2014年02月のアーカイブ

東南アジアの消費

2月28日
東南アジアの消費
2013年の東南アジア5ヶ国(インドネシア タイ マレーシア フィリピン シンガポール)の年間消費が120兆円に達し、日本の4割を占めるようになったとのこと。これは消費をひっぱる中間層が確実にふえていることによる。前年比で1.6%増となっている。日本の水準に近い中国の消費ほどではないが、世界の新興国経済が減速していることと比較して、東南アジアの成長の可能性は大きい。更に南アジアを考慮に入れるとアジア全体の成長力はすばらしい可能性に満ちあふれている。私達もグローバル時代への対応に真剣に取りくむ必要がある。

高齢者雇用すすむ

2月26日
高齢者雇用すすむ
2013年の高齢者雇用の割合が、総雇用者数の10%を超えたとのこと。年金制度の将来展望が開けてきたと同時に、日本経済活性化のためにも素晴らしいことである。人は働くことにより生甲斐を感じることが出来る。私の親しい友人達は、リタイヤ後何もしなくなった途端に発病したり、死亡するケースが多い。生きることは、他の人達と喜びや幸せを共有することにある。高齢者雇用率は世界一とのことであるが、先進国のお手本になれるようにお互いに努力したいものである。そして女性雇用の割合(福井県は共稼ぎ率トップ)も上昇させたいものである。私達の会社は女性の役職員率は高いと自負しているが、更に女性社員の努力により、この比率を上昇させたいと願っている。

ブランディング

2月25日
ブランディング
現代は差別化がすすんでいる。自社の商品にブランドをつけることで、付加価値を高めることが出来る。正しいブランドをつけるのをブランディングといい、いくつかの注意点がある。適当に名前を付けるのはなく、商品づくり以上の努力が必要である。まず第一は簡単なもの。シンプルなものにすること。次に企業の理念、商品のイメージに合致したもの。更に自社側からの視点でなく、お客様側からの視点で決めなければならない。「決定したブランド」の価値をアップさせる為の努力が当然必要になる。ブランドを国内だけでなく、グローバルに発信する。福井からだけでなく、東京からも、ネット上でも発信しつづけること。そして発信の方法、デザイン、キャッチコピーに工夫が求められる。変化にすばやく対応していけば必ず生き残れる。時代が求める企業であり続けるかどうかに将来がかかっている。

同志社大学

2月23日
同志社大学
同志社は1875年(明治8年)に京都で創立された。来年は創立140周年を迎える。日本の大学は約800校近く存在するが、その中でも屈指の歴史と伝統を誇っている。卒業生は32万人余り。ところがOBOG会の全国組織や世界各地の組織があり、各地域での会合は実施されてきたものの、校友会(OBOG会の名前)は「リユニオン」として学校法人主催で毎年行われてきたものを除けば、一度も開催されてこなかった。それが今年2月15日に京都洛北の京都国際会館で2000人以上が全国から集まってきた。校友会長はダイキン工業の井上礼之会長、副会長はセコムの木村昌平元会長以下数多くの有名企業のオーナー経営者が勤めてくれている。20年前井上会長がダイキン工業の元社長山田稔さんからから社長を引継いだ懇親会に招かれた私は井上さんが同志社卒と知って親近感を覚えた。その後幾多の困難を乗りこえられて、今日の世界企業に育てられた経営手腕には常日頃から敬服していたが、数年ぶりに親しく話をしてその元気さに驚いた。私の二級上の経済学部卒の先輩である。同志社大学は昨年のNHK大河ドラマ八重の桜で一躍脚光を浴びたが、その創立の精神はユニークである。自由主義、自主自立主義、キリスト教主義、良心主義、平和主義と他の大学とはかなり異なった理想を掲げている。特に「良心を手腕に運用する人物」を育てるという新島襄精神が色濃く残っているのは誠にたのもしい。全国800近い大学の中にあって常にトップに位置し、世界に貢献できる母校であって欲しいと切に願っている、ハーバード大やスタンフォード大が3兆円を超える基金に守られているとのことであるが、同志社大学もその仲間入りが出来るよう校友会も全面的に協力していく必要があろう。

東京よりのお客

2月22日
東京よりのお客
連日東京からの遠来のお客様を迎えて忙しい。今はエアーで小松空港経由で来る方と、JRで米原経由で来る方と2通りである。来年からは北陸新幹線が、金沢まで開通する。所要時間2時間半と早い。一気に首都圏よりの来福者を増やしたいと考えている。その為の秘策を練っているが、よいアイデアをお持ちの方はぜひご教授いただきたい。

ブータン旅行

2月21日
ブータン旅行
まだ寒いブータンの首都ティンプー市へ旅立つとのメールが友人から入った。早速帰ってからのみやげ話に期待したい。ブータンは不思議な国で、何十回も訪れている方でも、行くたびに全く異なった国へ来たという印象を受けるといわれる。それは国土全体の標高差が大きく、山は高く、谷は深く、人々の話す言葉も生活スタイルも同じでないことが影響しているのであろう。共通するのは、人々の純朴さ、礼儀正さ、そして心の暖かさである。ヒマラヤの秘境といわれる厳しい自然環境の中にあり乍ら、世界の桃源郷としてあこがれる人が多いのは、そのせいであろうか。

ハッピーデー

2月19日
ハッピーデー
3月20日は「ハッピーデー」となった。ブータンが提唱し、国連が制定したのは一昨年で、去年から世界各地でイベントが行われている。昨年は東京と京都そして福井で取組みをはじめた。ブータンもこの日を記念日と制定したのはもちろんである。幸福な県日本一に一昨年輝いた福井県(坂本光司法政大教授クループ調査)の県民として、またブータン王国を愛し、平和を愛し、幸福の追求に生涯を捧げたい私達も、このハッピーデーの普及に注力している。大型ポスターを制作し、無料で配布しているので、希望の方はブータンミュージアムへお問合せ下さることを願っている。

150周年

2月18日
150周年
同志社は2025年に創立150年を迎える。あと11年である。私学であるから、助成金が国立大の数十分の一しか支給されていない。例えば東京大学の年間予算が2000億円に対して同志社大学は400億円である。この400億円を私学は殆ど自力で稼ぎ出す必要がある。勿論東大には医学部があり、同志社大にはそれがないので一概に比較は難しいが、資金的に不利であることに異論はない。しかし東京大学にはない地の利もある。京都の中心に位置しているので、京都は世界的に見ても知名度に遜色はない。逆に伝統文化で東京を遥かに凌駕している。また教師、学生の語学力では東京大学を超えている。東京に比較して京都は人口の一割が学生で町全体が大学の町である。そして京都には20年前から在京全大学が加入する大学連携が行われ、大きな成果を挙げている。この大学連携のリーダーとして、また関西私学のリーダーとして、グローバル時代に更なる成長を期待したい。基金の3兆円を集めようとの呼びかけは不可能に思う人が多いが、数十年間に亘って組織的に積立をしていけば出来る。全校友、OB企業、篤志家等の賛同を得られれば、日本初の巨大基金が出来上がるであろう。井上礼之校友会長の組織を運営する非凡な経営能力に大いに期待している。

喜びとしあわせ

2月16日
喜びとしあわせ
創業のとき、聖書の言葉であり、新島襄が好んで話した「種を蒔く人」に焦点をあてた。「一粒の麦もし地に落ちれば…」である。そこで社是の第一に「喜びの種、幸せの種を蒔こう」と掲げた。ブータン王国の第4代国王がブータンの国語であるゾンカ語にHappinessはない。「うれしい」や「楽しい」はあるとの言葉を聞き、私は身体がふるえる程感動した。私達の「喜びとしあわせ」の考え方に正にピッタリだと感じたのである。そしてブータン王国の勉強を始めた。今枝由郎博士と知りあい、それはゾンカ語の「ガ・トト、キ・トト」ですと教えていただいた。幸福とは日常の生活の中にあり、為政者は国民が毎日「たのしく、うれしく生きる」ことに真剣に注力せねばならないと国王みずから指針とされているとのこと。これは勿論第5代国王にもしっかり受け継がれており、私達日本も大いに学ぶ必要があろう。

日本語

2月15日
日本語
翻訳が不可能な日本語がいくつか存在する。日本人の特有の考え方生き方に直結する言葉だ。その一つが有名になった「モッタイナイ」である。ノーベル平和賞受賞者のアフリカのマータイ女史が世に広めてくれた。私たちの躾の第一の掟である。二つ目が「シカタガナイ」である。自然の脅威にさらされつづけてきた日本列島に住む私達は、自然の災害には全く従順である。あきらめが早い。そしてあわてない。冷静に受け止めて、その後は黙々と復旧に努力する。自然を征服しようという考え方とは反対だ。政治面でも「おかみ」に対する考え方が批判よりも服従に傾きがちである。民主主義の時代となった今は、こちらの「シカタガナイ」は止めにしてしっかりと民意を伝えていきたいものである。

大学生25名が来福

2月14日
大学生25名が来福
ブータン王国の大学生25名が3月に福井県を訪問することが決定した。福井県下で4泊5日の体験講習が行われる。私達はブータンと福井県の交流の歴史と、福井文化の特長についての講習会と討論会を予定している。ブータンと福井県との絆が更に強くなり、お互いが「世界平和と人類の繁栄」のため、協力しあっていくことを強く願っている。

アメリカ女性

2月12日
アメリカ女性
ソチ冬季オリンピックが始まって、ブータンミュージアムの来館者が急に少なくなった。今日は2人のアメリカ女性が来てくれた。福井県下で働いているとのこと。2人は久しぶりに出会ったようで、私と3人で雑談を楽しんだ。ブータンは英語が通じるというと大変驚いて、ぜひお金をためて行きたいと盛り上がる。来館者は遠方よりの方々が多いが、外国人は珍しい。特に若い女性は久しぶりだ。ていねいにブータンの自然、歴史、文化について説明をさせていただいた。二階の展示場にあるブータンの民族衣装の試着コーナーで「キラ(女性用)」を着て記念写真を撮ったり、大いに楽しんでいた。ブータンファンがまた増えてありがたい。

パリよりのメール

2月11 日
パリよりのメール
今枝由郎先生のパリ到着を知らせるメールが入った。思っていたより「暖かく、快適」とのこと。福井は史上稀に見る降雪の少ない年となりそうだ。先週、東京の海浜幕張へ久しぶりに行ってきたが、青い空で心が晴ればれした。しかし、翌日は大雪警報とのことで、あわてて日帰りの旅となった。幸いにもその予報があたり、私は無事に帰福したが、翌日帰った人達は45 年ぶりの大雪で25c m の積雪に足止めをくらったとのこと。気候の不順が年々激しくなるようで心配だ。私達の孫の時代には人類は危ういという学者まで存在する。省エネ、省資源、CO 2 削減の為に、更に知恵を絞り、すばやく対応しなければならない。パリの今枝先生に明日ブータン通信Vol . 4 を送る約束をした。

格差社会

2月9日
格差社会
アメリカが病んでいる。1970年代のアメリカは1%の富裕層が9%の富を持っていた。2010年代のアメリカは1%の富裕層が25%の富を持つようになった。富の偏在がすすんでいる。低開発国ではそれが当然のように言われているが、中国は世界第2位の経済大国であり乍ら、共産党独裁の下、1%以下の富裕層が25%以上の富を独占している。超格差社会である。日本は1970年代のアメリカよりも格差は少ない。しかしアメリカや中国と同じとはいえないものの、低所得の若者の比率が上がっている。格差社会は経済恐慌を生むといわれる。低所得の若者の増加は日本の未来を暗くする。格差社会をなくし、若者に夢や希望を持ってもらう社会をぜひ築きたい。その特効薬は「不安の解消」である。政治もマスコミも不安を煽る事をただちに止めていただきたい。現状に満足するべきだとはいわないが、「不安」をあおって「すすむべき方向」を定めることはよくない。戦後はみんなが貧しかった。「食うや食わずの生活」をすべての日本人が強いられた。しかしその時は、みんなが助けあい、みんなが働けば必ずよくなると信じていた。夢と希望があった。「不安をあおる人」など誰もいなかった。もう一度原点にかえって夢を抱き、高い志を持って、努力しようではないか。

福井県を見よ

2月8日
福井県を見よ
福井県は小、中学生の体力、学力ともに日本のトップクラスを維持している。国の将来を担うのは子供達である。子供達に夢や希望を持ってもらうのは、私達にとって、最も大切な仕事である。西川一誠知事は早くから「希望学」「LHI」など、夢や希望についての研究を始められた。そして現在では福井県がリーダーとなって地方の13県が、これに取り組んでいる。47都道府県の中で、政令都市を持つところを除いた地方県が加盟する新しい地方の姿である。そこではまず「教育重視」の姿勢がある。教育現場の質を高めることが、地方再生の根本という認識である。続いて「子育て支援」がある。これは地方の人口の減少を補う大事な施策である。更に「地方経済の活性化」によって、都会で教育を受けた若者を呼び戻す雇用の受皿作りをすること。そして自然環境のすばらしい地方を、国民全体が認識できるような情報提供が必要だ。私の個人的見解では、「一票の格差をなくせ。憲法で言う国民すべて平等なり」という憲法解釈は明らかに間違いである。地方は都会に対してどれほどの貢献をしているか、考えてほしい。食料も水も空気もエネルギーもそして人材も、すべ地方が生産し、都会へ供給しつづけている。都会の人口は増減をくり返す。地方の人口は割合安定している。都会の所得が多く見えるのは大企業の本社所在地があるからだ。納税地を、生産を生み出す所に置きかえるだけで、日本は一変する。「ふるさと納税」の次の姿が、そこに見えてくる。都会の生活は、根なし草になる危険をはらんでいる。人間は孤独に耐えられない。家族で、地域で、支えあって生きてこそ本当の人間らしい生活が出来る。もう一度、福井県をよく見てほしい。そう考えて世界一幸福な国ブータンと福井県を比べるブータンミュージアムを作った。幸福について真剣に考えるためだ。

観光客ふえている

2月5日
観光客ふえている
ビジットジャパンの効果が顕著となってきた。私達のミュージアムへも時々外人客が訪れる。新聞発表によると、昨年の日本への観光客は1,000万人を超えたとのこと。大きな経済効果を上げた。同時に和の文化の紹介にも大いに役立ったことと思われる。
その内訳が面白い。第1位が韓国227万人、続いて台湾207万人と全体の43%を占めている。いかに両国の人々が日本に興味を持っているかを如実に表している。両国へのアピールが今後共重要。また同じ傾向がアジア全体に対しても同様である。アジア(オーストラリアの21万人を除く)からの観光客は730万人で全体の73%を占める。まさに日本はアジアの一員である。かつてトップの座を占めたアメリカからは73万人とほぼ香港よりの客と大差ないまでに相対的な重要度を下げてきた。英仏独のヨーロッパ勢も43万人と低い。
観光収入はGDPに大きく貢献する。外貨獲得にも大いにプラスとなる。東京オリンピックまでに観光客が昨年の1,000万人から3倍の3,000万人に急増すると仮定すると、その経済効果は10兆円を超えるであろう。波及効果を考えると更にその数倍もの効果がある。福井県が、その1%を獲得することができれば1,000億円/年以上のメリットを享受できる。観光資源開発がいかに重要かを、もう一度検証してみる必要があろう。

新年の挨拶

2月4日
新年の挨拶
毎年恒例の経営者の新年の抱負が語られた。今年の特徴は、まず「グローバル時代に対応」が第1位。そして「M&Aや投資により攻めの経営を」という意見が多かった。福井県には上場企業が14社あるが、殆どのトップが同様の意見を発表されている。私達も昨年久しぶりに宇都宮に新支店を出したが、今年は2支店を出店したいと考えている。ブータンミュージアムが開設以来足かけ3年になる。グレードアップをはかりたい。それと関連して「教育部門」への投資を真剣に考えていきたい。今年もまた忙しい年になりそうだ。

株は先行指標

2月2日
株は先行指標
株式が昨年一年間に、5割近い上昇を示した。世界一の上昇中である。これは国富が大きく膨らんだことを示している。また長い間低落を続けてきた地価の反転があちこちで散見されるようになってきた。これまた国富の減少に歯止めをかけつつある。株式相場は景気の先行指標の最たるものである。その日本の株式市場が長い間の沈滞ムードから覚めて上昇しだしたのである。今年の見通しは非常に明るいと思わざるを得ない。

中間決算を終えて

2月1日
中間決算を終えて
2013年の年末で、私達の会社の第18期の中間決算の結果が出た。内容をチェックしてみて、アベノミクス効果が全国に広がっているのを実感した。全国の各支店がすべて前年比プラスになり、計画を達成している。都市だけよいとか、東京だけがよいとかひがんでいる様な発言をする人が多かったが、全体によくなっているという強い感触を得た。日銀短観にも表れている通り、景気は上場気流に乗りつつある。タクシー運転手の町の声も、年末年始の客が増えたと伝えている。更に景況感が高まれば給料のアップにもつながり、消費が上昇を始めるであろう。今年は強い年になりそうだ。