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2014年10月のアーカイブ
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2014年10月31日
ブータンの自然と観光展の準備
10月31日
ブータンの自然と観光展の準備
次回の企画展の準備をはじめている。9月に第4次ブータン訪問団を派遣した折に、ブータン側と打合せが順調に進み、何とか11月11日の初日を迎えられそうだ。目玉はトレッキングの魅力を周知することと、講師お二人の講演会である。講師は長浜から循環型社会システム研究所代表の森建司先生と福井大学教授の月原敏博先生にお願いした。森先生は新江州�蠅硫馗垢箸靴瞳从儚Δ鬟蝓璽匹垢詈�であるが、持続可能社会の実現に心血を注いでおられる。月原先生は京大山岳会ＯＢでブータンヒマラヤのマサガン初登頂のメンバーとして、輝かしい経歴の持主である。今度の企画展は、一般の方々にとっても判り易いテーマであり、人気を博することと期待している。
2014年10月29日
福井のまち、金沢のまち
10月29日
福井のまち、金沢のまち
まちづくりにかかわって１８年余りになる。「まちはどうあるべきか」を考え続けてきた。結論は「らしさ」の追求だと思う。言葉をかえると「福井らしさ」「金沢らしさ」を見つけ、それをしっかり復元したり、作りかえたり、新しいまちを福井らしく創ることであると思う。
中心部は集積度を高め、水や緑の緑地を増やし、周辺部は広々とした自然景観を生かして地域の魅力を増やしていただきたい。亡くなった坂川前市長や奈良前副市長に「福井市は金沢市に比較して、町づくりが３０年遅れている。」と申し上げたが、「３０年はひどい。でも１０年以上遅れているのは間違いない。」といわれた。あれから１０年がたって、福井駅前もやっと動き始めたようだ。金沢のよいところ、よくないところを参考にしながら、福井のユニークなまちづくりが動いていくことを祈っている。
2014年10月28日
老人天国
10月28日
老人天国
福井県内の１００歳以上の高齢者が６９０人を超える（男９１人、女５９９人）。１０年前の２.８倍。全体の県人口の０.０９％近くになる。全国では０.０４６％と福井県の半分ぐらいである。老人天国といっても過言ではない。長寿者が元気に生活しているのが福井の特長なのだ。気になるのは男女で大きな差が出来ることだ。女は男より約７倍多い。寿命の男女差がこんなに大きいのに驚いた。先日大学の同級生が夫婦で来福してくれた。もうすぐ傘寿を迎えるようになり、身体の衰えがお互いに気になる。永平寺を訪れたが妻君同士は先にどんどん歩いていくが、私達はゆっくりしか歩けない。酒の量もかつての酒豪が今では一合がやっとである。でも話は大いにはずんで昔に帰った。楽しい一日であった。友の健康と無事を祈りたい。
2014年10月26日
生涯学習
10月26日
生涯学習
団体での来館が増えている。先日は教育委員会主催で２２名のご婦人方が来られた。当方も４名が総出で説明をさせていただいた。農業に従事する方も多く、質問に熱が入った。ブータンの農業を変えた日本人ということで西岡京治の偉業を称える言葉が多かった。ビデオに残った彼の笑顔に感動し、胸を熱くした一日となった。滝波宏文参議院議員の母上もご一緒に見学された。福井県とブータン王国との交流や技術協力に今後共微力を尽くしたい。
2014年10月25日
視点を変える
10月25日
視点を変える
私は若い頃から自分の身を通常と異なる場所に置くことで固定観念から離脱する術をわがものにする訓練を続けてきた。それが一歩先を見ることになったり、大所高所からの視点を手に入れたり、みんなと違う意見を持てるようになった。例えば東京出張の折は、銀座の第一ホテルに宿泊し、そのトップフロアのバーでいつも銀座の変遷を眺めていた。その日の活動の反省と翌日の活動の方策を練ると同時に変わりゆく銀座の姿を観察していたのである。私の定点観測地の一つであった。銀座の変貌は早い。当時丸源ビルが次々とネオンの灯を増やしていった。なぜ丸源ビルが増えるのか、その仕組みを考えたものである。最近は東京出張が減り、私の定点観測は福井のホテルフジタの１７Ｆである。この店の名も「銀座」である。昼食を１人でとることが多く、福井の街の中心部を眺めながら、定点観測を続けている。今、福井の中心街は変化の前の静寂の中にある。
2014年10月24日
銀行の株価
10月24日
銀行の株価
株価は解散価格をすべて下回っている。低いのは半分位を低迷している。もし、外国の企業や各種団体が買収に動けば、一波乱起るのは間違いない。あまりに無防備な状態といわねばならない。銀行の業績は３月決算をピークに徐々に下降するとの見通しである。日銀の姿勢に変化は見られないことから、そう心配したことはなさそうだ。地方創生を打ち出した安倍政権にとって地銀をはじめ金融機関が他国に買収されては大変だ。何らかの手を早急に打つことが必要だ。
2014年10月22日
海防
10月22日
海防
日本の長い歴史の中で、海防が重視されてきた。太平洋戦争では空からの攻撃をうけて日本のほとんどの都市が焼土と化した。すべて焼き盡されたのである。日本は10万をこえる島にとりかこまれている。大きい島だけでも6850をこえる。1994年国連は海に権利を認めた。200海里、370�劼鯒啾湘�経済水域として認めたのである。日本の国土の面積は、37.8万㎢と世界的に見てほぼ中位の国である。排他的経済水域は405万㎢（国土、領海を除いた面積）と巨大である。海を守るということは、海底資源の開発や、漁業などの権益が保証される事となり、あちこちで争いの種となりつつある。スコットランドのイギリスからの独立運動も北海油田を巡る思惑が絡んでいる。物や金は人々を醜い争いに引きずりこむ。私達は海洋開発能力を高めて、その能力を世界の為に生かす道を考えたいものである。海防は専守防衛だけではない。国際的な看視の中で世界中から認められるような條件整備が必要だ。また空防の努力も忘れるわけにはいかない。
2014年10月21日
一票の格差は
10月21日
一票の格差は
一票の格差が論じられて久しい。人口の都市への集中により、地方の疲弊が進んでいる。都市の一票と地方の一票の重さを云々されているが、地方の財産を都市が浪費している現実を忘れてはならない。地方は都市へあらゆるものを供給し続けている。例えば人、物、金である。水も空気も食料もエネルギーも地方で生産されている。都市で作られるものは殆どないといってもよいほどだ。金も地方に蓄積されてきたものを都市が吸い上げているのが実情である。都市の意向で政治が決められていくといずれ日本は崩壊する。国家の基盤である人、物、金、水、食料、エネルギーの供給がストップしてしまうからだ。地方への視線を変えなければならない。その意味で石破氏の地方創生担当大臣の就任を歓迎したい。大いに活躍してもらいたい。
2014年10月19日
緑あふれる国
10月19日
緑あふれる国
外国旅行から帰ってくると、日本の国土が緑一杯でうれしくなる。特に北陸自動車道に入ると、豊かな自然に包まれてのドライブは快適だ。それはブータンにとてもよく似ている。空気が爽やかで清々しい。時間がゆっくりと流れていく。ブータンミュージアムを福井に創って３年目を迎え、ブータン訪問団派遣は第４次を数えた。やっと存在を認識していただけるようになった。これからは夢の実現に向かって努力したい。夢はミュージアムを癒しの場、学びの場にしたいということだ。幸福の追求をゆっくり実現させていきたい。
2014年10月18日
アベノミクス
10月18日
アベノミクス
安倍政権発足時（2012.12.26）の日経平均株価は１０,２３０円、ドル円は1ドル８５円であったものが、９月現在、株価１５,９４８円と１.５５倍以上、ドル円レートは１ドル１０７.２円台と１.２６倍以上に大変動を起こした。この１年８ケ月余りの間に企業業績が大きく改善され、納税が増え、配当が増え、賃金が上昇し、新規雇用が増えつつある。設備投資も徐々に出てきた。新規の株式上場も株価上昇により刺激を受けて増加している。厚生年金基金は、株価上昇により基金の目減りが解消され安定感を取り戻しつつある。
あとは第三の矢構造改革の伸展の為の政策の実行である。第一の矢の異次元の金融緩和の発表により株価上昇をもたらした市場には余裕資金がだぶついている。成功したのは明らかで株価は２万円を狙っている。第二の矢財政投資は今建設業界を潤し、人手不足が深刻となる程好調で久しぶりに活気を取り戻してきた。第三の矢の番だ。では何の規制を緩和する構造改革を行うかであるが最も大きいインパクトを与えそうなものは法人税率（日本は世界一高い３５％）の大幅引下げである。これを実行すると外国からの直接投資を促し、日本企業の海外シフトを抑制する効果がある。そして日本には様々な規制が存在し経済活動を制約している。かつて喧伝された護送船団グループである。農業がいま変わろうとしているが、更に医薬業界、そして金融業界など「業界」といわれる圧力団体に対する冷静かつ強力な施策が実行される必要があろう。
2014年10月17日
中学生サミット
10月17日
中学生サミット
福井北ロータリークラブで３年前から取り組んでいる奉仕活動に中学生サミットがある。今年は１０月１４日にブータンミュージアムのイベントルームで開催することになった。福井市内の公立中学校２４校から正副生徒会長４８人と引率教師２４人を私達ロータリアンがアドバイザーとして支援する。テーマは「しあわせ」「幸せな学校ってどんな学校」講師は私と県の政策推進部からの２名。毎年新しい中学生とつきあっていると、若いエネルギーと真剣な討議に安心させられる。若者と話していると本当に楽しい。明日の日本を築いてくれるのかと思うとつい力が入ってしまう。
2014年10月15日
伝統工芸の灯を輝かそう
10月15日
伝統工芸の灯を輝かそう
金沢はわずか500年の伝統にすぎないが、先人たちの努力で福井とは大差がついてしまった。福井の伝統工芸は1500年の歴史がある。内容も金沢に遜色はない。がしかし人はそう見てくれない。発信力が弱い。発信の継続力が弱い。そしてやるべき事がことごとくやられていない。例えば後継者の育成。販売不振への助成策の欠如。営業マンやコーディネーターやデザイナーの不足への対策欠如。1500年もの長い間続いてきた私達の貴重な宝物、祖先からの贈物、伝統工芸品の数々を私達の世代で滅亡させてはならない。希望の灯をともそう。その為の努力をしよう。京都の西陣織は最盛期の10分の1に落込んでいるそうだ。福井県の場合はやっと各産地間の提携の動きが出てきたようだ。すばらしい兆候である。更に技術指導を含む学校の設立（例えば嶺南や丹南に県立大学付属教科新設）。新販売拠点づくり（東京だけでなく名古屋・大阪・京都・金沢。外国にも）。更には産地間の連携と総合化をめざしてほしい。新しい盛り上がりを期待している。私も微力乍らインターネットを通じて、広く世界に福井の伝統工芸を、日本文化の粋を喧伝していく覚悟である。
2014年10月12日
貧乏人の畚持ち
10月12日
貧乏人の畚持ち
古来よりの収税法は物納が中心であり、物を持っていない貧民は労役で税を払った。金納での税の支払いが制度化したのはごく最近のことである。畚（もっこ）という字を知っている人は多くはないと思うが、「もっこ」は縄を網状に編んだ土石運搬用のもので、今でも人海戦術の土木工事現場で使われているのをよく見かける。「貧乏人の畚持ち」はこの状態を表わしているが、真意は「貧しい人にかかわらずお金持ちに付け届けをする」ことである。転じて「自分は貧しいのに他人の窮状を見るにしのびず率先して救援する。」或いは「貧者の一灯」にも通じる言葉である。
NPO法人が正式に認可されて早３年目を迎えたが、善意の方々のご支援に感謝感激の毎日である。昨年に引き続き、今年もブータン政府に「ワンデュポダン」復興の一助に義損金をお届けする予定である。
2014年10月11日
不の連鎖
10月11日
不の連鎖
不安が世界を覆っている。報道されているニュースは常にテロや戦争或いは争いに関するものが多い。私はマスコミの方々にいつもお願いしているのは「明るいニュース」「有意義なニュース」を発信してもらいたいということである。なぜなら世の中を明るくする義務があり、人々を良い方向に導く使命をマスコミが持っていると信じているからである。先日精神病院の医師の卓話を聞く機会があった。精神病、特にウツの患者が急増しているとのことであった。そして精神的に追いつめられて自殺する人がふえているそうだ。ＧＤＰ大国の日本で、世界トップクラスの繁栄を誇る日本で、戦争のない平和を愛する国日本で、なぜ自殺者がふえるのであろうか。マスコミの方々ともう一度この点について話しあいたいと思う。不安社会を作り上げているのは私達に責任があるのではないだろうか。
2014年10月10日
福井の文化日本文化を世界に発信
10月10日
福井の文化日本文化を世界に発信
日本六古窯の一つ越前焼、日本一の和紙越前和紙、世界一の禅道場永平寺、日本一の中世武家屋敷跡一乗谷朝倉氏遺跡、日本一の漆器のまち漆の里、刃物のまち越前打刃物、もっと古くは4億年前の恐竜を集め世界三大恐竜館といわれる恐竜博物館、縄文時代の赤漆の櫛や丸木船、縄文土器が出土した縄文博物館、日本一の漆の箸の博物館、徳川時代初期に江戸に次ぐ徳川家第２位の禄高を誇った越前福井藩６８万石の福井城跡、６万年前からの地球の年令ものさし水月湖の年縞研究所、世界的な原子力平和利用の原子力研究所、世界の幸福を考えるブータンミュージアム、日本六大大名庭園養浩館、大野城、準国宝丸岡城、小浜城、日本一屋上が高い勝山城など文化遺産が数多く残されているのが福井県である。
これ等を日本全国にそして世界に向けて発信しようと考え、第一歩を踏み出した。いずれは国境を越え、世界をつなぐ「幸福と繁栄」そして「文化と生活」の交流支援を通して「平和の実現」をめざしたい。
2014年10月08日
世界トップクラス
10月8日
世界トップクラス
日本はあらゆる意味で世界のトップクラスの国力を有している。だがいくつかの重要課題をかかえて過去20年低成長の中で苦しんできた。その解決すべき課題は1.高齢社会。2.エネルギー確保の困難さの克服。3.都市の過密、地方の過疎の解決。4.省エネ住宅ビルなどを含むスマートシティ創造。この四つの課題はいずれ世界の各国が向きあうべき根本的なもので避けるわけにはいかない。逆に日本がこの四大テーマを一つずつ解決していけば、世界の人々から感謝と称賛を受けるであろう。まず高齢社会の未来への対応については、かつての大家族制度下での家庭内のことを考えればよい。かつて祖父母は孫を養育した。今は孫はいないが地域にはいる。地域をかつての大家族のような形にしていけばよい。エネルギー問題は永遠のテーマであるが化石燃料から自然エネルギーへの変更を行うべきである。地方再生は若者や高齢者の地方への大移動を実現させることである。新産業を地方で生み出すのである。スマートシティの大前提は省エネ住宅の開発と地域冷暖房給排水システムの完成である。日本の国力をもってすれば四大課題解決は苦もなく出来よう。そしてその技術、知識、ノウハウ、システムは世界のお手本となっていくであろう。
2014年10月07日
名誉領事
10月7日
名誉領事
ブータン王国と日本が国交を結んで28周年になる。ところが残念乍ら正式の駐日大使館はまだない。そこで名誉領事館が東京に設置され、東京、大阪、九州に3人の名誉領事が任命された。3人の領事は準国家公務員として任務につかれている。その大阪の領事辻卓史氏と対談した。わざわざ大阪から来社いただき、ブータンミュージアム通信第7号の巻頭をかざる対談である。ブータン首相ツェリン・トプゲイ氏の来日の折、歓迎パーティにご招待いただいて以来半年ぶりの面談となった。辻さんの父君は日本の三大商社鈴木商店に勤務され、日商岩井の社長会長を歴任された商社マンで、奥さんは鴻池本家の出自である。任命式にはご夫妻でブータンへ行き国王より委嘱されたとのことで、奥さんの熱い協力なしには勤まらないとのこと。幸福の国ブータンとの交流がますます深まり、世界が非戦の国日本や幸福の国ブータン、永世中立国のスイスのように平和を希求する国がネットワークを拡げて世界平和が一日も早く来ることを願いたい。
2014年10月05日
和ものを大切に
10月5日
和ものを大切に
聖徳太子が日本の憲法の嚆矢である「十七条憲法」の最初に「和を以て貴しと為す」とされた。これが日本精神を象徴する言葉である。それ以来常に和の心はいつの世も私達の心に生きつづけている。和服＝着物をはじめ、和ものといわれる日本芸能、日本芸術など、あらゆる分野の底流には和の心がひそんでいる。日本文化を世界に発信し、国境や人種をこえた平和を望む私にとって「和もの」ほど頼りになるものはない。これからは隠れた和ものの発掘を心がけていきたい。
2014年10月04日
道をひらく
10月4日
道をひらく
松下幸之助の「道をひらく」という小冊子を毎日読んでいる。１節が約５００文字１１章にわかれていて１２１節ある。１日１節ずつを読んでいくと１２１日をかけて読了する。これを繰り返すと、１年に３回読むことになる。一言一句が至言である。この本は既に５００万部以上が販売されて今なお売れ続けているそうだ。松下幸之助は、この本は１千万部売れと命じられたそうである。私のバイブルであるこの本を、日本語版、英語版（小社で翻訳中）で世界に普及させるお手伝いをしようと決心した。今早朝４時。窓の外は風が強い。松下幸之助の声が聞こえてくるようだ。
2014年10月03日
GNH国際会議
10月3日
GNH国際会議
ブータンの首都ティンプーでGNH国際会議が開催されたのは今から十年前2004年2月のことである。それ以来カナダ2005年6月、タイ2007年11月、ブータン2008年11月、そして第5回ブラジル2009年11月に開催された。来年11月にまたティンプーで第6回が開催されることになって、はやばやと招待する旨の通知を頂いた。幸福日本一の福井県に住み、ブータンミュージアムの活動を行っている私達にとっては何よりのプレゼントと喜んでいる。来年には第5次訪ブ団を結成して国際会議で私達の活動報告が出来るよう精進をつづけたい。福井県が提唱し地方の13県の知事ネットワークで推進中の「希望指数LHI」に関する活動報告は世界の注目を集めることと思われる。福井県へも参加を呼びかけたいと考えている。