2015年01月のアーカイブ

国連憲章

1月31日
国連憲章
「植民地を持ってはいけない」とかかれている。第2次世界大戦が終わり国際連合が結成された時、その憲章の中で唱われているのだ。ところが資本主義は消費者中心、そして市場中心、更に金融中心が徐々に明確になってきた。幸福への道筋があいまいになりつつある。経済繁栄が人々を幸せにしないことが問題になってきたのだ。植民地主義が禁じられても、新植民地主義に変質し、更にグローバリゼーションという名で世界制覇をすすめようとする勢力がある。最近のアメリカの各地域での介入、中国の周辺諸国への圧力、そしてそれをとどめる力のない国連、私は立派な国連憲章が泣いているように思う。永遠の世界平和を誓ったのは僅か70年前である。それが今また「大国、大国」といいたがる我利我利亡者によって乱されている。グローバリゼーションは人類すべてのためのものでなければならない。その為に「幸福の旗」を高く掲げて小国を結集し、声なき声をはりあげて努力していきたい。グローバリゼーションは植民地主義への道であってはならない。幸福へつづく大道でなければならない。

化石燃料の時代の終えん

1月30日
化石燃料の時代の終えん
エネルギーを化石燃料にたよる時代は過ぎた。理論的にこの方法でエネルギーを使うと地球の未来はない。しかし急には止められない。そこに問題がある。エネルギーは電気に変換すると使い易い。ただ保存方法の研究がまだまだなのだ。天然ガスや石油のパイプラインが各地で敷設されている。電気を送る送電網はまだ国境を越えているケースが少ない。世界の首脳会議が頻繁に行われているが、人類の明日を左右するこの討論は全く行われていない。私は十年も前から地球を救う方法はただ一つ、地球全体を電力供給のネットワークで結ぶことだと結論づけている。地球全体に東西に結ぶ電力供給の大動脈を建設するのである。コストは想像をはるかに超えるほど安いはずだ。これが完成すれば世界の権力闘争も消える。平和な地球になるであろう。各国には国内を結ぶ電力の供給網がすでに完備している。これを結ぶことで地球全体の夜間電力が使用可能になる。巨大電池の開発は既に出来ている。それは自動車が電気自動車になれば蓄電設備の役目を果たす。家庭で鉛電池などでの貯電所をつくるのも簡単だ。最大の蓄電装置は日本各地に既に建設したがまだ殆ど使用されていない揚水式水力発電装置である。これを逐電装置と考えればよい。勿論逐電技術の研究、LEDなどの省エネの更なる研究も必要であるが、今私達が持っている技術、設備、知恵を駆使すれば次の時代のあるべき姿がはっきりする。地球を結ぶ電力供給大動脈の建設と新しい太陽光熱エネルギーの活用である。

JTBとブータン

1月28日
JTBとブータン
ブータン王国を訪問しだして数年になる。今度の訪問で5回目となる。ブータン観光はブータンの国が関与しているので、JTBがいつも世話をしてくれるが行き違いが多い。今日新しい担当者が挨拶に来て、今度のツアーの打合せをした。今度は11月にブータンで世界GNH会議が開かれるので、日本からも多くの参加が見込まれる。JTBにも協力を強く要請した。日本の観光事業はいよいよ本番開始の時を迎える。ヨーロッパの国々は、国民の人口以上の外国人観光客を毎年迎えている。日本は1.2億人の人口に対して、外国からの年間観光客数は僅か1300万人(2014年)である。政府の目標は2020年までに「2000万人」を目指しているが、まだまだ低い。ブータンも観光に注力しているが、入口がパロ国際空港だけということもあり、急増は難しい。現在、私達のブータンミュージアムでブータン政府観光局の後援でブータンの自然と観光の特別展を開いている。私達もブータンとの交流を深めて、双方にとって良い結果につながるよう努力を続けたい。

まちの顔

1月27日
まちの顔
福井のまちには中心となるすばらしい施設がある。百貨店とシティホテル。西武百貨店とホテルフジタである。まちの中心にあり、長い間福井を代表する「人の集うところ」である。まちづくりにたずさわるようになって十数年が経過するが、この二つの重要な施設に対して、県民の愛情の如何をいつも心配させられる。機会があるたびに私は中心となっているこの二つの施設の重要性を指摘している。まちづくりの根本の根本である。この二つが賑わうことによって福井のまちは大きく発展する。まちの顔である。その顔を立てることが今、求められている。

松下幸之助

1月25日
松下幸之助
松下幸之助さんは「経営の神様」といわれて、戦後復興を牽引してきた指導者だった。私にとっては、所得番付に毎年トップをつづける百万長者の印象が強かった。学歴も門閥もなく、しかも虚弱体質の人であり乍ら戦前戦後を通じて成長をつづけられた今太閤として光り輝いていた。ゼミの先輩で松下電器へ入社して活躍されている方、幸之助さんに可愛がられて「幸画廊」を経営されていた先輩から幸之助さんについて種々貴重な話を洩れうけたまわっていた。「道をひらく」という幸之助講話収録の本に出会って、もう一度その顕彰にとり組みたいと決心した。毎日「道を開く」を一節ずつ熟読している。含蓄のある言葉に素直に反応するよう自然体で読んでいる。そしてこの「道をひらく」が500万部を超える空前のベストセラーであることの真意が理解できた。この本をネットを通じて全国に、そして世界に広めたいと思う。この1月15日から発信をはじめた。

バブル崩壊から25年

1月24日
バブル崩壊から25年
25年といえば1世紀の4分の1に当る。25年前はバブルの絶頂であった。アメリカでは日本経済が今にもアメリカを凌駕し、世界一に躍り出ると騒がれた。1989年末の大納会の株価は3.9万円に迫る勢いであった。そのバブルが1990年にはじけて日本経済は奈落の底へ転げ落ちた。あれから25年日本は再び世界一への道を歩み始めている。個人金融資産1500兆円や対外金融資産300兆円は世界トップである。アベノミクスの成功で企業業績は大きく回復し、企業の内部留保は300兆円にとどこうとしている。失業率も低く、社会全体が安定した状態である。心配なのは貧富の格差が拡大している。特に若者の失業率が高く、早急に解決するべきである。東京オリンピック開催の2020年までの5年間は、上昇基調が続くものと思われる。この5年を大切にしていきたい。

定期総会

1月23日
定期総会
NPOの定期総会を開く時期が近付き、先日役員会を開き検討をはじめた。NPOはすべてがボランティア活動によって行うため活発に活動すればするほど台所が苦しくなる。やりたい事とやれる事のギャップの大きさに嘆息するばかりである。近江商人の三方よしの家訓の教えを基本とし、その上に松下幸之助のPHPの考え方を重ね、そしてブータン王国のGNHと国王ご夫妻の日本訪問と福井県が幸福度日本一になった2011年11月が不思議な縁となってNPO幸福の国を発足させた。発願の時であった。2012年3月にはブータンよりダショー カルマウラを迎えて、福井県主催による講演会が開かれ、西川一誠知事の挨拶の後、ダショーのGNH紹介そして福井県側からLHI(ローカルホープインデックス)の紹介があり、ブータンミュージアムの建設および訪問の確約がその場でとれた。私たち夫婦にとってまさに天啓の時である。その半月後ブータンを訪問し、ブータンミュージアム建設の確約をブータン政府並びにパロ博物館から同意を得た。帰国後直ちに建設にかかり、3か月後プレオープン、NPO法人申請、そして認可、11月正式オープンを果たした。その間数多くの方々のご支援ご指導をいただき感謝感謝の毎日を送っている。私たち夫婦もその間ブータン王国の訪問が4回を数えた。ブータンに関する情報収集、ブータンよりの人員の受け入れ等に力を入れ、ブータンの近代化にも協力をさせていただいた。特にJICAよりいただいたブータン技術支援の指導には深く感謝している。今後はこの技術支援を更に強くし、今迄培ってきた交流の実績を更につみ重ね、ブータンと日本がより強い絆で結ばれるよう努力したい。それと3月20日をハッピーデーとして国連が正式に認定したことを受けて、今年もまた、このハッピーデーの定着を福井発で全国へ発信していきたい。

どうなる異常気象

1月21日
どうなる異常気象
私達の生活が引き起こしているといわれる異常気象が世界各地で顕著になり、大きな被害を生んでいる。私達がめざす持続可能な夢の理想郷とは似ても似つかないところになって、いろんな悲劇をもたらしている。目の前に出現している異常現象の解決に対して私達は本当に真剣に取り組んでいるのか疑問が残る。現実に起きている南極や北極やヒマラヤの氷の融解、これは恐ろしいスピードですすんでいる。気温の上昇も証明済みだ。海水面の上昇で水没する国が連続する。一日の気温の変化は年々激しくなる。増え続ける人間の数で地球上の他の生物は行く場を失いつつある。専門家集団であるCOOPは、「異常気象は人間が作り出している」と結論づけた。「速やかに対応しなければ修正不可能」といっているのである。そこで私達は「過度の欲望を抑制すること」「ものを大切にすること」「自分のためでなく、他人のため、社会のために生きること」をめざす必要がある。研究開発も日々の行動も、政治も経済も、その方向で動かねばならない。その為に小さくてもよい私達自身がまず一歩を踏み出そうではないか。

テーゼ

1月20日
テーゼ
「遊休不動産の有効活用」という私にとっては永遠のテーゼを追い続けて20年目を迎えようとしている。バブル崩壊後のドン底であった1996年にこのテーゼを掲げて創業した。当時は投機に失敗した空地が数多くあり、特に虫食い状態のまま放置されているものが多数あって、そのおかげで小さな会社が急成長を遂げることとなった。そして今、少子高齢化時代になると同時に若者が都会へ流出し、地方では老親は老人施設へ入らざるを得なくなってしまった。また空家、空きビルが数多く出来てしまったのである。この整理と再開発がまた私達に天が与えた仕事となった。「遊休不動産の有効活用」はまさに永遠のテーゼとなった。大都市への人口流入が続く限り、地方の再開発は至難の技である。しかしこの至難の技に必死に取組んでいくこともまた天命であろうか。孤立無援の状態にはもう十分慣れ親しんでいる。創業25周年に向かって前方への小さな一歩を踏み出したい。

ファンづくり

1月18日
ファンづくり
伸びている店は「ファン」を持っている。定期的に買いに来るお客のことだ。ファンになった理由はいろいろある。おもてなしの心。商品やサービスの質。価格、品揃えなど店を選ぶ条件もいろいろだ。不思議なことに、ファンを持っている店は共通した特徴がある。それは不易流行である。変えるべき所を速やかに変え、守るべき所、変えてはならない所をしっかり守っている。そこに魅力を感じてファンが出来る。そしてファンはファンを呼ぶ。ファンづくりが店づくりにつながるのだ。お客の心理を徹底的に分析し、お客を家族のように尊敬し、愛し慈しむ心で接していくとファンになってもらえるのではなかろうか。仏教でいう「七施の心」が大切である。和顔、愛語、店員のまなざし、社員の身づくろい、真心、店の雰囲気、また訪れたくなるしかけ等々が求められている。

Eコマース

1月17日
Eコマース
現在Eコマース市場全体の売上は年間13兆円といわれている。そして小売業界の中で成長率は1位である。いま私達のグループでEコマースらしきものを取り入れているところは僅かに数事業部門(酒販、美術工芸品)などである。創業以来最も早くからこの分野に注力したかったが、乗り遅れているのが現状。日本の百貨店業界も残念乍ら、小売の王様の座を去ってから久しい。そしてEコマース分野でも大きく立ち遅れてしまった。私たちもグループを横断する組織を作り、今一度Eコマース市場での活動をはじめたい。

ブータンミュージアム通信

1月16日
ブータンミュージアム通信
2月1日発刊の第8号の最終チェックをしてもらっている。年4回の発行で、創刊以来はや2年が過ぎた。2011年の11月に幸福の国といわれるブータン王国から、国王ご夫妻が日本を訪問された。時を同じくして、福井県が幸福度日本一の評価を受けた調査結果が発表された。1996年7月10日に私は「喜びの種、幸せの種を蒔こう」という社是で、近江商人の「三方よし」の思想をさらに一歩進めて「十方よし」を規範として創業した。あらゆるステークホルダーにとってベストな行動をとるという決意でのスタートである。我利我利亡者が世界に満ちあふれている現状を否定し、「利他の心」でスタートを切った。世界一幸福な国ブータン、日本一幸福な福井県、そしてまわりの人々に喜びと幸せを感じていただくことを使命とする私達の三者が揃う「幸福を考える」施設を作ろうとの発想であった。小さな民営のNPO法人ではあるが、数多くのボランティアの方々に助けられて開館後あしかけ4年目を迎えた。今年は開催中の企画展「ブータンの自然と観光―トレッキングの魅力」につづいて、3月20日世界ハッピーデーのイベントを3月21日に開催する。そして5月からの企画展、11月の世界GNH大会への参加などを予定している。2月1日第8号の発刊が待ち遠しい。

都市集中

1月14日
都市集中
毎年福井県下の高校などを卒業して、県外に進学する人数は3000人といわれた。その内大学等を卒業して福井へ帰ってくる人数は1000人。約2000人が毎年流出している。最近のデータでは、出るのが2800人、帰ってくるのが450人となっているという。流出人口は2000人から更に350人増えてしまっている。特に女性が帰ってこない傾向がある。地方再生が叫ばれているが、この問題を解決しなければ成果を上げるのは無理だ。福井人は福井の魅力を知っているか。この問いかけも必要であろう。そして現実問題として「働く場所」の提供が第一である。その為シリコンバレーに負けない、ICTのメッカ「福井バレー」の創設とともに、ハーバード大や京大に負けない「福井大」の育成をはからなければなるまい。道は遠いが、実行しなければ、第一歩を踏み出さなければ衰退を待つばかりである。

生きる

1月13日
生きる
じっとしている時間が多くなってきた。若い頃は常に身体を動かし行動していたものだ。ところが年を重ねるとだんだん動くことが億劫になってくる。体を動かしている時は物事をあまり考えない。じっとしているとついつい余分な心配や不安にとらわれる。小さなことでもたび重なるとそれがストレスになる。私は意識して一時間毎に身体を動かすことにしている。夜寝ている時も同じことで、身動きせずに一日寝ていると、血管が詰まり気味になったり、血栓が出来やすくなる。水分の補給と軽い運動は生きていく上で必要なのである。じっと考えることも大変重要であるが、身体を動かすことを忘れてはならぬ。 早朝4時に起床、約3時間を仕事や思索に費やしているが、1時間ごとに椅子から立ち上がって歩きまわることにしている。歩いていると、すばらしいアイデアの糸口を捉えることがある。僥倖である。生きていると思いがけずすばらしい物事に出くわす。有難いことである。

宇沢弘文

1月11日
宇沢弘文
私より8級上である。昨年9月に逝去された。調べてみると1956年私がまだ大学生の頃、先生はスタンフォード大学の研究助手として渡米。1968年に帰国、その年日本は西独を抜いてGNP世界第2位となった。シカゴ大学教授から東京大学助教授への就任は種々批判があったようで翌年教授に就任している。2003年同志社大学社会的共通資本研究センター所長に就任されている。2003年は日経平均株価が7,680円のバブル崩壊後の最安値を付けた年であり、私が友人たちと語り合って、リサイクル法に適合する車のリサイクル会社、日本エコカ工業を設立した年でもある。アメリカでは住宅への投資がすすみ、サブプライムローンを組み込んだファンドがトリプルAという最上級のローリスク商品として投資の対象になりつつあった。宇沢弘文先生の社会的共通資本論で述べられている資本主義の限界が近づいていたのである。2006年サブプライムローン問題が世界を震駭させた。翌年リーマンショックにより世界の金融機関は色を失った。先生の理論が輝いて見えた。成長優先の経済理論、政策への批判を強め、自由市場優先の市場原理主義者が引き起こした犯罪という見方に私も賛成である。ノーベル経済学賞の候補といわれつづけてきた。奇人であると同時に偉人である。理論の詳細を遅まきながら学ばなければと思う。

空家

1月10日
空家
少子高齢化社会の到来により、全国に空家が増えている。高齢者はかつての三世代同居という理想的な家族形態ではなく、孤独な1人住まいか老夫婦だけの生活が多い。次は老人ホームへの道か病院への道しか残されていない。それが次々と現実になる。そして少子化により、その空家を相続すべき子は少なく、また子は都会に住んでいるか、転勤中で、そのまま放置されている。日本中に空家が急増しているのだ。駅前の空きビルも全く同じ。1・2階が店舗、3・4階が2世帯住宅であったものが、子世帯が郊外に移り、親世帯が残った。そして親世帯の老齢化により、店は閉鎖、シャッター街が出現。これも日本中で起きている現象だ。この危機をチャンスとして活用できるのはコインパーキングしかない。個々の空家をとり壊し、コインパーキングにして活用をはかり、数年間をしのぐ。空家が増えてくるとコインパーキングは大きくなり、時代の変化と共に、新しい街づくりが可能になる。増えつづける空家対策に最も適しているのがコインパーキングビジネスである。私は自信をもってこの道を歩んでいる。

乾杯条例

1月9日
乾杯条例
日本酒の低迷が続き、地酒の隆盛を願って、JR福井駅構内と小松空港構内に福井県の地酒をすすめる看板を設置して早や数年が過ぎた。福井駅前に九頭龍地酒百蔵という福井県内の地酒だけを販売するPR拠点を設けて5年になる。京都市が日本酒での乾杯をすすめる「乾杯条例」を発表したのもその頃だった。日本酒の販売は、海外へのPRや女性の愛飲家がふえたのでその後底を打ち、回復基調にある。福井県内では4つの酒蔵をかかえる大野市が「乾杯条例」を発表して先陣を切ったが、私は福井県全体で県主導で「乾杯条例」をやるべきだと主張したい。年4回開催をつづけている五百万石大名会が15回目の会合を終わり、その席上満場一致で「福井県として「乾杯条例」を採決されたし」と決定した。日本一おいしい福井の地酒を未来のため、県内36蔵の酒蔵のために、残してほしいと切望している。

地方の時代

1月7日
地方の時代
若者は都会をめざす。その理由は「都会には夢がある」からだ。若者とは年齢15才から24才までの層をいう。ところが26才から39才までの若者達の考え方は少し違うとのこと。総務省の調査によると、年齢が高くなると意識が変化してくるそうである。徐々に地方に魅力を感じるようになる。総務省が推進している「地域おこし協力隊」の若者達は、約6割がその派遣先に残るという。現在約1000名の若者が地方に派遣され、地域おこしで協力している。私はその協力隊の若者達の数人と交流があるが、地域に見事にとけこんで活躍している。Uターンの若者だけでなく、Iターンの若者もいる。若者には地域を変える力がある。地方には若者達のネット社会にはない濃密なリアルなつながりがあり、温かな絆とふれあいがある。十分な時間と空間が存在する。健康の源である安全なおいしい食事、のびやかな環境、そして美しい風景と清らかな空気が存在する。「地域おこし協力隊」を3年間で3倍にすると総務省が発表した。とてもよい施策である。3倍でなく10倍、20倍とふやしてほしい。地方を変える起爆剤になること間違いない。疲弊した地方を活性化し、住みよい健全な日本をとり戻す為に共に立ち上がりたいと切に思う。

ブータンの映画事情

1月6日
ブータンの映画事情
日本と違ってブータンでは娯楽施設が乏しい。終戦直後の日本と同様に、若者たちは映画に対して強い興味を持っている。首都のティンプーには映画館が数ヶ所あるが、残念乍ら映画産業といわれるものは未だ育っていない。映画俳優はいるが、職業としては成り立っていない。他に職を持って兼業で俳優をやっている。ブータンは仏教国である。映画のテーマも輪廻転生を教える宗教的なものが多い。また製作者や関係者も僧侶が多い。僧侶は高い教育を受け、外国へ出ることが多く、世界を知っている。ブータンと隣国インドは文化的には大きな違いがあるが、往来が頻繁で、インド映画やヒンディ語の歌をブータンのテレビで見ることが出来る。その意味でブータン制の映画の数は少ないが、人々はインド製の数多くの映画に親しんでいる。日本のアニメ映画を紹介してその感想を聞いてみたいと思っている。
この項はブータンミュージアムの市民講座 月原敏博福井大学教授の講演より抜粋した。