッカケを作り上げる。

 お一人様マーケットの広がりを見てもわかる通り、女性の就労率のアップは女性の結婚年齢を引き上げている。また結婚しない若者が増えている。経済的には親に負担をかけながらも、自分中心の生活、自楽の心に甘えた生活を送っている若者がいる。

 教育費や養育費が高いから子供を産めないとの指摘もある。医療費の高騰は確かに由々しい問題ではあるが、産めない理由としては、言い訳に聞こえる。

 重要な要因は簡単なことである。「結婚」に魅力を感じる若者が少ないことだ。そこで若者達に「結婚の魅力」を教えることである。このことだけで少子化は解決する。福井は結婚式が盛大に行われる。花嫁、花婿の友人知人が集まって盛大にお祝いをする。そこは若者達の出会いの場になる。また社員旅行も出会いの場になる。いろんな出会いの場を作っていくことで、結婚のチャンスは広がっていく。

 私の会社は男女平等の職場である。一見女尊男卑といわれる程に、女性が活躍している。その為に産休制度完全実施を目指したり、手厚い結婚、出産の祝金制度を、国の政策に先んじて、実行している。

 保育所を作れとの声があるが、残念乍ら許認可が必要なことは、私の一存や取締役会の決議では実行不可能である。しかし、これにも挑戦していきたいと考えている。少子化対策の重要な柱の一つなのである。

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「ことだま」について

平成18年9月15日
「ことだま」について

 言葉には魂があるといわれて久しい。福井が生んだ白川静博士は言葉の研究に生涯を捧げた。文字学の最高権威であった。

 文字に深い意味があるのと同様、言葉には人を支配する力がある。演説の上手な人は、人を誘導することに長けている。人は人の言葉によって支配されることが多い。小泉劇場といわれた小泉政権では、小泉首相の言葉に日本中が躍らされた。構造改革であったり、郵政改革であったり、刺客であったり、小泉チルドレンであったり。しかしその言葉は予想以上に効果を表わした。何度も何度も繰り返される同じ言葉に、国民は急速にその影響を受けていった。言葉の持つ力を小泉首相はよく知っていて、それを要所、要所で使ったのだ。名優の名演技,歌舞伎から取り入れた手法である。

 言葉には魂がある。信じている人から「ダメね」といわれると、人間は弱いから、本当にダメになる人が多い。その反対に、「スバラシイね」と褒められると益々力が湧いてくる。業績はうなぎ昇りに上っていく。「褒める言葉」を上手に使える上司や監督、相手に恵まれた人は幸せである。

 言葉には力がある。人を支配する力だ。会社に入って営業部門に配属になり、「私は営業が苦手だ」と言ってはならない。そんな言葉を使うと、知らず知らずのうちに営業マンとして失格する。「私は営業をやった事がない」というべきだ。そうすると「営業に精通する道」へ進むことが可能になる。言葉や文章で自から決意表明をすることは、すばらしい効果を生み出す。文章に書き、声に出して読むことで、益々効果が表われる。毎日繰り返せば直ちに目標が達成できる。それが言葉の持つ不思議な力である。

 一つの言葉で大きな影響を与えた人がいた。「少年よ大志を抱け」のクラーク博士。「板垣死すとも自由は死せず」の板垣退助。「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」の福沢諭吉。「稚心を去れ」の橋本左内。私達は数々の金言名言というすばらしい財産を持っている。そしてその言葉の持つ力を有効に使っていくことこそ大切である。

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我に三策あり

平成18年9月14日
○我に三策あり

 ベンチャー企業を立ち上げて、十年が経過した。何人もの方々から「創業して一番苦労された事は何ですか」という質問を受けた。殆んど同じ質問である。「苦労した事」は多い。でもそれ以上に「楽しかった事」「面白かった事」が多かった。それを聞いてくれる人は誰もいない。

 一番苦労したのは、勿論、「資金繰り」である。中小企業の社長の仕事の大半は、残念乍らこの「資金繰り」に尽きる。この難問題を解決する為には、新しい仕組作りが必要であるが、今日は私が過去に資金繰りの為に採用した独自の方法を公開しよう。

 まず資金繰りを正常に行う為には毎月の資金繰表作りが欠かせない。次に早目、早目の資金の手当である。この早目の資金手当が「云うは易く、行うは難し」の難事である。そこでこの難事を解決する方法を事前に三つ、三つの方策を用意することとした。

 第一の方策は、金融機関からの借入れである。次の方策は資産の売却である。第三の方策は増資による自己資本の増強策である。

 中小企業白書を見ると、中小企業向の貸出し傾向が金融機関別に毎年発表されている。バブル崩壊後、中小企業の資金繰りを支えたのは政府系金融機関である。私はこの政府系金融機関に助けを求めた。最初は国民金融公庫、次に中小企業金融公庫である。制度融資制度は私達のような零細業者にとっては神のように有難かった。今は商工中金との取引が始まっている。

 バブル崩壊後、民間金融機関で最も中小企業に貸出しを強めていたのは信用金庫であった。日本の中小企業の恩人と言ってもよい程、信金は安定的に私達を支援していただいた、

 第二の方策は資産の売却である。私達は常に資金繰りのバックアップ体制の中心に、この資産売却を準備している。資産とは株式、土地、在庫等を含むもので、簡単に現金化しにくいものが多いが、常時準備しておくことで換金性についての考察にもつながっている。

 第三は増資による自己資本増強策である。創業以来数回にわたり増資に踏み切ってきた。現在の資本金1億8560万円、自己資本8億3000万円がその結果である。

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面白いはなし

平成18年9月13日
○面白いはなし

 面白い話を一杯用意している人は人気がある。人は面白い話を聞きたがっているからだ。教えるということは人を育てることである。人を育てるのは、夢中にさせることだ。夢中にさせる為には興味を持たせ、ひきつけることから始めなくてはならない。その為に面白い話を一杯用意しておくことは有意義だ。
「億万長者に誰でもなれる」このテーマで人を魅了することも出来る。近江商人の永遠のテーマであり、この方法で成功した人は多い。今日はその方法を伝授しよう。

その1.入るをはかって出るを制する。
 どんなに収入が多かろうが少なかろうが給与、収入の2割を残し、8割で生活をする。ボーナス等の臨時収入は5割を残す。

その2.ダブルインカム。共稼ぎをすること。
 現代は男女差がなくなる時代。二人で稼げる相手を見付けて、二人でせっせと残すことを考えよう。

その3.健康で長寿。
 短命では億万長者にはなれない。ムダなタバコを止め、暴飲暴食を止め、規則正しい生活をする。タバコはお金を煙に変えるだけでなく、身体に悪く、他人に迷惑をかける。最大の罪は自分の貴重な時間と人生を煙にしてしまうことだ。1本5分、1日40本50年吸い続けると、短命による損失10年。ムダな時間による損失6万時間≒有効年10年。即ち20年をムダにしてしまっていることになる。20年間という貴重な稼ぐ時間を、放棄しているのだ。

 暴飲もダメだ。飲むとつい気が大きくなってムダな出費をしてしまう。暴食、過食も健康に一番悪い。私が言っているのではない。多くの医師の友人の言葉である。

その4.ギャンブルを止めよ。
 せっかくの億万長者への道を、一瞬にして失うのはギャンブルのせいだ。競輪、競馬、パチンコ、宝くじ。すべて成功の確率が極端に低い。買ったつもり、使ったつもりで残しておくと、いつの間にかその「つもり預金」が1億円を超えている。

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古民家解体リサイクル 森藤右衛門十代目(森正晴)邸の場合

平成18年9月12日
○古民家解体リサイクル
森藤右衛門十代目(森正晴)邸の場合

 福井県越前市(元武生市稲寄)の総庄屋、森邸の解体について相談を受けたのは今から約1年余り前のことであった。石森屋材木の社長 石森修一郎氏からである。私は「勿体ない哲学」を信奉するエコロジー運動家の一員である。古民家、それも由緒ある古民家が、訳もなく解体され、ゴミとして燃やされていくことに、強い憤りを感じてきた。そして古民家の収集、古材のリサイクルに取組む道を歩み始めたのは、今から約5年前。「エコフェスティバル」というエコロジー運動を行う為に、全国の知人友人に声をかけた時、日本民家リサイクル協会の金井氏と知り合った。早速出展の了解を取り、福井県のメンバーを紹介していただいたら、旧知の石森屋材木の名前があった。それ以来彼とは何軒かのリサイクル事業を共同で推進している。

 森家は、先代は福井県の総務部長。先々代は武生市長。その前は貴族院議員と名門中の名門である。屋敷は約700坪、周囲を小川が流れ、表門は長屋門、西側に裏門を持ち、棟押えに地元しゃく谷石が使われている。福井大学建築学部の福井先生の指導を仰ぎ、解体調査をはじめて約1年近く。やっと解体の最終段階に入った。残した部材は1000本を超えた。建築年は嘉永6年(1853年)ペリー来航の頃。赤瓦葺きの当時としては超モダンなものである。瓦には六つ葵紋があり、徳川家(越前松平家、本多家等)との関係も考えられよう。

 解体後の再建築の場所の選定と、その建物の利用方法について、熟慮中である。150年を経てきた由緒ある建物を、更に数百年残す方法を思案している。森家ではこの建物に関する本の出版を考えられており、私達の責任も重大である。

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カネボウについて

平成18年9月11日
○カネボウについて

 滋賀県長浜市、琵琶湖畔に、カネボウの大きな工場があった。戦後の繊維ブームの頃には、女工さん達が大勢働いていた。工場の中に定時制の高校もあり、その規模の大きさには、子供乍ら興味を持っていた。

 その後同志社大学を卒業し、福井の三谷商事へ入社。入社と同時に大阪勤務となった。梅新。大阪駅前で、国道1号線の終る所、そして国道2号線の始まる所。その交差点ほど近くに大阪営業所があった。一階が事務所、二階が社員寮となっていた。大阪駅前は当時、第一生命ビルが新築されたばかりで、梅田ビル、阪神百貨店、阪急百貨店など僅かなビルがあるだけであった。後は闇市場のようなバラックに近い商店街が並んでいた。この闇市場が、次々と再開発されていった。再開発第一ビル、第二ビルと続いた。福井本社に勤務となって、大分年月が経過していたが、分譲となった第二ビルに、三谷商事が入居した。元の建物のすぐ目の前のビルだからだ。第三、第四ビルが完成し、梅田新道も大きく変貌した。

 その同じ第二ビルにカネボウシルクエレガンスが入居していた。社長は山崎達夫氏。三谷商事の役員であった私は、幼い頃からのカネボウへの憧憬の念、禁じ難く、カネボウへ石油の売込に行ったのだ。当時カネボウの天然繊維は、中国へのシフトが始まっていたが、残存の日本の工場へ、次々と石油納入をお願いしていった。その後山崎氏はカネボウ繊維の社長、そして本体の常務、専務と昇進された。

 カネボウの長浜工場売却の報を新聞で知り、長浜駅に近い工場立地を知っていたので、真剣に、買収を検討したが、福井のセーレンが買い取られた。KBセーレンとして操業中である。

 この度ご縁のあった山崎達夫氏を当社の社外監査役としてお迎えすることとなった。大所高所からのご指導ご叱正を心から期待致している。同時に、人の縁の不思議さに驚くと共に、常に謙虚に、感謝の生活を送りたいと念願している。

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金利の復活

平成18年9月8日
○金利の復活

 かつてスイスで一度マイナス金利が、短期間ではあるが、ついたことがある。しかし日本のように、5年以上の長期間、金利がゼロだったというのは、世界中でも例がない。それがやっと7月中旬、0パーセントが0.25パーセントになった。今までなかった金利が、少い乍ら復活した記念すべき日である。

 1980年代は日本経済が世界をリードした時であったが、その頃の日銀の政策金利は2.5%〜5.0%であった。それがバブル退治の1991年には数え切れない程の度重なる上昇を経て、6%を超え、バブルは一遍に吹っ飛んだ。その後、反対に急激な金利引下げ政策がとられて、4年間に6%超から0.5%にまで急落した。この一連の金利政策は、今考えてみると、間違いだったことが、誰の目にも明白である。そして金利は死んだ。1995年から10年以上、0.5%から0%線上にはりついていた。まさに「失われた十年」を、政治も行政も、演出してしまったのである。

 それが十年ぶりに復活を遂げた。めでたいことである。入院患者が、退院の日を迎えたのと同じように、私達は大いに喜ばなければならない。但しその後の急激な引上げは、厳に慎んでもらいたい。病み上りの身体にムリは禁物である。体力の回復を待って、リハビリを行い乍ら、仕事をするように、今年中の急激な、大幅な、金利引上げを実行してはならない。

 金利政策は、金融政策の最も大きな重要なものである。それだけに与える影響が大きい。日銀の保守性に大いに期待している一人である。

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黄金の十年

平成18年9月7日
黄金の十年

 最近の新聞雑誌の見出しに「黄金の十年」という文字が躍るようになった。設備投資の堅調に加えて、消費が上向き、雇用が拡大し、デフレ終焉の声が高まってきた。年末にはこの好景気が「いざなぎ景気」を超えて、戦後最長のものになるという。

 しかし今度の好景気ほど、実感の伴わないものは、かつてなかった。特に地方経済においてはなお更である。好景気というより、プラスマイナス線上で、ジグザグ運動を繰り返している感があった。
ところが、企業の業績見通しは、4期連続プラスとなり、株式の価格が上昇に転じた。株価は景気の先行指標である。地価は首都圏の一部で上昇を始め、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡と各都市の中心部が上り始めた。

 失われた十年の原因であった三つの過剰が解消され、金融不安は一掃された。体力を蓄えた企業は、設備を増強し、雇用を増やし、積極的に動き出した。2007年からほぼ5年間に亘って、団塊世代の退職が始まる。同時に、団塊世代の子供等の世代の消費性向がピークを迎える。莫大な、かつて経験したことのない大型消費時代が来るのは間違いない。

 日本の歴史の中で、戦後の経済の歴史の中で、常に主役を演じてきた団塊の世代と、その第二世代が、最初で最後の合同演奏を始めようとしている。

 「黄金の十年」の始まりである。日本が1980年代、世界経済をリードしたように、これからの十年は期待に十分答えてくれそうである。但し、その莫大な個人消費や、企業の投資の方向が、どこに向うのかはしっかり検討しておく必要がある。バブル時代のように株式と土地に流れこむと考えるのは、少し問題である。大きな過去の失敗は、学習効果を生んだ。そして価値観も変りつつある。新しい資金の流出先は一体どこに向うのであろうか。

 発想を変えなければならない。富の二極分化が進んでいるとのデータがあるが、私はこの分析は間違っていると考える。即ち所得がかつては父親1人のものであったが、最近では父も母も子も働いている家庭が多い。そのパートの母の収入の多寡を云々したり、フリーターやニートの子の収入を論じるのはおかしい。家族全体の総収入で見るべきだ。そうすると決して少なくなっていない。
お金の流れは、「都市の再生」に向う。東京新都心の変貌ぶりを見れば明らかだ。都市は耐震型、耐火型のコンパクトシティへ生れ変っていくであろう。

 また個人の生活は必然的にエコロジーを重視した省エネ生活、即ちロハスな生活へ変っていく。新商品、新サービス誕生のチャンスである。

 株式も土地も厳しい選別の時を迎えるであろう。すべてが値上りするのでなく、値上りするものとしないものの差がはっきりしてくることと思われる。「黄金の十年」は、残念乍ら、すべての人々に平等に訪れるものではない。心して準備をしておこう。

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21世紀はどんな時代

平成18年9月6日
21世紀はどんな時代

 日本の人口動態を見てみると、団塊世代と団塊ジュニア世代が大きく突出している。そして高齢化が進み、少子化がはっきりしている。女性の晩婚化と出生率の低下により、標準世帯(主婦と子供)が減少していくことと思われる。また単独世代(ひとり者)が増加を続け、高齢化が進み、夫婦のみの世帯は激増するものと思われる。

 大胆に2020年を予測してみよう。

       1980年  2000年  2020年
標準世帯 43%    33%    23%
単独世帯 18%    24%    30%
夫婦世帯 12%    22%    30%

 この表から何かが見えてくる。標準世帯の名前が付けられない程に、夫婦と子供の共同生活がなくなる。即ち家族や家庭の喪失である。そして標準世帯像は「夫婦世帯」になるか「ひとり者世帯」になるかのいずれかである。「ひとり者」は結婚しない若者や中年者と女性高齢者が占める。

 消費動向も変化していくであろう。住宅も「ひとり者」向のものが増えて、部屋数の多いものは敬遠される。そして、徐々に郊外型住宅から都心型への回帰が始まる。

 また毎日の食事についてのニーズも大きく変化すると思われる。外食がよりポピュラーになり、日常的に外で食事をする人達が増えるであろう。趣味や嗜好も変化し、多様化するであろう。健康で長生きしたい人々へのヘルスサービスや健老施設へのニーズも高まることと思われる。

 時代の先を見据えた考え方を身につけておくことがますます大切になってきた。

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ゴールデンエイジ

平成18年9月5日
○ゴールデンエイジ

 団塊世代の退職がいよいよ来年からスタートする。第一陣の方々の年齢は、現在丁度59歳前後である。この年齢の時、59歳で私は創業した。人、物、金、情報が経営資源といわれるが、そのすべてがないスタートであった。あったのは唯一つ「夢」だけであった。

 60歳は還暦(かんれき)といわれる。十二支が5回まわって元に戻るからである。還暦を過ぎると残りは人生のオマケ。余分なものといわれてきた。しかし今や人生80年の時代を迎えた。男性寿命79歳、女性86歳となりつつある。60歳からはまだ20年が残っている。これ程の長い年月を「人生のオマケ」という訳にはいかない。過去を振り返ってみると、20年は「40歳から60歳まで」と同じである。もう一回新しい人生を最初からやり直すことすら可能である。60歳からの20年の人生こそまさに「ゴールデンエイジ」の名にふさわしい、光り輝く第二の人生である。お金も、経験も、知恵も、人脈もすべて若い者には敗けないだけのものを持っているはずだ。「失うこと」を恐れてはならない。その事だけが心配な点である。

 「失うこと」を恐れると何も出来なくなってしまう。過去の歴史を見てみよう。近松門左衛門が名作『心中天網島』を書き上げたのは67歳、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』の大作は73歳、ゲーテの『ファースト』は81歳、杉田玄白の『蘭学事始』は83歳の時の作品である。政治家でもアメリカのレーガン大統領は69歳で就任、77歳まで大統領を務め上げ、アメリカの奇跡の回復をリードした。イギリスのチャーチル首相は80歳まで現役で、世界をリードした。

 さて団塊世代の皆さんはどんな新しい人生を歩もうとしているのだろうか。「ゴールデンエイジ」の名に恥じない新しい、あなただけの人生をぜひ恐れず、勇気を出して一生涯可能性に挑戦し続けてほしいと切に念願している。

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ふくいの地元産「五福」について

平成18年9月4日
ふくいの地元産「五福」について

 地産、地消の時代が来た。地元のすばらしい産品を再発見し、広くみんなでこれを味わおうという動きである。世界中から輸入した食品で、私達のまわりはあふれかえっているが、本当にそれが幸せなのかという問いかけである。地元産のものには、本当のその土地にしかない深い味わい、ひいては文化がある。

 福井県の地場産の食品の中で、私が「五福」と名付けているものがあるので、紹介しよう。

 三方五湖で栽培されている「西田梅」紀州の南高梅に匹敵するおいしい梅干である。血液サラサラ、健康によい。三国海岸の三里浜砂丘に一面に広がるらっきょうの紫の花をご存知でしょうか。「花らっきょう」の小粒3年ものが私の大好物。奥越美山の急峻な山の斜面で、今も行われている焼畠農業。そこでとれる「赤かぶら」は、身の中まで赤い。シャリシャリ感がよい。浅漬け、ぬか漬け、味噌汁の具に、旬の味が楽しめる。越前、若狭の海岸でとれる「もみわかめ」がすばらしい。風味は天下一品、逸品である。

 酒瓶に詰めて売られている。「五福」の最後は「上庄いも」これは煮崩れしない小芋である。上品な懐石料理の必需品であると同時におふくろの味の小芋の煮ころがしは最高。段ボール詰で豪快に売られている。遠くの身内や友人に送る人も多い。

 以上の五品を、私はふくいの「五福」と名付けている。一度賞味すると、病みつきになること請け合いである。

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コインパーキング魅力の十ヶ条 付2

9月1日
○コインパーキング魅力の十ヶ条
付2. 二十一世紀は環境の時代

 今求められているのは、地球環境の保全に注力し、ロハスな生活や企業活動を標榜する企業です。企業のメセナ活動が求められたのは既に過去の時代。今は企業が自主的に社会に奉仕することで満足するなま優しい時代でなく、社会的な義務と責任として「環境保全」に取り組むことが求められているのです。

 私達は数々のエコロジーの運動を推進している。今年5年目を迎えた「エコフェスティバル」の主催。これは毎年1回エコロジーに関する講師を招いて講演会やパネルディスカッションを行い、同時にリサイクル商品やエコに関する展示会を同時開催、次世代の子供等を招いてエコの啓蒙運動を行っている。また自動車の100%資源回収を実現する為、廃車の手作業分別事業を実施、全国数十企業とのアライアンス事業に取り組む関連企業を設立し、既に3年目を迎えている。

 そして「太陽と風と緑のエコパーク○R」と銘打って、太陽光と風力発電を行うハイブリッド発電機を設置したコインパーキングを、全国に展開しつつある(5年目)。緑は芝生等の緑化の意味である。
また今年10月より、すべての小学生を対象に、地球の未来を考える課外学習施設「キッズグローブ○R」を開設し、地球環境保全に対する興味を喚起したいと考えている。

 「太陽と風と緑のエコパーク○R」の設置は僅かな費用で、微々たる負担で、あなたの企業イメージを大きく変えるチャンスを与えてくる。得るものは、とてつもない大きいもの、失うものは殆んどない。そんなすばらしい事業である。社会から有意義な存在価値を認められるような事業に進出し、評価される企業にぜひなっていただくことを勧めたい。
 
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