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2016年03月のアーカイブ
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2016年03月30日
認定NPO
3月30日
認定NPO
NPO設立構想から4年、設立後3年半、認定NPOの資格を取ろうと決めてから2年。3月18日に県から仮認定の通知をもらった。認定、仮認定を受けたのは県内ＮＰＯ248のうち4しかない。その後設立後3年半の私たちのNPO「幸福の国」が認定を受けた。誠にお目出度い。これもBMを支持してくれている県民の皆さんのおかげである。心からありがとうと申し上げたい。また役員の諸君にも感謝している。思えば3年半前に声をかけて集まってくれたのは東京大学博士の奥村先生をはじめ現役の福大教授月原先生、そして栗原、阿部、松田、安田さんのそうそうたる人物たちである。みんなの衆知を集め、数々の文献をひもとき今では幸福学についての研究、ブータンのGNH研究そしてブータン王国との交流拠点として、日本でも指折りの施設に育ちつつある。またJICAとの密接なコラボを通してアジアへの窓口としての活用をはかっていきたい。
2016年03月29日
出世草履
3月29日
出世草履
日本の歴史上一番面白い人物は誰だろうと考えてみた。そして何度考えてみても、豊臣秀吉ほど面白い人物はいないように思う。秀吉は長浜と深い因縁がある。長浜小谷城の城主浅井長政との因縁、そしてその妻お市の方への執念、その子三姉妹との生涯を通じての関係、長浜城主としての十年間、その後大阪城や聚楽第での生活中も長浜への強い思いを持ち続けていたこと、そして小姓衆から側近になっていった恩顧の武将達。みな長浜との関係が深い。異例の出世の原点は長浜にある。そしてその源を尋ねると信長につかえてすぐに信長の草履を懐であたためた故事にいきついた。異例の出世の原点は「草履」だ。この草履こそ秀吉の一大飛躍の出発点だと気がついた。そして秀吉が好んだ金色の糸で草履を編んで「出世草履」と名付けた。長浜伝統産業館で売り出すとすぐにベストセラーとなり、2月もトップを維持している。高校受験の孫に持たせたところ、志望校に見事合格。今はやりの合格祈願にも役立ちそうである。
2016年03月27日
まほうの水
3月27日
まほうの水
「ルルドの水」といわれる万病に効く水がある。ヨーロッパは硬水が多いがこのルルドの水の秘密はなんであろうか。軟水列島の北から南まで奇跡の水を訪ねて歩いた。水博士といわれる先生方に5人集まってもらって1年間ご教授頂いた。そして天然の水素イオンが封じ込められた温泉水と巡り合えたのは鹿児島の端であった。「ビュート水」と命名した。この温泉水は地下700mからくみ上げてくる。すぐ近くに有名な馬主がいる。この馬主が所有する競走馬は温泉水で入浴させている。数々の入賞を果たした競走馬たちの健康管理、特に傷の治りの早さが知られている。正にまほうの水である。このビュート水を飲みだして早や8年、風邪をひかなくなった。体調は万全。北海道の「北の大地の水族館」のすぐそばにもそんな温泉がある。水族館の魚の傷がすぐ治るというのである。これまたまほうの水と呼ばれている。
2016年03月26日
合計特殊出生率
３月26日
合計特殊出生率
女性が一生の間に何人子供を生むのかを示すのが合計特殊出生率という。夫婦2人で子供をつくるので、これが2.0以上でないと将来人口は減少していく。この出生率が1.5以下の年が続いている。1975年に2.0を割って以来下りつづけ、1.5を割ったのは1994年、最低を記録したのが2005年、その年の出生率は1.3人であった。それ以来増加しだしているが、まだ1.5人以下である。フランスは2.0と回復したという。この成功事例の施策は現金支給が柱とのことである。スウェーデンでは子育てを社会全体で行うシステムが早くから実行され、それが出生率の改善に効果があるとのことである。日本の人口は1.28億人の史上最大を数えたばかりであるが人口のバランスを見ると14歳以下の子供の数が世界の中で１番比率が低く65歳以上の老人の比率が一番高い。これが少子高齢化のモデルと言われる日本の現状である。結婚奨励の対策は第2子第3子への現金支給（所得制限つけてもよい）と、教育費の全面的免除であろう。早急に実施してもらいたい。早ければ早いほどその効果が大きい。
2016年03月25日
ＦＭ聞いた
3月25日
ＦＭ聞いた
長浜伝統産業館で会った女性が「車を運転していたら、突然あなたの声がラジオから聞こえてきてビックリしました」という。そういえば先日、ＦＭ東京の美人アナがブータンミュージアムを訪れてきて対談したのを思い出した。とても早口の、テンポの早い会話だった。若い人と話をするのは楽しい。特に話題がブータンに及ぶとつい身を乗り出してしまう。「このＦＭ聞いたよ」の声がとても多かった。車社会真っ只中にいる私達の生活を今更ながら実感し、ＦＭともっと仲良くしていこうと切に思う。
2016年03月23日
ブータン人
３月23日
ブータン人
ブータン王国の人々と親しくお付き合いをはじめて、早や３年余りが経過した。日本人とそっくりの人々である。私の幼少時代の日本にとてもよく似ている。昭和のはじめは、殆どの日本人は着物を着ていた。ブータン人は、男はゴ、女はキラという独特の着物を着ている。面白いのは、ゴは北方民族系の着物と分類され、キラは南方系のものといわれる。ブータンがチベット文化圏の一部であったことの名残がゴになり、インド更に南アジア全域に広がるサリー風の女性衣裳がキラにつながったのであろうか。ブータンは伝統文化の保全に特別に力を入れている。すぐ目につくのが着物とそして建物だ。ブータンのものと一目でわかる。日本の着物も独特であるが、常用する風習がなくなり、着物姿を見る機会が減ってしまった。ブータン人の誇り高いのはその明確なアイデンティティのおかげであろうか。３月２０日の世界ハッピーデーにはブータンミュージアムのスタッフが「キラを着ようか」と話し合っている。ブータン理解の一助になればと思っている。
2016年03月22日
チャレンジ精神
3月22日
チャレンジ精神
出会いというものは不思議なものだ。NHKの元アナウンサーとの宮田輝さんという方がいた。のど自慢大会の名司会で一世を風靡さえた後、国会議員となられた。そして色紙に「尊円」と書いていただくご縁が生まれた。それ以来私は一期一会の縁を尊ぶことを第一としている。群馬県太田市長の清水聖義さんと出会った。僅か一日おつきあいをしただけではあるが彼のチャレンジ精神と私の心がすぐに共鳴を始めた。2冊の著書をいただき直ちに読了しなおまた共感した。困難な仕事に常に前向きで挑戦し続けている清水市長の姿勢が好ましい。読んでいるだけで勇気をもらったような気になった。彼の元気な声を聞きたいと明日にでもまた電話をしようと思う。
2016年03月20日
福井の積雪
3月20日
福井の積雪
積雪の記録を取り出したのは1961年からとのこと。その間55年の間今年のような雪のない日が長く続いた年はない。約55年間というより100年200年遡ってもこんなに雪の少ない年はないのかもしれない。史上初の珍事。そんな気がする。最近の異常気象の多さに気付く人も多いが、史上初の遅い雪はもっと注意すべきことだ。地球からの異常な信号としか思えない。一日も早く省エネ生活を始めようではないか。そして全知全能を上げて新エネルギー研究に邁進する必要がある。
2016年03月19日
ガソリン代
3月19日
ガソリン代
中部地区（福井、石川、富山、長野、愛知、静岡、岐阜、三重）の8県下のディーラー12社で構成するトヨタの社長会があった。私は5年間この会合に出席しトヨタイズムを身をもって体験した。工販合併の混乱の真っ最中であり、豊田英二会長、豊田章一郎社長の指導を直接聞くことの出来た5年間である。その当時から車両の普及率は北陸が日本一を続けており、地方においては車がなければ生活がなりたたなくなっていた。東京の地下鉄網は世界一の規模ではりめぐらされており、JR・私鉄網も完璧であった。大阪そして名古屋、横浜、札幌、京都、神戸、福岡と地下鉄網は都会の象徴となった。一方地方では交通はもっぱら車に頼り、道路網整備が中心となった。新しく誕生したトヨタビスタ福井の代表に就任した私は県内ディーラー��1に急成長しようと十年計画を建てた。今から36年前のことである。その当時の私の夢を、今、後輩たちが立派にやり遂げている。原油価格の暴落が世界の注目を集めている。地方のディーラーにとってはガソリン価格が下るのは朗報のはずである。しかし反面日本経済、世界経済への影響を考えると複雑なことになる。原油国の経済への悪影響が最も心配されている。100％近くを輸入している日本経済はプラス面が大きい。但し石油精製メーカーや備蓄をかかえているところは評価損が大きい。地球全体でみると商品の価格の上下は、その商品の中身のいかんを問わずプラスマイナス大差はない。GDP指標でトータルすると値上がりはプラス値下りはマイナス。環境指標では消費量の増加する値下りは環境汚染につながり、反対の値上がりは環境面ではプラスとなる。福井県の車の普及率は常に全国1,2位と高いが、交通インフラ面で不便なことから車の普及が進んでいる。また1世帯当たりの年間所得と資産残高が多いことも車の購入を促進している面もある。さらに家族全員が働いていることから一世帯当たりで2台、3台、4台と車を保有せざるを得ない点もある。福井県下ではガソリン代が安いのは一般的には朗報の部類に入る。1リッター100円がらみの価格は、一時の170円前後から見ると4割もの下落となっている。
2016年03月18日
あなた生きていますか
3月18日
あなた生きていますか
59才で創業した私は、60才、65才の節目の時期を無我夢中で過ごしてしまったので、何をどう考えていたのか判然としない。創業以来20年が過ぎようとしている昨今、まわりの人々を見ると意外に思うことが多い。いや不思議な光景としか思えない。なぜなら60才や65才の人達が、仕事もせずにジョギングしたりプールで遊んでいる。小学校や公民館など公共の集会場はほとんど無料で彼らが借りている。私の祖父母や父母は死ぬ直前まで生涯現役を貫いた。私たち夫婦も365日働いている。少しも苦労だとは思わない。なぜなら「働くことが使命」と考えているからだ。苦労どころか毎日楽しくて仕方がない。日々全く新しい出会いがあり、人の縁の不思議さに驚かされる毎日である。生きているという実感がある。幸福だという実感がある。
2016年03月17日
地酒応援
３月17日
地酒応援
福井の地酒のおいしさに気付いたのは、生まれて初めて福井を訪れた頃、昭和３４年（１９５９年）である。大学を卒業して、福井に本社がある商社に就職し、大阪支店勤務を命ぜられた。ところが数か月経過し、社長が急逝され、東京と大阪とに配属された新入社員は本社へ勤務となった。私の生まれた長浜、学生時代を過ごした京都そしてしばらく務めた大阪とは全く違ったタイプのまち、それが福井であった。駅前通りには大手商社の支店が建ち並び、その裏通りやデパートの裏にはバー、クラブそして居酒屋が活況を呈していた。指折り数えてみると、それ以来、５７年になる。その素晴らしい地酒が消えようとしていると噂されたのがほぼ１０年前。調べてみると年々消費量が減少し、酒蔵の廃業が続いていた。一念発起、熟慮の後、応援団をつくった。それを「５百万石大名会」と名付けた。年４回福井の有名な酒蔵の蔵元を招いて、自慢の地酒を持参していただく。その場所は美味しい日本料理の有名店で行う。今回の例会で２０回目になる。最近日本酒が人気となり、再び元気を取り戻しつつある。日本の食文化を支える「地酒」が世界遺産の指定を受けた日本食と並んで脚光を浴びているのを見ると、１０年前とは隔世の感がある。地産地消運動の盛り上がりの中で、福井の皆さんから地酒礼賛の声が出るのは誠に有難い。今回は今庄宿の白駒酒蔵の女将京藤さんとその孫（２３代目予定者）が、出席していただいた。元禄時代から続く、福井県下指折りの老舗である。料亭は足羽山公園中腹の「離世」。前菜からデザートまで、１０品に及ぶ日本料理の粋を楽しむことが出来た。
2016年03月16日
名物市長来福
3月16日
名物市長来福
群馬県太田市の名物市長清水聖義さんを迎えた。全国市長会の副議長を務められた方で、福井市の東村新一市長も同じく副議長を務められたが新田義貞公をまつる藤島神社とのご縁、新劇俳優の宇野重吉氏を通してのご縁もあり福井市へは何度も来られている。清水市長の特徴は自分で言われている通り、「反対派」である。但し「正義の味方」の意味である。そして4つの特別学校を新設されている。文科省にとっては一番手強い相手といえよう。養護学校、芸術学校、スポーツ学校そして「群馬国際アカデミー」という名のインターナショナルスクール(バカロレア校)である。この学校は生徒数1,000人、教師日本人50人、外国人50人の規模の私立の学校法人である。市長と2人の3年生、教育委員会の先生、秘書の5人を迎え、福井市側は設立予定のエンカレッジ代表とその設立メンバーそして高志高校の1年生男女、北陸高校の1年生男女とのディスカッションを開催したのである。日本の高等教育特に自ら考える能力、意見をまとめて発表する能力それも英語(国際語)を縦横に使ってディベートできる能力の欠如を憂いている私にとって今日の討論会は非常に参考になった。清水市長の言によれば、ぐんま国際アカデミーを設立し、将来これを全国に次々と開校していきたいとの夢を持っていたという。私は福井にインターナショナルスクールを作りたいという若者達に賛同し、支援を続けているが、清水市長にこの福井の地で二番目の国際アカデミー設立に同意してくれるように依頼した。三番目以降は両者相協力し次々とその勢いを増していきたいと願っている。日本は4月が新学期、外国は9月が多いが、福井のエンカレッジはいよいよ4月オープンの予定。私立の学校法人になれるのはいつのことか。講演会の収録はいつもの通り、genjapan(インターナショナルネットバイリンガル放送)により、数日中にオンされる。また4月開講後もネットでの聴講も無料でスタートする予定。200年後の世界のトップクラスのスーパースクールめざして発進した。南米、韓国、スウェーデンそして日本人の教師陣を揃えて発進。ぐんまではブータン人の教師もいるという。私達も今年中に数人のブータンの先生を雇用したいと考えている。
2016年03月15日
アジアの盟主
3月15日
アジアの盟主
1980年代ジャパンアズナンバーワンとして日本は世界一のGDP国になりそうになった。世界中がそう信じた瞬間があった。アメリカの世論は沸騰し、日本たたきが出現した。日米経済戦争の様相を呈した。その時、日本の中では、過剰流動性による過剰設備投資と同時に株式と土地への投機が行われた。その流れは日本国内にとどまらず海外への株式、土地への過剰投資となって表れた。そしてバブルは崩壊した。その後20年間、日本の金融政策、土地投機の対応策のミスの連発により、世界一の実力を持っていたはずの日本経済は低迷の闇の中をさまようことになった。21世紀の世界の現状を見てみると、アメリカと中国の関係が35年前のアメリカと日本の関係に酷似していることに気付く。中国の国内での不動産投資の行き過ぎからはじまり、過剰流動性による過大な設備投資、そして民衆の爆買いは世界へ広がった。中国で起きていることは、明らかに35年前の日本と軌を一にしている。バブル崩壊が起きている。願わくば中国経済の舵取りがかつての日本の失敗の轍を踏まないことである。
2016年03月13日
東京から呼ぶ
3月13日
東京から呼ぶ
地方に人材が乏しいという。私はそうは思わないが、そう信じている人は多い。必要ならば呼べばいい。たとえそれが東京からでもミラノからでもサンフランシスコからでもいい。呼べば事は足りる。地方は楽園だ。都会は砂漠だ。ジャングルだ。先日も東京へ日帰りした。朝7時過ぎのＪＲで、夜遅く帰るつもりだったが、仕事を早く切り上げ夕方6時に福井へ着いた。用事がすんだらサッサと帰りたくなる。東京はそんな町だ。東京にも十年近く住んだが、殺伐とした空気になじみにくい。心を病む若者が増えているが、東京にいると人間が人間でなくなりそうな気がする。自然と触れ合える田舎が本当に素晴らしい。国分寺まで行ってきた。東京駅から約30分。便利だけれど人が多すぎる。福井はいい。本当にいい。福井で子育てをする人生は最高だ。そう信じて福井にスーパースクールを立ち上げようとする若者を支援する。必要な人材がいたら福井へ呼ぶつもりだ。
2016年03月12日
地酒 梵ゴールド
3月12日
地酒 梵ゴールド
冷した福井の地酒が冬でもおいしい。大ぶりのワイングラスに注いで見る。黄金色に輝く「梵ゴールド」純米大吟醸だ。フルーティでほんの少し辛口。私の愛用酒の一つ。ワイングラスの中のゴールドは、その名の通り神秘的な色調を漂わせている。薄いグラスのふちに唇をつけると上品な吟醸香が漂う。和食の世界遺産への登録を契機に日本酒が見直されるようになった。福井県の地酒のすばらしさに気付いていた私は10年前から福井県の地酒の酒蔵をまわり、もっと県外、国外にアピールしようと声かけをはじめた。37蔵の蔵元を一軒ずつまわり直談判を始めた。そして5年前に福井駅前に「九頭龍・地酒百蔵」という小売店舗(試飲あり)を出店。ビールも焼酎も売らない酒屋。県外の日本酒も一切売らない酒屋。福井県の地酒だけを売る酒屋をオープンした。未だに月販100万円がピークで1000万円の年商の弱小店舗であるが士気は高い。日本酒文化の隆盛と酒蔵の皆さん(百年企業以上の老舗ぞろい)の次世代への伝統の継承のお手伝いができて幸せである。今夜もまた大ぶりのワイングラスに梵ゴールドを注ぎ一夕を楽しみたい。
2016年03月11日
世界で唯一のものをつくろう
3月11日
世界で唯一のものをつくろう
ブータン王国と付き合って早や5年目を迎えた。ブータン以外にブータンミュージアムはない。例外は唯一福井市。福井市の中心にブータンミュージアムをオープンし、丸3年余りが経過。毎日スタッフが知恵を絞り、展示内容を更新している。みごたえがある。内容が深い。ブラリと入った観光客が驚く。感動する。完全に足が止まるのがよく分かる。「幸福学会」をつくろうと考えていたが、日々の展示会やイベントその他の事業を真摯に行っていく内に、日常業務そのものが、「幸福学会」で狙っていたことと同じなのに気付いた。不思議なことにそれに気付いた方々が福井を訪問してくれるようになり、毎日が楽しい。世界は狭い。、メールは自由に飛び交い、ウェブ上ではさらに千客万来である。あと数年で「幸福学会」のデータベースがひとりでに蓄積できそうである。
2016年03月09日
暖冬異変
3月9日
暖冬異変
今年の冬は雪が極端に少ない。農業は自然の影響をもろに受ける。福井では今年の小麦は極度の不作。六条大麦もよくなかったようだ。日本が農業だけで成り立っていた徳川時代までは、神仏への信仰が厚かった。その理由は農作物の出来、不出来を決定する人の力を超える神仏の力に対する畏怖の念であろうか。最近では自然現象への人間の関与を心配しなければならない程である。一日も早く温暖化に対する対応を急がねばならない。今年4月からの日本の電力小売りの解禁はそのチャンスである。人が少しでも安い電力を求めようとすれば電力会社も企業努力に注力せざるを得なくなり、温暖化ストップのチャンスが到来するであろう。電力小売り事業へ新たに参入するのは超巨大企業が多いのに比較して私達は小さな零細企業ではあるが、全力をあげてエネルギーの節減に取り組んでいきたい。
2016年03月08日
ハッピーデー
3月8日
ハッピーデー
中日新聞の子供ウィークリーという広域版にブータンミュージアムの特集記事がのった。見開きのカラーのすばらしい内容で、館員一同大いに喜んだ。最近は遠来の入館者が増えているが、同じように遠方からの取材が増えてきた。先日もFM東京のラジオ番組の取材があり、全国放送とのことでPR効果満点である。ブータン王国では後継者の王子様ご誕生の報に沸いている。そしてさらに、日本とブータン王国との国交開始以来30周年の記念すべき年となり、おめでた続きである。3月20日はブータンが国連で提唱し、正式に制定された「ハッピーデー」である。この「ハッピーデー」を「母の日」や「バレンタインデー」のように世界の一大イベントの日となるよう知恵を絞りたい。よいお考えをお持ちの方々のアドバイスを期待している。
2016年03月06日
不安現象
3月6日
不安現象
先行きに不安を喚起する風潮が日本には強い。日本人は心配性な民族であろうか。日本の心配の第１は国家財政の赤字体質。第２は日本の人口減少傾向、３．日本の年金基金の将来、４．日本の教育の将来等が上げられよう。私が思うに第１の国家財政は早急に手を打つべきであり、国有資産売却と規制緩和を徹底していけば事足りる。第２の人口減少は心配するなと言いたい。人口の地方移住をすすめれば人口はひとりでに上向く。第３の年金問題は深刻だが、国民年金の底上げと厚生年金の夫婦２人や３人、受給の上限カットを引き下げること。また生活保護世帯への月額支給額と国民年金受給額とを比べると、国民年金があまりに少ない。これは早急に底上げしてもらいたい。第４の教育については、文科省の指導のまずさに驚く。日本の国家予算の中での教育費の低さはひどい。教育予算を上げ、福祉予算、医療費予算を引下げすべきところを教育費のカットが大きい。このままではノーベル賞受賞者は近い将来ゼロになる。現在世界の大学のランキング１００校に日本は東大だけで京大すら圏外に去るといわれている。軍事予算世界４位〜５位と比べて、教育予算の少なさはあまりにひどい。日本の将来を担う若者達のためにもっともっとお金を使おうではないか。
2016年03月05日
日本の貿易
3月5日
日本の貿易
バブルがふくらんだ1980年代を含めると、バブル崩壊後35年の長い間、日本経済と世界の趨勢を見てきた。そして私達の先輩がどれほど世界の為に盡してきたかもつぶさに観察してきた。世界は先進国グループと発展途上国グループに分かれている。明治維新以後東洋の孤児日本は発展途上国からいっきに世界のトップクラスの先進国に駆け上った。そして中国をはじめ、すべての発展途上国は日本につづけと叫び、日本モデルの研究に余念がない。今一度現状を分析してみよう。日本の貿易から世界との関係を考えてみようと思う。現状の日本の貿易相手国15か国を調べてみて驚いた。輸出入(貿易)の相手国はアメリカ、オーストラリア、ドイツ、ロシアの4か国を除くとすべてはアジアの国々である。そしてこれら15か国は総貿易額の4分の3を占めている。そしてかつて終戦まで日本であった韓国と台湾との貿易がいまだにベストファイブにとどまっている。中国との貿易が年々少しずつ高まっているのに反しアメリカとの貿易が少しずつ減少している。そして資源の輸入先のオーストラリアやサウジ、アラブ首長国の比率は変化が少なく安定して輸入が続いている。中が悪いと言われる中国や韓国との貿易は、互恵関係を保ち毎年順調に保たれている。首脳同士のコミュニケーション不足にもかかわらず、貿易は中国がダントツの1位、韓国がアメリカにつづく3位であり、親しい取引が継続している。それ丈に、中国と韓国の国民感情に働きかける努力を続ける必要がある。日中友好、日韓友好の絆をもう一度強めていきたいものである。私達のロータリー活動の米山奨学金制度(世界トップクラスのもの)による日本への奨学生は、中国人が50％、韓国人がそれに続いている。戦後70年に及ぶ私達の先輩の陰徳を思うと同時に、この功績を両国民に伝える努力も大いに必要と思う。
2016年03月04日
水族館
3月4日
水族館
日本に水族館は約130ヶ所あるという。有名な水族館プロデューサーの講演を聞いた。発想がとても面白いので紹介したい。まず依頼された水族館の弱みを徹底して調査する。そしてその弱みに焦点をあて、その弱点を活かす方法を考える。弱点を克服するのではなく、弱みそのままを生かすのだ。例えば北海道の北の大地の水族館の例を上げるとよくわかる。貧しい、田舎の小さい極寒のスター不在の水族館のリニューアルを手がけて、集客を15倍にしたとのこと。そのためにはまず弱点を列記、認識した。そして予算のない、交通の便の悪い小規模でスターがいないことを逆に売りにする水族館をつくった。地元の温泉を活用した。後はマスコミ対策だ。ニュースソースを求めているマスコミが必ず来たがるコンセプトを作り、キャッチコピーを考えた。「信じられない」とマスコミが考えてくれるともう成功は決まったようなものだ。正反対のサンシャイン水族館のケースは、また違った欠点があった。ビルの屋上で、プールが小さく、イメージが悪い。その弱点を言い訳にせず、強みに切り替えた。意外性を前面に出したＰＲ方法を考えてそれを実行。すべてが発想の転換である。常識を疑うことからはじめている。彼の名は中村元。日本の全ての水族館を自分の目で見て歩いたとのこと。その言葉は自信にあふれている。「優位な生物は進化せず、劣位な生物が進化した」「弱点を克服するのは無駄が多い。弱点をうまく使えば武器になる」「集客はメディアの露出度で決まる」北の大地の水族館の駐車場は私の会社が関係しており、また言葉の一つ一つに心から賛同できるので親近感を持った。
2016年03月02日
株式の暴落
3月2日
株式の暴落
昨年12月1日に直近のピークを付けてから僅か2カ月余りで2割以上の暴落となった。大方の予想を裏切るもので、特に中国経済の先行き不安と原油の暴落が大きな要因であろう。二つとも不透明で未来を正確に予測することが大変難しい。私は1990年の日経平均38915円のピークから、2003年の7608円のボトムまでの13年間、さらにその後の2008年リーマンショック後の6974円と株式市場の大変動をつぶさに観察してきた。今回の中国経済のバブル崩壊が世界に与える影響について、簡単に云々できることとは到底思えない。先の見通せない状態が続くと思った方がよさそうだ。株式の投資の世界には二つの至言がある。それは「まだはもうなり、もうはまだなり」と「天井で売るな。底で買うな」である。
2016年03月01日
幸福学会
3月1日
幸福学会
ブータン王国との交流をはじめた３年前に、「ブータン幸福学会」の設立を願い、その発起人に数多くの先生方に協力を依頼した。３年経過したが、残念乍ら幸福学会は未だ機能していない。しかし、ブータン側ではＧＮＨ研究やＧＮＨを政策に生かす研究が、ブータン研究所のカルマ・ウラ所長を中心に進んでいる。日本側はブータンミュージアムの企画展とブータンミュージアム通信の発刊（１２号を既刊している）を通じて「幸福」についての研究を進めている。今回開催中の「企画展（幸福のかたち）」はその成果の一端である。発起人の１人である紺野大介氏（ＥＴＴ理事長、東大工学博士）より、既に進んでいるようだがとの問合せを頂戴した。一日も早くしっかりとした学会をスタートしたいと強く願っている。