2011年02月のアーカイブ

充電スタンド

23年2月18日
充電スタンド

電気自動車のマーケットはどのくらいであろうか。電池の開発スピードの影響を受けるのは間違いないが、リチウムイオン電池より上のものから10年で莫大なコンバートEU市場の誕生が期待できる。その規模は現在地球上で走っている車約10億台の殆どが電気自動車に置き換わっていくであろう。コンバージョンキットを台当り50万円としても500兆円の新市場の誕生である。しかもこの数字は上ぶれする可能性が大きい。ガソリンの需給逼迫と地球環境保全の見地から早晩エンジン車から電動車への転換は必然のものとなってくる。コンバージョンキットの50万円の試算は工賃や電池の価格によって上振れしてこよう。そうなると年間50兆円以上の新市場になることは確実である。
私の会社はコインパーキングを全国に設置する仕事をしているが、普通充電システムを新設する運動を併せて行っている。現在建設中のところを併せると10ヶ所以上となっているが、4ヶ月後には100台以上、10ヶ月後には300台以上となる予定である。政府は2020年までに200万台を設置するとの方針を出しているが、その殆どは自家用の車庫内に設置されると思われるので、急速充電システム5,000台を含めても、業務用は20万台程度が予測されよう。私達も環境に優しい企業を目指しているのでこの20万台の内幾分かをシェアしたいと考えている。先週既に電気自動車を購入したが、社用車は順次電気自動車に切換えていきたいと考えている。

黒大豆を求める旅

23年2月17日
黒大豆を求める旅

子供の頃、正月料理の中に、黒大豆を煮たものがあった。少し甘味があり、姿や形はよくないが、食べてみるとすごくおいしかった。最近この黒大豆にこっている。なぜなら健康長寿食として「最高の食べ物」だとの識者の意見が多いからだ。
大豆は、カリウム、マグネシウム、カルシウムや食物繊維を多く含んでいる。イソフラボンというポリフェノールの一種を大豆の胚軸に含んでいるので、これが女性ホルモンの代わりをして健康状態を作り出すことが1990年頃にわかったとのことである。女性が男性より平均して6歳長生きするのは、女性ホルモンが高血圧を防ぎ、抗酸化力によってガンの発生を押さえているからということである。閉経後の女性が健康状態が急に悪くなるのは、ホルモンの異常であり、イソフラボンの摂取によって改善できる。男性も高齢者も大豆食によるイソフラボンで高血圧やガンを予防できるのである。
また大豆は高蛋白質なので、これまた健康によい。日本は大豆の加工食がとても多い。豆腐や納豆をはじめ、煮豆、きな粉、煮しめ、みそ、油あげ、きつね、いなりずし等々、身近かなものがいくらでもある。これを日常食としている私達日本人が健康長寿であるのは当然である。
黒大豆は通常の大豆より何倍もイソフラボンを多く含んでいる。そして寒冷地で育てた黒大豆ほど多いとのことである。
黒大豆の産地は北海道である。しかし丹波の黒豆も有名ブランドである。黒大豆を求めて歩いてみたいと考えている。寒冷地ということは北方であると同時に、海抜の高い所ということでもある。福井県では大野、勝山の山ふところにイソフラボンを多く含んだ黒大豆がありそうである。黒大豆の豆腐やそのおからなどは、とても貴重な健康長寿食なのである。
県下を歩いて、そんな「黒大豆」を探す旅を続けている。

新酒まつり

23年2月16日
新酒まつり

福井県内の酒蔵の「新酒飲み比べ」ができる「新酒まつり」をJR福井駅前のエコライフプラザ1Fの地酒ショップ「九頭龍・地酒百蔵」で始めた。全国有名な酒蔵でも、この時期になると「蔵びらき」が行われ、日本酒の愛飲家を楽しませてくれる。「新酒」とは昨年秋に収穫した酒造好適米を使って醸造したばかりの酒で、その特徴はワインの「ボジョレヌーボー」と同じように、新鮮さにある。独特の豊かな香りと飲みやすさが楽しめる。季節限定品なので、今しか味わえない。アルコール度数は少し高めで16度から20度だ。活性生酒が多く、薄にごりのものもある。火入れしていないものも多く、冷暗所での保管が求められるが、長期間はダメである。オンザロックで楽しんだり、食中酒として料理と共にいただくと最高である。ぐい呑などで、つまみなしでぐいぐい呑むのは危険である。酔いが早いので要注意。
なにわともあれ、季節の移ろいを感じさせる「新酒」のシーズンが明けた。酒屋の門口に吊るす杉林も新しく取り替えて、日本酒のシーズンの幕が上がった。九頭龍では試飲のために県内酒蔵の協力の下、新酒試飲会(無料)を2月28日まで開催中である。

国は高利貸?

23年2月15日
国は高利貸?

税金の延滞金利が14.6%であるのを知っている人は少ない。地方都市の中心部に住む老人が教えてくれた。先祖から受け継いだ自宅の土地建物の固定資産税が払えない。それが滞納になって、年金から差引かれる。延滞しているので年金分を超えてしまう。ということは年金はゼロ。そして滞納分がどんどん増えていってしまう。一体どうしたらいいのかとの相談だ。
まず問題点の第一は税の延滞金利14.6%が異常に高すぎる。この高利貸と同じ程の高金利が、弱者を直撃している。これ程の高金利を例え普通の日本人でも払えない。
第二の問題点は徴税方法にある。命より大事な年金から差引かれるのである。滞納し出すと雪だるま式に増えていく。正常な精神では耐えられない状態になる。昔、悪代官や悪地頭の逸話があった。貧しい小作人から厳しい取立てをしたのである。現在の国の徴税方法が異常である。
第三の問題は固定資産税の高止まりである。売れない土地、住んでいる土地の評価が高すぎる。毎年路線価が発表され、公示価が決められるが、固定資産税への連動が遅い。比率は低い。税が高止まりしているのだ。
この14.6%という高金利は一体どこから来たのか。郵便局の定期貯金が8%もの高い金利であれば、多少納得がいく。しかし今や1%程度に下っている。延滞税だけが高止まりして国民を苦しめている。誰も得をしないこんな高金利は即刻廃止し、公定歩合の3倍程度に引下げるべきである。公定歩合との連動金利に一日も早く改正すべきである。そしてもっと弱者に配慮した血のかよった政治を望みたい。

五百万石大名会

23年2月14日
五百万石大名会

2月10日に福井県の地酒を応援する会の発会式をホテルフジタで開催した。発起人をはじめ30名が出席して盛大なパーティとなった。蔵元代表として南部酒造(花垣)の南部社長を招いて、福井県の地酒や花垣の酒についての講話をいただいた。日本料理のメニューにあわせて用意した花垣の酒は6種類、「究極の花垣」という通し番号入の限定大吟醸(鑑定品評会用)で乾杯し、宴会に入った。会の名前は五百万石は、日本で最も生産されている酒米の名前から選んだもの。徳川家400百万石、前田家100万石に対して、福井越前藩松平家は68万石であったが、酒米の五百万石の生産量が日本一(人口割・面積割)なのにちなんで「五百万石大名会」と命名し、互選により会長は福井県前知事の栗田幸雄氏を推戴した。任期は2年、重任を妨げないとなっている。
福井県の地酒の評判はよいが、PR不足のため、知名度は兵庫・京都・新潟をはじめ広島などと比較すると極端に低い。そこですばらしい福井の地酒を内外にアピールする為の運動をすすめていくことを会の目的とした。全国的に活躍をしている大企業の地元の幹部をはじめ、観光に興味のある会員の協力を得て、所期の目的を果たしたい。
地酒を食事と共に1合程度(180ml)いただくのは最高の贅沢であり健康長寿のもとである。
この大名会は年4回開催し、日本料理と日本酒のベストマッチングを楽しむと同時に福井県の地酒を内外に宣伝するものである。会員は50名を限度として募集中であり、10名程度の余裕があるので、同好の士の方は申出ていただくことをおすすめする。

自由気ままと凧の糸

23年2月9日
自由気ままと凧の糸

子供の頃歌った正月の歌に「お正月には凧あげて、コマをまわして遊びましょう」という文句があった。凧を上げるのは北風の吹く冬の風物詩であり、子供の遊びの中でも面白さでは上位にランクされていた。稲刈りの終った田圃で手作りの凧上げに夢中になったものである。風にのって凧がどんどん上っていって、その内強風のため糸が切れて八幡の森に消えていったのを必死に追いかけてこともあった。「糸の切れた凧」である。安定感を失って落ちていく姿は、何か大切なものを失くしたようで子供心に鮮明に焼きついている。
最近の子供達の凧は大分姿形の異なったものとなっている。手作りの凧は姿を消し、糸も強くなっているようだ。それでも電線にかかっているのをタマに目にすることがある。
最近の子供達は自己チューという傾向がある。どんな虫かと聞いたら「自己中心主義の自己中」だという。それは大変結構なことだというと、いや違う、大変困っているというのだ。自己チューというのは自主自立のことではなく、自由気まま、勝手気ままの事だという。糸の切れた凧と同じだというのである。
戦後の教育に問題がある。教育とは躾である。先生と生徒は対等ではない。母親と子の関係と同じように、時に厳しく指導しなければならない。ゆとり教育の弊害がいわれ、路線が修正されたが、子供の教育は凧の糸のようにしっかりと指導してやることが必要である。糸の切れた凧は自由気ままに大空を飛ぶのでなく、必ず地面にたたきつけられてしまうのである。自由に大空を泳ぐ凧には、しっかりとした糸によって操られ、導かれていることを忘れてはならない。
人は一生学ばねばならない。或いは先輩が「もう十分勉強したから、学ぶ必要はない」といった言葉が大そう気になった。しかし学ぶのを止めた先輩のその後は、それまでと見違える程、生気を失っていった。いくつになっても凧の糸を操ってくれる人を持つことは幸せである。それは人間、生きた人間だけでなく、過去の偉人達或いは書物でもよい。自分一人の力で大空を泳いでいるのではない。何ものかに泳がされ、生かされているのを感謝し、自分に与えられた使命をしっかり認識し、自らの行動を律していきたいものである。

一意専心

23年2月8
一意専心

一年の計は元旦にありというので、私達の会社では年末に全社員に色紙を配り、一年を通しての自分の決意を表す言葉を色紙に書いて、それを会社の事務所の壁に貼っている。各部門に貼り出すので比較してみると面白い。今年は「一意専心」と書いた課長がいる。この言葉は昨年の私の弟の会社のスローガンになっていたので、すぐ気がついた。「一意専心」とは一つのものごとに全身全霊を打ち込むことであり、「一心不乱」という言葉と同じ意味で、私は大好きなスローガンである。福井県の酒蔵の中にこの言葉を酒のブランドにしているところがある。毛利酒造という蔵の純米吟醸であり、山田錦という最高級の酒米を使い、丁寧に醸し出された銘酒である。「すっきりとしたのど越しの中に、しっかりと米の旨味を感じていただける一品です」と蔵元からの言葉が酒瓶にかかれている。
この「一意専心」という名文句を忘れないよう、そしてこの言葉をしっかり守って努力した弟の会社の全社員に、私はこの銘酒をプレゼントした。厳しい環境の下必死の努力を続けている零細企業の社員の姿は、ひとりでに頭が下る。
弟の会社は長浜の名門企業近江ベルベットの販売会社である。かつての長浜は「長浜ちりめん」「ビロード」「カヤ」が三大産業であった。弟はビロードの会社であったが、時代の変遷と共に植毛の壁紙等の取扱いが増えていった。今では安い中国製品に押されて、年々経営が苦しくなっている。その社員の努力を垣間見て、「一意専心」を贈ることにしたのである。ピンチはチャンスという。このピンチを乗り越えていくことにより大きく成長し、変身することが出来ると信じている。
地酒の業界も零細企業が多い。厳しい環境の中にあって努力されている酒造業界の方々に心から賛辞をおくりたい。

福井県の人口81.6万人

23年2月7日
福井県の人口81.6万人

福井県より大きい市は東京、横浜、大阪、名古屋、さいたま、千葉、札幌、仙台、川崎、京都、神戸、広島、福岡、北九州、堺である。新潟市がほぼ同じ80.4万人、浜松市が78.8万人、静岡市が71.2万人である。福井県の人口規模は、新潟市、浜松市、静岡市並である。また人口密度で比較してみると、全都道府県の中で16番目に低い。よく似た面積、人口は徳島県である。人口、面積ともほぼ同規模で、1世帯当り貯蓄率もお互いに高い。徳島県の特長は1次産業の比率が高く、全国1位はスダチ98%、白ウリ40%、洋蘭(切花)16%、生しいたけ10%とすべて農産物である。福井県の全国1位はメガネ、飲食用漆器、羽二重類、編レース生地などすべて工業生産物となっている。よく似ているようで中身は大分違う。
人口の都市への集中がどんどん進むのは、世界的な風潮といわれてきたが、都市の過密化による弊害の大きさを認識することで、過度の集中をストップさせることが可能ではなかろうか。
福井県や徳島県のよい所は、海や山、自然に恵まれた環境を上げることができる。アメリカの都市形成の過程を見ていくと都市に集中した人口は、ピークに達すると周辺の郊外へどんどん移動していくケースが多い。過密都市からの脱出である。首都圏や中部圏、関西圏からの移住をすすめるにはこの自然環境のすばらしさをアピールすることが大切となる。食べ物がおいしいというのは最大の「ウリ」になること間違いない。人はおいしいものを求めて右往左往している。また健康長寿も人類永遠のあこがれである。このPRも大いに効果があろう。


人口減少時代?

23年2月4日
人口減少時代?

新聞もテレビも雑誌も、口をそろえて日本の人口減少を声高に論じている。しかもその論調たるや「大変だ、大変だ」の連呼である。本当に日本は人口減少の時代に入っているのであろうか。私の結論はNO、である。逆に言いたいことは「日本の歴史始まって以来、現在の日本の人口はピークである。20年後、30年後になって1億人を割り込んだとしても、日本の人口は世界で10番目の人口か11番〜13番くらいになるだけである。日本の国土面積は60番目の小さな国である。しかも国土の7割が山、川、森である。人口は相対的にも、絶対的にも多すぎることはあっても少なすぎることはない。
人類の最大の問題点は、人口爆発である。人口が爆発的に増え続けている。食料、水、エネルギー、地下資源そのいずれもが危機のシグナルを発している。日本の人口がピークアウトしようとしているのは、逆に喜ばしいことである。医療や年金の将来を危惧する声があるが、それは全く別問題である。高齢者が増えて医療や年金支給が増えることの対策は「元気で長生き運動」を押し進めたり、「食生活の改善」「ストレス解消方法の奨励」を推進していけば解決する。
誤解があるようだ。敗戦後の史上稀な復興が、人口増によるものだとの見解がある。これは明らかに間違いだ。日本の主要都市が無差別爆撃で破壊され、焼土と化したその中から、必死で努力し、スピーディに立直した先輩達のおかげである。資金も資材も何もない。その中で知恵を絞り、力を結集し、みんな先輩達が成し遂げた。新幹線も東京オリンピックも国連の支援のもと、ナイナイ尽くしの中から生み出されたのである。そして名神高速道路、東名高速道路が次々と完成し、日本の復興は世界を驚かせたのである。
先を憂慮するのは間違いである。正しい論理を堂々と主張してほしい。日本の年金も医療も、政治や行政が上手にリードすることで軟着陸が可能である。基本的に日本には人口減少問題はない。スピーディに進む高齢社会への対応問題だけである。この問題は日本の危機でなく、世界が注目する新しい革命である。それを日本が主導していけるのが21世紀なのである。

タイガーマスク 運動

23年2月3日
タイガーマスク 運動

昨年のクリスマスに初めて現われたタイガーマスク伊達直人は、施設の子供達に新しいランドセルをプレゼントした。そして正月にはまた伊達直人が出現し、あっという間にタイガーマスクを名乗る人々が、施設へ少額の寄付を次々と行った。その数、千人を突破したとのことである。暗い世相といわれる現在に、小さな親切運動の灯が灯ったようで、人々の感動を呼んでいる。
私達ロータリークラブでは、毎年全世界のロータリークラブメンバーが、寄付を続けている。ロータリー財団への寄付で、それが世界各地の援助が必要な人々に分配されていく。また奨学金制度もある。日本のロータリークラブが独自に続けている制度もある。米山梅吉氏の功績をたたえて米山記念奨学金と命名し、アジアから日本への留学生に支給されている。ロータリークラブの奉仕活動は五大奉仕部門に分かれており、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、新世代奉仕である。全世界で100万人を超えるロータリアンが奉仕活動に努力している。日本人は約10万人である。日本人の0.8%の人々がロータリークラブを通して、毎年タイガーマスク運動を行っているのである。この事実があまりにも知られていないことに驚く。これはタイガーマスク運動と同じように、名前を出さずに善根を積むという日本人の精神から来ているのである。
私はロータリークラブやライオンズクラブが社会奉仕団体として広く社会全般に認められる日が一日も早く来ることを願っている。それは趣旨を理解し、協力者を増やす為の大切な広報活動なのである。日本の税制を改革し、寄付行為をより優しいものにしてもらいたい。寄付社会への移行が急がれていることを忘れてはなるまい。アメリカの年間寄付総額は19兆円、イギリスは1.5兆円、日本は0.5兆円だ。この格差の大きさを穴埋めする為に、政治や行政は行動を起こすことが求められている。

清貧

23年2月2日
清貧

70歳を過ぎた時、まわりを見回してみて、友人達の中で現役で仕事をしている者が殆どいないことに驚いた。予定通り息子に社長を譲り、私も代表権のない会長に退いた。その後サブプライムローン破綻で世界は揺れに揺れ、遂にリーマンショックがおきて、世界大恐慌かと騒がれた。未だにヨーロッパもアメリカも深部に大きな不安をかかえている。日本円や中国元が強含みとなっているのは、その表れである。
会長に退いてから考えたのは、これからは「清貧」に生きようということである。「感謝」の生活をしようということでもある。指折り数えてみると、今迄の分不相応な生き方が多すぎだ。もっともっとシンプルに生きたいと切望するようになった。ところが現実は、その反対で、なかなかシンプルに生きるのは難しい。身辺整理をと思いながら、これすら思い通りにいかない。
会社も資産リストラをせよと息子に忠告し、100億円もあった総資産をやっと80億円まで引き下げてくれた。年内に60億円にせよとやかましく言っている。個人の方はこれまた資産リストラを実行せねばなるまいと思いつつ、こちらの方が何一つとして進んでいない。年内に半分くらいにしてしまいたいものだ。
私は聖賢の例のごとく、「林間に酒をあたためて紅葉をたく」の境地に達するのを理想としているが、酒をあたためて飲むのは毎晩実行しているが、悠然とした精神の悟りの境地に達するには程遠い生活である。
せめて形だけでもと思いつつ、「清貧」のレベルに近付くことができるのはいつのことであろうか。

愛されていますか

23年2月1日(火)
愛されていますか

お客様との間に信頼関係が成立しているかどうか、ビジネスの世界ではとても重要である。パートナーとして認めていただいているかどうか。お客様に愛されているかどうかが大切である。私達はお客様に無形の価値を提供できているだろうか。私は常に自問自答を繰り返している。
創業した15年前を思い出してみよう。初心に帰るために一番手っ取り早い方法である。あの頃あったのは「目標」とそれに到達したいという「情熱」だけであった。資金もなし、人もなし、設備もなかった。しかし経営の三資源といわれる大切なものを何一つ持たずにスタートし、あっという間に15年が経過した。人、もの、お金なしで、目標と情熱だけで前へ進むことが出来たのである。いや何もないという制約があった方が、アイデアも力も知恵も湧いてくるのかもしれない。お客様の協力、まわりの方々の支援も得られるのである。お客様を愛する、仕事を愛すると、お客様から愛されるようになる。ビジネスの究極の秘訣は「お客様に愛される」ことである。「十方よし」の精神である。愛はお金では買えない。何よりも尊いもの、人が最も欲しがるものが愛である。その愛を私達の方からお客様に提供することによって、お客様は感動し、そして愛されるようになる。お客様、ビジネスパートナー、ステークホルダーの方々に本当の愛情をもって接することが肝要である。そこから新天地が開け、奇跡の大躍進が生まれる。愛とは、至高のもの、最も尊いもの、そしてすべての人が求めているものである。