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廃校のそばやさん
平成20年3月14日
廃校のそばやさん
房総半島の勝浦市から内陸へ車で少し入って、狭いトンネルを抜けると別世界が広がっている。かつて幼少の頃、夢にまで見た林間学校の雰囲気なのだ。のぼり旗がアチコチに立っている。「手打そば」と書いてある。車を乗り入れていくと小学校の校庭に出る。「老川小学校」とかかれている。
周囲を大木にかこまれた林の中の陽だまりになっている。3月初旬というのに春のような温かさだ。校庭では観光客らしい親子が何組かボール遊びに興じている。案内を乞うと近所の人らしい人が受付に腰をおろしている。「前金です」という。かけそば、もりそばとも600円。そば打ち道場で教えてもらうのは別料金である。教室に入るとタタミが敷きつめてある。昨日まで教室として使われていたかのように、壁には絵や習字、表彰状などがはられている。そばを注文した観光客はセルフサービスのお茶をのみながら、子供の頃にタイムスリップしてしまう。聞けば、この老川小学校の校下は35戸しかない。今は小学生がいなくなり廃校になったという。土日と祭日に近所の人達がにわかそばやを開業する。その時だけ沿道のアチコチにのぼり旗や案内看板を立てるとのこと。手打そばは二八そばでおいしい。ダシもからすぎず丁度よい。タマリ漬の大根がおいしい。そばと大根の合い性はよい。
福井の「おろしそば」は有名だ。特別にから味大根を使う。一度たべるとやみつきになる。健康によいのは広く世間に認められている。健康長寿食である。
おみやげに名物の大根や千切り、タマリ漬の大根を買って帰る人が多い。素朴な味と廃校のそばやの雰囲気がよく似合う。山間の小さな学校であるが、地域との共生の例として面白い。地元の人々も楽しそうに働いている。観光客との会話もはずむ。思いがけない体験をしたドライブとなった。帰りの田畑では野焼きの煙が立ち昇っていた。
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初めての書き込み、失礼いたします。
廃校でそば打ちとは、意外な組み合わせだと思いましたが、林間の学校だなんて、聞くだけでも懐かしさが溢れていそうです。
少し調べてみますと、大多喜町立旧老川小学校というところは7年前?に廃校され、一見侘びしそうなところに思えたのですが、そうでもなく、地元の方や他校からの生徒が、学習や交流の場として活用されているんですね。
私は現在学生なのですが、入学時に研修旅行で五箇山近辺へ行き、そば打ち体験をしたのを思い出します。
過去の日記を見受けますと、今日が会長の誕生日なのですね。
お誕生日、おめでとうございます。
投稿者 らぷ | 2008年03月17日 00:36