赤字国債に代る建設国債

平成22年4月30日
赤字国債に代る建設国債

郵便局の貯金の上限が1,000万円から倍額の2,000万円に引き上げられることになりそうである。この政策のメリットは一体何なのであろうか。民間の金融機関にある預金を郵便局の貯金へ移そうというのであるが、百害あって一利なしの政策である。郵政民営化の民意を無視した上に、更に民間金融機関に大きな打撃を与えかねないものである。特に体質の弱い地方の金融機関の融資態度に悪い影響を与えるものである。政治は国民の為のものでなければならない。この点が忘れられているのは誠に悲しい。
景気対策とのことで大型予算が組まれたが、その財源は赤字国債にたよったものである。赤字国債は徐々に、縮小しなければ日本の財政の将来はない。赤字国債でなく、投資から収益を生む建設国債とすべきである。投資先は日本海ベルト地帯へのインフラ投資である。東アジア時代を迎えて、この投資は十二分の収益を生み出すであろう。
郵貯への誘導でなく、もっと知的レベルを上げた新型債の発行を検討したらいかがであろうか。例えばマイナス利子の超長期の新型債である。これを毎年50兆円ずつ発行していけば、たちどころに既発行の赤字国債負担分は減少していく。購入者へのメリットは、相続税の減免措置である。これを10年続ければ、日本の財政は健全化する。数年後の消費税の引上げと併行すれば健全化はより早く達成できる。
日本の税制の不均衡を考えると、今一度税制全般を見直す必要がありそうである。

投稿者: jsb 日時: 2010年04月30日 10:21

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コメント: 赤字国債に代る建設国債

お世話になっております。
経営ブログランカーズ(アイリーズ)の入江(いりー)です。

亀井さんは郵政改革時代の私憤を晴らそうとしているのか、
日本をどんどん硬直化している世界に導いているというのは、経済に明るい諸氏の一致する意見ですよねー。
困った。。。

投稿者 いりー(一応管理人) | 2010年05月03日 01:22

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