2013年09月のアーカイブ

GNH・幸福度

9月29日
GNH・幸福度
ブータン王国はGNPではなく、GNHを国の指針としている。福井県は幸福度日本一の評価を受けている。幸福度をどんな指数で判別するのか、大変難しい。難しいが敢えて指数を列挙すると…
1.社会経済面 
貧困率。高齢者孤独死数。育児休暇取得率。教育レベル。水質・大気の質のレベル。放射線量のレベル。食料の地産地消度。
2.心身の健康面 
平均寿命。自殺者数。医療介護サービス体制の満足度。病院・医院・介護施設のレベル。
3.家族面
三世代同居、近居のレベル。地域社会との密着度。家族生活の満足度。離婚率。家族・友人との接触度。

最近の社会の傾向は、否定的な発言や行動が多くなっている。否定からは「幸福」は生まれない。現状に満足し、感謝しながら、改善のための努力をつづけることで、幸福感を満喫できる。人はパンの為に生きているのではない。夢をたべて生きているのだ。未来への希望、それが生き甲斐なのだ。

ホテル

9月28日
ホテル
世界を歩いても、日本を歩いても、商社マンにとってはホテルが自宅である。いかにホテルで快適に安楽に家庭にいるように過ごせるかが重要な健康維持の要素となる。3食が外食となるので、味付けが濃くなり、塩分のとり過ぎとなる。食養生が難しい。
福井市の駅前にはホテルが多い。私はここ7・8年の間、駅前ホテルを巡回している。ホテル業に進出しようというのではない。ホテルのフロントに、私の会社のパンフレットやチラシ、ハガキ等を置かせてもらうのである。イベントの案内が多い。大きなホテルだけでも10軒はある。面白いことに、ホテルによって対応が違う。人によっても違う。この年になって、更に学ぶことが多い。「経営は人なり」といわれているが、本当に「人次第」で結果は変わる。わかっているようで、ついつい安易に流れて、人を育てることを忘れがちである。

龍のねつけ

9月27日
龍のねつけ
私の生まれ故郷、近江の国長浜は、古くから栄えた商人の町である。北近江の中心として、豊臣秀吉が初めて城持ち大名になった土地で、かつては交通の要所でもあった。徳川時代には天領となり、諸国への移動が大名領と比較して自由だったこともあり、大いに栄えた。私の隣の町内には有名な古物商が2軒あり、よくのぞきに行った。そこで「龍のねつけ」を見つけた。13コある。精巧な彫刻で、木の質といい、彫の見事さといい、申し分がない。直ちに買いとることにした。今は私のマンションの木製の大テーブルの上に並んでいる。ブータンは雷龍の国といわれる。北のヒマラヤの大山脈の高地から、南のインドとの間の低地まで、正に山また山の山国である。南の低地には亜熱帯のジャングルが広がっている。天候の激変により、雷と竜巻がおき易い国である。その為か「龍」に関するものが多い。楽器の頭は龍頭である。和紙に描かれる絵は龍の絵が一番多い。龍のねつけを眺めながら、机に向う毎日。光の具合で、本物のような気がしてくるから不思議である。

珍客を迎えて

9月25日
珍客を迎えて
民俗学、博物館学の大家、神野善治さんが偶然訪ねてこられた。今は武蔵野美術大学の教授である。ブータンの魅力について歓談していたが、「ブータンミュージアム」に話題が移った。「なぜ福井にブータンミュージアムか」との問いである。私の17年間の「幸福への思い」、そして一昨年11月のブータン王国第5代国王ご夫妻の訪日、そして坂本光司教授(法政大学院)による福井県幸福日本一の研究発表と偶然とは思えない事柄が続いた。昨年3月にはGNH研究の第一人者、ダショー カルマウラを福井に迎えた。この瞬間、私は福井のブータンミュージアムの創設を決意した。そして翌月、ブータン王国へ、ブータンミュージアム設立の同意をとりに訪れた。神野教授はブータン王国に数多く残っている「橋」の研究に興味を持っているとのこと。私は工法については専門外なので、助言は出来なかった。長い時間、館内で調べられていた。話題が国宝に移った。隣の石川県と比較して、なぜ福井の工芸家の評価が低いのか、なぜ人間国宝が少ないのかと質問したのである。その答えは全く意外であった。福井は豊かすぎる。候補者が多すぎるという意見である。福井は継体天皇の頃から日本におけるものづくり大国であった。その系譜が脈々と県下各地に残っているとのご意見である。久しぶりにわが意を得た。この思いをどう生かしていくか、じっくり考えたい。

アントレプレナー世界大会へノミネート

9月24日
アントレプレナー世界大会へノミネート
21世紀の日本の旗手として、新しい価値の創造と変革をもたらすアントレプレナーを世界大会へ送り出すための選考が行われた。審査委員長はあのIBM日本の元社長椎名武雄さんである。1986年に創設された起業家表彰制度である。サンマイクロシステムズのスコット・マクニーリ、デルコンピュータのマイケル・デル、スターバックスのハワード・シュルツ、アマゾンドットコムのジェフ・ベゾス、グーグルのサーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ、エクイティ銀行のジェームス・ムワンギ等が選ばれている。日本人の受賞者は残念ながらまだいない。その北陸地区の代表の1社に選ばれた。9月26日に東海北陸地区の代表を選ぶ会合へ行くことになった。59歳で創業した私がそんな華やかな舞台に参加できるとは、まさに夢のような話である。僥倖を喜んでいる。そろそろ日本代表が世界一の座を射止める時代に来ているだけに、大会に参加する方々にエールを送りたい。

国宝丸岡城

9月22日
国宝丸岡城
明治維新後の廃藩置県、版籍奉還で日本中の大名が城を失い、国を失った。そして天皇の命ということで日本中の城が破壊された。残ったのは僅かに十二城。現在国宝として残っている四城(犬山城、彦根城、松本城、姫路城)と丸岡城を含む残り八城である。どうして破壊されなかったのか、理由はいろいろである。問題を提起したいのは丸岡城(霞城)である。丸岡城は福井大震災までは国宝であった。地震で倒壊し、その後修復されたが、文部省の査定で国宝の指定が取り消された。古材使用の比率が不足したのが原因のようだ。私は国宝の四城をよく知っている。何度も訪問した。丸岡城は近いので10回以上登っている。歴史といい、風格といい、その歴史的価値といい、丸岡城の国宝としての価値は十二分にある。国宝として、この五城を比較して何の遜色もない。旧文部省の誤認によって、国宝を取り消された丸岡城の国宝復帰運動を起こす必要がある。声を大にして云おう。丸岡城は国宝だ。

永平寺

9月21日
永平寺
禅の道場永平寺は有名だ。かつては除夜の鐘の永平寺として全国的に有名だったが、最近は他の寺の鐘に変ったようだ。世界中から集まってくる修行僧が永平寺の山中で数年間の修行をする。現在183人。それを指導する貫主様以下の役寮は20数人。現貫主福山諦法禅師は79世、歴代最年少である。私は不思議な仏縁を頂き、貫主様を存じ上げているが、その遥か以前、私の親族の納骨をお願いしている。そのため毎年何回かお参りをしている。先般は福井経済クラブの会員と共にお参りをして、久しぶりに精進料理を頂戴した。これ以上の美味はないという程の絶品である。生きている喜びを実感する一日を過すことが出来た。厳しい自然環境の中で、全山をあげて毎日厳しい気魄のこもった修行が続いている。

実効税負担率

9月20日
実効税負担率
文芸春秋に実効税負担率の記事が出た。巨大企業の節税、避税、優遇税の実態である。メガバンク4行は、90年代から続く不良債権や、サブプライムローン問題による不良債権発生の大型累積赤字との相殺によるマイナスはあるものの、2008〜2012年間の負担率は平均9.4%、商事・物産の負担率は5.8%、トヨタ・日産・ホンダは28.7%である。この負担率の低さの理由は何だろうか。私達中小企業の負担率は40〜50%の高さである。
優遇税制の多さが原因だ。まず外国税額控除である。これは外国の子会社配当益金不算入制度による。2011年度でこの額が約4兆円という。更に政策減税制度である。研究開発減税やグリーン投資減税などの活用により節税が進んでいる。私達中小企業が、その恩恵を受けるにはあまりにハードルが高い。受取配当金益金不算入制度も巨大企業にとって有利である。2003年から2008年までの6年間でこの制度により約46兆円が節税されている。また、上場企業の自社株売買による利益の非課税により、多くの巨大企業は優遇されている。最も問題なのはタックスヘブン地帯を通しての脱税が横行している現状である。「CSR」がうるさく言われている。企業の社会的責任である。企業には雇用維持と同時に納税による社会貢献が求められている。消費税の引上げは世界の常識である。それと同時に優遇税制の見直し、タックスヘブンへの課税強化を行うべきである。

スイス

9月19日
スイス
レマン湖のほとり、ローザンヌにIOCの本部がある。その為、国際スポーツ競技団体が本部や事務局を置くようになった。今やローザンヌはオリンピックの首都と言われている。ジュネーブの国連欧州本部も有名である。今から40年近く前に、チバガイギのゼネラルマネージャーをやめたストラウブ博士とスイスのサッカーチームの有名選手だったスピンドラー氏と、ルツェルン市に本拠を定め、ヨーロッパ諸国へ営業活動を行った。スイス人はどの国へ行っても受け入れられるので、協力相手としては最高である。ドイツ語、フランス語、イタリア語を自由に話せる人が多い。北欧へ行っても、スイス風ドイツ語が、現地の言葉と近く意志疎通に困らなかった。永世中立国の表看板のおかげで、ヨーロッパでは一目おかれる存在である。スイスのプライベートバンクには世界各地から資金が流入する。スイス国籍をとるのは難しいが、スイスに預金口座を持つのはそんなに難しくないとのこと。スイスからフランスへぬけるのも、ドイツへ出るのも、イタリアへ行くのも、車で簡単に通行できる。日本の国内の高速や道路を使って動くのと差はない。EU結成前から国境らしい国境のある所は少なかった。チューリッヒが世界の金融市場で重要な地位を占めているのも、それが背景になっているからであろうか。とにかく、スイスは魅力にあふれた国である。何らかの繋がりを持ちたいと考えている。ブータンとスイスは仲がよい。スイスの牧師が日本の西岡京治さんと同じようにブータンの農業を指導されていた関係で、強い結びつきがある。私が今春ブータンを訪問した時、首相官邸で、時の首相代理とお会いしたその翌日、スイス大使が同じように首相代理に挨拶していた。テレビのニュースで知って驚いた。ブータンとスイスと日本がGNHや平和の理想を追求するネットワークができることを願っている。

団塊世代

9月18日
団塊世代
団塊世代が年金を受け取る日が始まった。団塊世代が60〜65歳になったのだ。今彼等を境にして、世代間格差が広がりつつあるとの報道が多い。団塊世代が大学を出たのが、1970年代前半からだ。丁度日本の高度成長期。働けば働くほど収入が増え、幸福を実感できた。戦後の品不足、食糧不足の時代に生まれた彼等が、貧しさを自分達の努力で克服し、自らの力で上へ上へと這い上がってきたのであった。現在の若者はどうか。20代〜30代の若者達は、世代間格差に苦しんでいるという。社会保障や年金の受給条件が、団塊世代以上と比較すると極端に低くなるとのこと。この原因は何か。最大の原因は、非正規雇用の拡大による雇用の不安定化である。大企業はパートの比率をどんどん上げている。企業内企業や、派遣会社を利用して人件費の削減に血まなこである。若者を支えた企業が、今や支える側から、足を引っ張る側へと変わってしまった。昇給昇格システムが全く機能していない。家族による支援も変化してきた。かつて、家族による精神的な支援が若者を救う事が多かった。今や標準家族は4人ではなく、1人だけの単身世帯になってしまった。これが若者を不必要な「不安」や「不信」へと導いている。国もマスコミも「近い将来の年金破綻」をさも現実に起きるかのように言う。自分達の大切な子供に、なぜこのような間違ったことを吹聴するのだろうか。私は理解できない。団塊世代の諸君に、私達は「未来のバラ色の世界」をさし示してきた。努力すれば報われる世界を目指すよう勧めてきた。是非共元に戻してもらいたい。日本の年金は大丈夫である。年金制度が複雑すぎる点と年金制度間の格差が大きすぎる点を是正すればよい。それだけでよい。日本の年金は世界一安全である。年金制度への信頼を取り戻すための努力をしようではないか。

生活保護世帯

9月15日
生活保護世帯
1995年に生活保護を受けている世帯は最少になった。日本が世界でトップレベルの世帯収入を得ていた頃である。ところがそれ以来、また減り続けていた生活保護の申請が増え出した。特に高齢者の受給が増えているという。国民年金を貰いながら厳しい生活を強いられている人がいる。生活保護を受けることはプライドが許さないという。しかし、国民年金だけでは最低生活も出来ず困っておられるのである。世界トップレベルの経済水準を維持している日本が、1995年以後にどうしてまた生活保護を受ける人々が増え出しているのか。高齢者の困窮、若者達の低収入を救う道が必ずある筈である。制度の不備と運営のまずさを指摘しておきたい。

地蔵まつり

9月14日
地蔵まつり
東京巣鴨のお地蔵様は有名だ。その近くにいくつかのコインパーキング場を経営しているが、そのいくつかは、私が自分の足で地主様や管理業者様と直接交渉してオープンした記憶がある。そこで巣鴨のとげぬき地蔵様の周辺を歩きまわり、状況を分析し、高齢者の銀座といわれるその根拠、その可能性、その将来をいろいろ考える機会を持つことが出来た。そこで福井に「いきいき地蔵尊」を招来し、毎月24日に3人のお坊様に、般若心経をはじめ読経とお説教をお願いしている。いわゆる辻説法である。8月の辻説法は「犬は文句をいわない。人間はすぐ文句をいう。犬の従順さ、素直さを私達人間も学びたい。」とのお説教であった。私は否定から入る人を信用しない。人の足を引っ張る人を信用しない。しかし、そんな人が世の中には一杯いることに気がついた。せめて今日のお説教のように犬に教えられ、まともな人間に変りたいと切望する。

食堂

9月13日
食堂
福井県庁にも、福井市役所にも内部に食堂がある。誰でも入って食事が出来る。西武百貨店の社員食堂は、一般に公開されていない。一般の人に「食べくらべ」が出来るツアーを企画したらいかがであろうか。もっと間口を広げて、「福井駅前レストランめぐり」のイベントを企画したらどうだろう。そして、例えば1店当り1,000円以下で10ヶ所のレストラン、食堂、すし、そば等の店を巡回し、スタンプラリーのように、まわって点数をつけてもらう。そんな企画である。エントリー店はおそらく105haの中だけでも100軒は下るまい。一大イベントとなり、大成功間違いないと思うがいかがであろうか。1等賞金1万円10名、優秀店5店を選び、5万円の賞金をさしあげるという考えも可能である。

2020東京オリンピック・パラリンピック決定

9月12日
2020東京オリンピック・パラリンピック決定
私は社命により、オイルショックの直後1975年ミシガン大学へ入学した。その後世界中を駆け回って、貿易の仕事に全身全霊を傾けた。当時私が行く先々に日本人の駐在員が働いていた。その数10万人。日本人の観光客は当時は男性ばかりであったが、その数も10万人といわれていた。即ち20万人の日本人が日本以外で働いたり、観光をしながら国外にいたのである。1964年東京オリンピックの後、僅か10年程後のことであった。2020年にまた東京での開催が決まったことは誠に嬉しい。日本の国際化がますます進むことを期待したい。日本はエキゾチックな国と思われている。異質の国と思われている。いい意味で世界が目標として目指してくれる国に是非していきたい。単なる興味本位の国ではなく、世界から愛され、尊敬される国にしたいものである。あと7年を大切にしよう。もう少し日本人が英語を話せるように、もう少し外国人がまち歩きが出来るように、諸々の準備を整えよう。おもてなしの心、日本人の勤勉で、真面目で、誠実で、謙虚な姿、平和を愛する心を是非世界に伝えようではないか。

猛暑新記録

9月10日
猛暑新記録
高知県の四万十市で国内観測史上最高の摂氏41度を記録した。8月12日のことだ。そしてそれが続いた。「残暑が厳しい」との言葉は、日本語の慣用語である。8月に入ると、日本は最も暑い日々を迎えるからだ。しかし、今年はお盆を過ぎてもまだ記録を更新するところが多かった。「熱中症に気をつけよ」「外出を控えよ」との呼びかけを奇異に感じたのは私だけであろうか。なぜなら、熱中症で死亡した人は殆ど家の中にいた。室温が上がって、風の吹かない室内が最も危険である。テレビも新聞も正しい報道を心がけてほしい。

ブログ

9月8日
ブログ
私がブログを書き出したのは、小泉元首相とほぼ同じ時期である。彼が激務の中、ブログを発表し続ける姿勢に打たれて、私も始めた。以来「年々歳々花あい似たり、歳々年々人同じからず」を地で行く時代を過ごしてきた。時は決して後戻りをさせてはくれない。常に先へ先へと進んでいく。ある人が私に言った。「後を振り返るな。過去のことを言うな。前だけを見つめて、前進を続けよ。」この言葉は至言である。私の座右の銘である。前へいかに進むか、その事だけに全精力をつぎ込んでいる。ツイッターが流行り出して、ブログの文章を短くカットしようと苦心したが、所詮ブログとツイッターは違う。今はブログを続けることに意識と努力を集中している。

隣人祭

9月7日
隣人祭
マンションの住人が、隣の人のことを知らない、知りたくない、教えたくないという奇妙な時代に入ってきた。私はこれに大反対である。マンションは共同住宅の名の通り、人間社会の理想的な住まいを実現する為のものである。隣の人の生死を知らないなどの事例を聞き、許し難い義憤を感じる。人間は共に生きてこそ人間である。隣人を愛し、家族同様に暮すのが理想の姿である。私の住むマンションは、年1回の隣人祭を欠かしたことがない。先般の隣人祭に出席して、とても嬉しかった。小さい子供達がたくさん参加してくれた。それともう一つ、感動の出会いがあった。先週入居された方に声をかけられた。ご夫婦共静岡生まれ静岡育ち、福井へ転勤して10年。終の棲家はまだ大分早いが、福井の教育、福井の食そして福井の人情にほだされてマンションを購入した由。本当に嬉しい話であった。

○○教室繁昌記

9月6日
○○教室繁昌記
福井駅前に○○教室がたくさん出来てきた。学習塾や専門学校でなく、もっと小規模な教育施設である。先生1人に生徒5〜10人程度で、毎月1〜2回開催されている。先生方の生活を支えると同時に、私達まちおこしを願う人間にとっては、定期的に駅前に人が集う機会を作っていただけるので、大変有難い。また国民総芸術家の時代を迎え、若い人も年配の人も文化的なこと、芸術的なことに興味を持っていただくことは素晴らしい。これからもますます繁昌するよう祈りたい。エコプラザ2Fの会場費は特に割安に設定しているので、ぜひ申し込みしていただきたい。ふくい工芸舎の岡本まで。電話(0776)30-0588

省エネ企業をめざして

9月5日
省エネ企業をめざして
二酸化炭素が増えて、地球環境はますます悪くなっている。海水面の上昇をもたらす北極・南極・ヒマラヤなどの氷が融け出し、気候変動が激しい。車の排気ガス対策のため、電気自動車を普及させようとの動きがあるが、日本市場での普及はまだあまり進んでいない。全国の充電可能なスタンドの数は、普通充電で3,000ヶ所、急速充電で1,700ヶ所と少ない。自動車メーカーはこれを普通8,000、急速4,000に増やす計画である。私の会社でも、普通充電システムの自製とトヨタ織機製のものと合せて、現在3%のマーケットシェアを占めているが、これを今期中に5%に引き上げる予定である。地球環境保全に対する中小企業の熱い思いであり、省エネに対する大きな流れを作り出せればと考えている。賛同いただける方の相談にも取り組んでいるので、気軽に声をかけてほしい。環境問題とエネルギー問題は21世紀最大のテーマとなろう。

不毛の活断層議論

9月3日
不毛の活断層議論
10万年の間に動いたかどうかを確認し、原発を止めるか動かすか、これを判断しようというのが日本の常識であろうか? 私は現在の活断層議論をテレビ新聞で聞いていて耳を疑うことが多い。なぜ10万年なのか、なぜ活断層なのか、私達日本人は、火山列島の上に数千年住み続けている。しかし、10万年前はわからない。10万年というものさしはいつの間に作ったのか、誰が作ったのか、何の為に作ったのか。全くわからない。10万年のものさしは不要である。今の議論は、マグニチュード8〜9、場合によっては10を超す巨大地震に原発が耐えうるかどうかを判断すべきである。活断層か否かそんなことは不必要な議論である。もし、活断層かどうかわからないが、M9〜10の巨大地震が起きた時に私達はどう対応すべきかを議論し、その対策を直ちに打つべきである。「活断層かどうか」の議論ほど不毛のディベートはない。即刻止めて、やるべき対策の大きさを確定し、その実行を早めることである。「活断層の上に原発は作らない」という原則で作られたものを、今更それが間違いだったかどうかを判断する必要はない。前向きの対策が必要だ。起こる可能性のある震災津波を想定し、それに耐え得るものにしていただければ、何もいう必要はない。

GNHセミナー

9月1日
GNHセミナー
7月27日(土)第2回ブータンミュージアム講演会が開催された。講師は福井大学の月原敏博教授。彼の専門は地理学であるが、京大山岳会OBとして、永年ブータン、インド、ネパール、探険の経歴を持っている。そして今でも政府要人や大学関係者と密接なコンタクトがあり信頼できる情報源を持っている。最近のブータン政治情勢の分析も交えて、ブータン国内外で「GNH研究」がいかにすすめられたかを詳細に聞くことが出来た。新聞記者が取材に来たので、その後質疑応答も含めて、約時間に亘る貴重な講演を聞かせてもらった。次回の予定は9月28日(土)13:30〜となっている。