2012年08月のアーカイブ

行うこと

8月31日
行うこと
知ることと行うことは全く違う。異次元の世界ほど違う。私達は知る為に生まれてきたのではない。何か世の為人の為になることを為すために生まれてきたのだ。人生のどの段階においても、私達が追い求めるのは「幸福」である。私はそれを「喜びと幸せ」と表現してきた。幸福の青い鳥はどこにいるのだろう。山の彼方か、海の向うか、大河の向岸か、人は遠くにそれを求めるものである。ところが賢者の意見では、それは目の前にある、自分の身近かにあると教えている。幸福を追求するのは、平和を追求することに重なる。私はこの幸福を平和をしっかりととらえる鍵を作ろうと考えた。そしてブータンミュージアムを創ることにした。数多くの友人達に相談したところ、殆んど全員が賛成してくれた。そこで私は立ち止った。「みんなが賛成する仕事は危い」と古来よりいわれている。おそらく多くの困難が待ち受けていることであろう。慎重に一歩づつ踏み出していかざるを得ない。慎重に、ゆっくりと、しかし志は高く、夢は大きく持ち乍ら努力していきたい。「行うことに意義がある」と、自らを奮いたたせている毎日だ。

子ども人口時計

8月30日
子ども人口時計
東北大学の吉田浩教授が今年のこどもの日から、ネット上に子ども人口時計を表示している。日本の人口の内、100秒に1人の速さで子供が減る現状から計算すると、1000年後には日本の人口はゼロとなるというのだ。1000年を迎える前に日本は地球上から消える運命にあるということを主張したいのであろう。
勿論、現実には各種の対策が打たれて、日本消滅とはならないだろうが、油断は禁物である。
子供の人口をふやすには、結婚する男女をふやすことだと婚活が盛んになってきた。晩婚化の傾向を、前だおしすることも必要となる。子供のいる家族の幸せをもう一度思いおこして、若い人達に、家族の大切さを説きつづける毎日である。

足羽川ダム

8月29日
足羽川ダム
足羽川は福井市の中心部を流れる一級河川だ。信じられない人も多いと思うが、堤防が決壊し福井商工会館の地下が水没し、10億円を超える被害が出た。またJR越美北線の鉄橋が流失したり、堤防を越えて氾濫したり、流域の広範囲にわたって甚大な被害を出した。ずっと以前(1967年度)から上流にダム建設の案が出され、徐々に建設の機運が高まっていた後の大被害だった。直ちに着工と誰もが思っていた時、政権が変り、必要性の再検証がはじまり、すべての動きがストップした。今月になって再スタートに合意、年度内に環境アセスと住民補償を終えることとなった。この間失われた時間は3年半、まさに政治の停滞、先送り体質そのものといわねばなるまい。一事が万事、こんなことが、東日本の各地で、起きていないことを祈りたい。

女性起業家

8月28日
女性起業家
福井県の夫婦共稼ぎ率は58%強と全国一。社長輩出率はダントツの一位。そして女性就労率も一位である。この背景には3世代同居率の高さが女性の職場進出をうながし、家族の絆の強さを証明している。また地域での女性の活躍も、当然ふえていく。それが豊かで暖かい社会を築き上げている。農家の女性達も元気だ。集落営農組織化の進展に励まされ、農産物の加工・販売へ進出しだしている。
2002年度末107グループだった福井県下の営農グループは、11年度末は132グループと増加した。ピークの08年度末は147に増加、その後統合により数は減少したが活動は活性化しているという。
商品のブランド化、惣菜店の出店、レストラン開店など生産から加工・販売まで農業の6次産業化の旗手として活躍をはじめている。織田の剣神社前の惣菜レストランは古くからの私のなじみの店であり、新保の店も時々利用する。農協系の喜ね舎は大人気であり、福井の農業の明日を狙う女性起業家達の活躍に期待している。そのような活発な女性起業家達の福井駅前への進出を熱望する一人である。

隣人祭

8月27日
隣人祭
少子高齢化がすすんでいる。人口の将来予測によれば75才以上の高齢者比率はどんどん上るようである。そこで問題になるのが、年金と医療そして住宅問題だ。75世帯が住んでいる私のマンションは年に2回の隣人祭を行っている。孤独死や孤立感が高まるのを防ぐと同時に、地域の絆のはじまりの意味で、管理組合主導で行っていただいている。評判は上々で今回も大人50人余、子供20人余が参加した。子供達がお互いに役割を決めて、スイカ割、そうめん流し、かき氷、わた菓子を作ってくれた。大人達はもっぱらバーベキューの火の番を交代でつとめてくれている。数多くの差し入れがあり、そうめん、ビール、ジュース、地酒、お菓子、ツマミと盛り沢山だ。回を重ねるごとに賑やかになり、住民同志が親しくなるのがうれしい。ピアノをかこんで子供達の明るいコーラスを聞いていると隣人祭のありがたさがよくわかる。

ボランティア募集

8月24日
ボランティア募集
先日、ブータン王国に関する展示会が、埼玉県北本市で開かれているので、見学に出かけた。群馬県境あたりでは36°Cの猛暑であったが、館長の堂本泰章さんは福井出身とのことで担当の佐々木隆馬さんと共に親切に案内していただいた。展示品は山本けい子さん所蔵品と写真家の関口さんの写真パネルとセーレンのビスコテックス、そしてブータンでの学校風景や授業内容などのJICAから派遣された百瀬圭子さん提供の資料などが展示されていた。昆虫、植物の標本も並べられており手作りの展示会としての暖か味を感じさせるすばらしいものであった。圧巻はセーレンのビスコテックスで示された人物像や踊り、建物などだった。迫力があった。私達もセーレンと交渉中で一日も早くテーマを決めて制作に入りたいと考えている。驚いたのは、ボランティア登録者の数だ。約120名の方々が登録されており、清掃や手仕事などで協力されている。
私達は10名のボランティアを募集しており、早速受付をはじめている。広報の得意な人、カタログをつくれる人、英語のできる人、好奇心旺盛な人、いい企画がつくれる人などご協力下さる方を求めている。身近かにおられたら、ぜひ紹介してほしいのでご一報を。

福井発の可能性

8月23日
福井発の可能性
地方の時代といわれて久しいが、福井から発信する機会が急に増えた。大飯原発3号、4号についての報道である。西川地知事の顔がテレビで再々拝見できた。沈着な理づめの対応に安堵感を持った日本人は多かったものと思う。特に滋賀、京都、大阪の知事や一部の市長の稼働反対のもの言いは驚くと同時に、受益者としての自覚のなさに義憤すら覚えた。ところが急転直下反対に稼働を受入れるとの発言には更に驚かされた。北米大陸の7月の気温が平均より1.2度上昇しという史上最高となった。しかも史上最高は4ケ月連続と報道されている。温暖化ガス削減という世界全体の目標を安易に下すわけにはいかない。英知を絞って変化に対応しなければならないが、右往左往では困る。西川知事の発言のように、沈着冷静な判断を、中長期展望の中で、しっかりと把握してほしいものだ。
福井発で今ナウイのは恐竜博物館と一乗谷朝倉遺跡のニュースである。そこにもう一つ福井中心市街地の中に「ブータンミュージアム」を開設し、全国に向けて発信をつづけていきたいと考えている。オープン予定は11月17日(土曜日)と決めて、目下連日の急ピッチの準備をすすめている。「幸福の国ブータン王国」と「日本一幸福な県、福井」とを比較しながら「真の幸福とは」について考察していきたい。楽しいところ、面白いところ、喜びと幸せを感じるところを目指していきたい。

高田好胤師

8月2 2日
高田好胤師
ブータン王国のGNHという国家目標に同感し、「幸福」という面から人生を見直すことをはじめている。そして般若心経の「空の心」を表現した高田好胤師の言葉を思い出した。
   かたよらない心
   こだわらない心
   とらわれない心
   広く広くもっと広く
講演の前に合掌して、大きな声で、これをいわれた好胤さんは若かった。私も若かった。
岐阜青年会議所の会員の頃だった。その時からもう40年が過ぎて、今「幸福」について考え出している。
今日91歳の女性から便りをいただいた。「幸福」についてである。少し引用させていただきたい。
   喜びは共に喜び、悲しみは慰め合い
   互にやさしい真心で相手を守る
   家族の絆こそ大切なり。
   健康で趣味に生き、夢と希望を高く持ち
   忍耐、我慢、努力して成就する時
   ひしひしと幸福舞い来る美しさ。
   核兵器無くして、平和祈るなり。       久我君代
高田好胤さんから学んだ筈の私は、今日また久我さんから大切なことを教えていただいた。感謝。

ブータン王国ロケ

8月21日
ブータン王国ロケ
笑福亭鶴瓶の家族に乾杯のロケがブータン王国で行われるとのこと、誠にすばらしいと喜んでいる。鶴瓶さんは、かってのNHKの「のど自慢コンクール」の宮田輝アナウンサーと同じように、今や日本の新しいアイドルである。その鶴瓶さんが話題沸騰中のブータン王国へ行くという。「家族に乾杯」というテーマで、三世代の家族が住むブータンの家庭を訪れることと思う。
ブータンの民家は大きい。そしてあまり密集していない。家族の絆はとても強い。広い仏間があり、そこは祖先を拝む神聖な場所であり、客人が泊ることもある。家族は次の居間等で、スキンシップを十分満喫できる環境で暮している。役所に残業はない。ブータン政府が家族との触れあいの時間を増すよう国民に求めているのだ。
幸福の源は「家族」である。そこにスポットをあてるNHKのロケは、私達の狙いにピッタリだ。人々の眼が家族の絆、地域の絆に向うことを願っている。

山の彼方の空遠く

8月20日
山の彼方の空遠く
ポーランド領の詩人カール・ブッセが作り、上田敏が訳したこの詩は多くの日本人の共感を呼んでいる。日本は古来より山国で国境は峻険な山で隔てられていた。山の向うは別世界である。その山を越えることは至難の技であった。他国へ出ると国を捨てることになる。農民も武士も町人も、山をこえると常に命の危険にさらされた。自由に往来できたのは一部の商人、それも天領に根拠を置く商人は有利であった。束縛されると人は想念の世界でその限界を飛びこえていく。そこに山国特有の、山の向う側には幸福の国があるという話が生まれる下地を感ずる。私は子供の頃に汽車の旅をすると、トンネルの向うにまた同じような風景が広がっているのに驚いた。同じような家があり、畠があり、森があり人々が住んでいた。今でも目をとじるとその時の感動がよみがえってくる。ヒマラヤ山脈の北側の人々は南へ行くと幸福の国があると信じていたように思う。この考え方は世界各地に残っている。山の彼方が、海の彼方になったり、大河の向う側であったりすることはあっても、現状からの脱出が、心の紐帯を解き放ったのである。

8月17日

マンション生活をはじめて気付くことはお互いの絆が弱くなることだ。カギ1本で自分のプライバシーを守ることは出来るが、それが逆に絆を弱め、孤立感を高める。人は1人では生きられない。地域社会と共にある。隣人愛が必要なのだ。ところがマンションライフでは努力しなければそれが実現しない。私のマンションでは敷地内の花壇を開放してガーデニングクラブを作ってもらった。月何回かメンバーが花壇のお世話をしながら植栽やガーデニングを楽しんでいる。
「隣人祭」もやっている。孤独死を絶対なくそうという固い決意で声をかけあってお年寄りのミーティング、茶話会をやっている。その他ワイン会やジャズの集いも人気がある。子供達に人気があるのはやっぱり隣人祭だ。それぞれに役割分担を決めて責任を持って手助けをしてくれる。3世帯同居が崩れつつある現在、そのよい点を残す代替手段を実行することが求められている。
小学生達は朝早くマンション入口に集まって、集団登校を行っている。新しい形のコミュニティが出来つつあるのを感ずる。その根底を流れるのは、共生の心であり笑顔である。声かけ運動を大切にしていきたい。

創立20周年県立大学

8月16日
創立20周年県立大学
福井県立大学が今年創立20周年を迎えた。1992年4月開校時の入学志願者は、全都道府県から男女あわせて10,344名にのぼった。約37倍の競争率である。特に生物資源学科は75倍をこえ、花形学部となった。現在4学部、3研究科がある。経済学部は日本海側県立大学では珍しい。遅く開学したのは、先に誕生した大学のよい点をとり入れ、よくない点は避けて通ればよい。小規模な大学は、マンモス大学の弊害をとり除けばよい。地方の大学こそが自然環境に恵まれている。国際化時代を迎えて、どんどん海外との交流を深め、真の国際人を育ててほしいと念願している。下谷政弘学長と久しぶりに約1時間程意見を交したが、国際化の推進に一層の努力をすることで合意した。学長には日本ブータン幸福学会設立発起人に加わっていただくことになり、「幸福」「GNH」を学問にまで高め、世界の学究がこの福井に集う日をお互いに夢見たい。全在学生にTOEICを受験させたり、ESSルーム(英会話だけの部屋)の開設、海外語学研修制度の拡充など意欲的な具体化の取組みは誠にすばらしい。広大なキャンパス、緑一ぱいのキャンパスが、若さではちきれる程発展されるよう祈っている。

幸福の国

8月10日
幸福の国
18世紀から20世紀にかけてヨーロッパ諸国は世界中を植民地化していった。特にアジアは殆んどの国々が侵略された。日本はその流れを断ち切らんとして、英米に戦いをいどんだ。
石油を封鎖され、やむにやまれず誘い出されたとの説もある。
その時、中国は列強によって各地が浸しょくされていた。ロシア、アメリカ、イギリス、フランス、オランダそして日本が各地に権益を確保していたのであろう。それが第2次世界大戦の終結と共に、各国の独立運動に火がつき、アジアは僅かな間に民族自決が進んでいった。米ソ冷戦の時を得て米中対抗の構図が見えてきた。
かって中国での日本の権益拡大に反対したアメリカは、最近では中国の武力拡張に神経質である。折角独立を果したアジア諸国に対して、中国の圧力は強い。21世紀を平和の時代にしたいという願いは、等しくみんなが願っている。その中で私は「幸福」という目標を掲げて、武力を排し、特権階段を排し、利他の心でつなぎあえる世界を夢見ている。その為にささやかではあるが私の住む福井で、幸福度日本一といわれる福井で、GNHを掲げるブータン王国の幸福を研究し、世界の英知が集まる所を創りたいと考えている。

YOSAKOIイッチョライ

8月9日
YOSAKOIイッチョライ
県都の福井市中心部で第59回フェニックスまつりが開かれている。炎天下に若者の明るいエネルギーが爆発。しかしよく見ていると、子供達や男女の老人も無心に踊っている。
よく揃った踊りと同じ衣装なのでみんなが若々しく見える。今年は過去最多の69団体が参加した。約3400人の踊り手が、私達のいるブータンミュージアムの前の電車通りを通行止にして、躍動感あふれる踊りを披露した。石川県、滋賀県からも7チームが参加してくれた。民謡「イッチョライ節」は1962年(S.37)北陸トンネル開通にあわせて作られた。それを1999年「北海道のYOSAKOIソーラン」を参考に、「YOSAKAIイッチョライ」が作られ、今日の隆盛を迎えたのである。その陰には出田夷市さんをはじめ多くの若者達の協力があった。すばらしい事業の裏にはチームワークと情熱とすばらしいリーダーの存在がある。福井らしい夏祭りが長く定着し、発展することを祈りたい。

水俣病

8月7日
水俣病
水俣病が確認されてから早や56年が経過した。私の学生時代だった。皇族に関係する企業ということで、対応は慎重を極めていた。その後事実認定がすすみ、救済策が次々と打ち出されていった。しかし56年はあまりに長い。多くの方々の悲しみ、苦しみ、なげきは筆舌に盡し難いものがある。少しでも早く、少しでも多くの方々の救済を祈りたい。日本の過去の公害問題で最大の不祥事である。手厚い医療や福祉を実行すると共に、地域振興策も当然行わねばなるまい。幸いにも被害者手帳が交付されると聞き、その運用にたっぷりと愛情をこめていただきたい。

地下埋蔵物

8月6日
地下埋蔵物
日本の宝は地下に埋まっている。エジプトだけではない。特に福井は、若狭も越前も古代から先進文化圏だった。今回は日本六古窯の一つといわれる越前焼の窯跡が25基も発見された。越前町織田地区平等に21基が中世のもの、残る4基が近世のものという。連房式の登窯跡を発見したとのこと。おそらくより広い地域で古窯が埋まっていると思われる。
日本は木造建築の文化である。自然崇拝の文化である。大規模な大洪水が何回も何十回も何百回も発生している。大噴火も多かったと思われる。その為地下に埋まっている遺跡の数々は眠ったままになっている。発掘された地下埋蔵物をデータベース化することにより眠っている古代文化の真の姿が見えてくる。眠れる古代国家「越のくに」の発見を夢見ている。

日本海国土軸

8月3日
日本海国土軸
東日本大震災の復興が遅々として進まないのは誠に悲しい。財政出動が行われ、日本中、世界中からの救援資金が送られているにもかかわらず、その予算執行が遅れ、その配分が進んでいない。私は津波におそわれた危険地区、原発被害を受けた地区はすべて国が買上げて国有地にするのが一番復興が早いと考えている。買上げ価格は首長と国交省のネゴで決めればよい。売買事例、固定資産税評価、相続税評価の高い方を基準とし、その1.5倍〜2.0倍などのラインを決めてどんどん実行していくのだ。直ちに資金が国民にゆきわたり、新しい投資が次々と生まれてくる。日本海国土軸が再び三たび脚光を浴びてきているが、国有地として買上げた資金はその為にも有効である。太平洋側での巨大地震発生の確率の高さは、日本海国土軸建設の必要性を示している。これを決断できない政治は誠に危いといわなければなるまい。今回全国知事会が国土軸の複線化に真剣に取組む姿勢を示したことは何よりの快挙である。

銀行融資の怪

8月2日
銀行融資の怪
1991年度の銀行貸出し残は約500兆円、そしてピークは1996年5月の536兆円だった。それが現在395兆円に減少、ピークより26%強の141兆円も減っている。資金が金融市場から141兆円もなくなってしまったのである。そしてここ数年一向に回復していない。しかも中小企業向けの信用保証付融資が35兆円程も含まれている。いかに融資態度の腰がひけているか、誰にでもわかる。銀行の役割は市中の余剰資金を吸収し、資金を必要とする企業や個人に貸出すことである。その役割が十分果せていないようだ。20年の失われた時間を作ってしまったのは政治だけではない。金融機関も大いに反省してもらいたいものだ。
東日本大震災の復興資金は約20兆円といわれている。とても莫大な資金が用意されたのだ。その反面この16年間に141兆円もの貸出しが消えてしまっている。いかに大きな資金が市場から引上げられたかを知って驚いている。

海洋国家日本

8月1日
海洋国家日本
1万年以上前から日本は海洋国であった。まだ国という観念が定着する以前から海との関わりが深かった。第一次世界大戦前はイギリス・ロシアが世界最強の海軍力を持っていた。そして日露戦争がおき、日本はイギリスの目に見えない支援の下、ロシア海軍にうちかった。第二次世界大戦前の軍縮会議では日本海軍の軍事力を下げる国連会議の決定を受けて日本は国連を脱退し戦争への道を歩きはじめたのであった。
現在は日本は海軍はない。しかし艦船の保有は世界一のアメリカにつづく第二位である。約44万トン。約160隻を保有している。アメリカの最強の第七艦隊の約2倍の戦力があるのは駆逐艦隊である。海洋資源の保護のための防衛力ではあろうが、国民の知らない一面である。