2016年09月のアーカイブ

株主総会

9月30日
株主総会
いよいよ今日(9/27)は、私が創設したJSBの取締役会長を退任し、退社する日である。もう100日程前から指折り数えてやり残した仕事がないか厳しくチェックをつづけてきた。退任、退社の挨拶を株主総会の最後にすることになっているので、その概要を記しておきたい。大きく分けて4つのパートに分けて話をする。
1、 社是社訓の再確認 初心忘るべからず
2、 過去20年の歩み 常に業界の最先端を走りつづけた
3、 これからめざす方向づけ
4、 感謝と私のこれからの余生
まず第一の社名の由来について,「ハードとソフトの融合をめざす遊休不動産の有効活用を使命とする不動産のバンクを設立し、駐車場革命を行う」
社是は「喜びの種、幸せの種を蒔こう。十方よし。」とし、ブータン王国やピカソ、アインシュタイン、ガンジーと同じく「ユニークな経営、ディファレント経営、アンユージュアル経営」を行ってきた。この精神を忘れないでほしい。この精神は現代の孫正義、ビルゲイツ、スチーブジョブズの経営と大差ない。
第二の20年は最初の10年を代表取締役社長として即先垂範。全国各地をまわり講演会や展示会、感謝の集いを繰り返し、一つづつ支店を開設していったこと。次の10年は代表権のない会長に就任し、サブプライムローンショック、そして続いて起きたリーマンショックの大激動を乗り切る社長専務の二人の代表取締役の支援にまわり、株式公開への道すじをつけてきたこと。
第三の今後の方向は「第二の駐車場革命」である。またまた業界初の仕事となる「ネット検索、ネット決済時代」への対応である。―昨年より準備をはじめ年内リリースする予定である。リアルとバーチャルの融合、ネットワーク時代をとりこんだ新機軸が次々と生まれることを期待している。現在、連結自己資本は約20億円と僅少であるが、今後5年間で10倍の200億円とし、更に次の5年でまた10倍の2000億円をめざしてほしい。業界のPBRは6倍であるので10年後には時価総額1.2兆円の巨大企業グループが出来上がるはずである。その時私は卒寿(生きていれば……)。
第四は20年に亘る株主各位そして金融機関、お客様仕入先、社員達、下請の皆さんに心から感謝。私は完全に退社し、今後会社経営には一切タッチせず、第三の人生を振出しに戻って、新しく歩み始めたい。4冊目の本を書いている。年内にPHP出版社より出版の予定なので、また書店で買ってください。謝謝、多謝。タシデレ。
会長ブログは今日で終了するが、私の消息をご心配の皆さんから続けるようにとの暖かい声を頂いているので、発表方法を再考することとしたい。

魯山人

9月28日
魯山人
天才といわれる芸術家、美食家、料理人、篆刻家、そして陶芸家でもある魯山人と長浜との関係は、大正2年に居住を始めたことにより濃密になった。紙問屋河路豊吉がその篆刻に惚れ込んだのを機に、長浜の豪商たちが次々に作品を所望した。北大路魯山人はその時30才。福田大観と名乗って篆刻作品を創作した。豊臣秀吉時代に長浜の町衆の中から「十人衆」を選ばせて自治をまかせた。江戸期に入っても「三年寄」が中心となり、まちの自治発展に寄与したがその一家、安藤家の安藤輿惣次郎が明治38年に建てた安藤家の家屋が残っている。その離れが小蘭亭と名付けられた魯山人の作品である。蘭亭は王義之が「蘭亭曲水の序」を書いたという「蘭亭」にあやかったもので、魯山人の中国趣味の極地である。小蘭亭の前庭として作られた「古翠園」は池泉回遊式の庭で、布施宇吉(槇宇)の作。10年をかけたという。「古翠」は「湖水」に通じるという。この安藤家が公開されており、「まちづくり長浜」の事務所を兼ねている。一族の方々が県内にて今でも活躍されている。横2.7mの一枚板に「呉服」と彫られた見事な力強い作品が展示されている。庭に向かって坐っていると魯山人がやあと言って出てくるような気がする。そんな雰囲気を感じさせる。長浜は味のある町である。豪商たちの旧家には魯山人の作品がまだ数多く眠っているのだ。

外交官

9月27日
外交官
エリート意識が強い元外交官を数多くはないが知っている。その正反対の元外交官宮家邦彦氏の講演を聞いた。彼の履歴を聞いて驚いた。エリート街道から突然退官し中小企業の社長に転進したというのだ。父親の急死を受けての苦渋の決断だと思われる。その彼の述べる卓見には反論の余地がない。ロシアのクリミア占領、中国の西沙、南沙諸島の軍事基地化、そして北朝鮮の核や中距離弾道弾の発射実験、更にはISのテロ行為、どれをとっても21世紀に入ってからの力の誇示である。日本はどう対処すればよいのだろうか。戦略面での中国のウィークポイントは東シナ海沿岸である。遅まきながら、中国が必死に防戦ラインを構築しようとしている。しかし何のための防戦ラインなのか理解に苦しむ。世界のグローバル経済の中に完全に組み込まれている中国が、誰と戦うのか。戦うべき相手などいないことに早く気付いて欲しいものだ。中国は北朝鮮、ロシア、モンゴル、ベトナム、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、バングラデシュなど多くの国々と国境を接しており、あちこちで国境紛争を抱えている。これほど広大な国土ながら、国境紛争での譲歩が出来ないのも困った国である。人口も国土も経済面でも世界のトップクラスなのだから、国の品格や姿勢も世界の模範となって欲しいものである。

9月25日

子供のころ、田圃の藁束に寝そべって、秋の空を眺めていたのをふと思い出した。マンションから見る秋の空の雲の動きに見とれている時だ。雲の形が何に似ているかなど話題は尽きなかった。今年の雲の形は例年よりも激しく変化する。温暖化のせいだろうか。雲の流れも速い。局地的な気象の変化が顕著である。ゲリラ豪雨、集中豪雨がマンションの高層階から見ているとよく判る。今あのあたりで豪雨だとか、こちらに来そうだとか・・・。朝焼け、夕焼けの美しさも格別。秋分を迎えようとして、朝夕の涼しさに感謝する。同時に早朝の雲の動きに見とれている。自然の雄大さを日々楽しめる福井暮らしがありがたい。
(この記事は9月初旬に書かれたものです)

一本の電話

9月24日
一本の電話
ある日突然の一本の電話で人生が変わることがある。私は少年の頃、映画グレンミラー物語を見た。アメリカのミュージカル映画である。グレンミラーが電話した。求婚の電話である。その電話で求婚を受け入れた女性を彼女のフィアンセが馬車で駅まで送っていった。その心理は理解に苦しんだが、一本の電話を通して切々と愛を告白したグレンミラーの情熱が、婚約者のいる女性の心を奪ったのに驚いた。その電話番号は「ペンシルベニア7777」である。名曲になった。一本の電話がまさに二人、いや三人の人生を変えたのである。忘れられない思い出の映画となった。そして「一本の電話」を大切にしようと深く心に誓ったのである。毎日数多くの電話を受けているが、一本のメールや電話から奇跡が生まれることがある。訪問客についても同じことがいえる。心したい。

地球温暖化

9月23日
地球温暖化
北極海の氷が溶け出している。氷に閉じ込められていたメタンガスが排出されだしたとの情報がある。メタンガスは炭酸ガスの数倍の悪影響を地球環境に与えるとの事。最近の陽ざしの強さは地球のオゾン層破壊の影響であろうか。ジリジリと皮膚をさす暑さである。世界中で植林運動が盛んになってきているが、まだまだ森林喪失の面積の方が圧倒的に多い。森林保護法の国際協定が待たれる。ブータン王国の森林カバー率は福井県とほぼ同じの70%(全国では67%、世界全体では約30%)である。緑あふれる麗の国ブータンである。この森林保護は歴代の国王そしてその忠実な名官僚がいた。ダショー・ドルジである。各国大使をつとめたが、森林行政に全力を投入したことでよく知られている。外国資本による森林伐採をともなう林業開発に待ったをかけ、中止に追い込んだ話は有名。正論を吐く熱意の人が必要である。日本は林業が農業水産業と比較して一番弱い。従業員数、売り上げ、利益すべてが年々確実に減少し、国土を崩壊させかねない危機が続いている。特に林業従業員数の減少とその高齢化が深刻だ。里山文化の衰退に直結しているのである。

宝生流

9月21日
宝生流
能楽協会がある。能と狂言の関係者の団体で、世界一の歴史と伝統を誇る「能楽」を守り育てている。福井県は加賀前田家に伝わる加賀宝生流の能と、越前松平家や京都の観世流の能が混在する土地柄である。戦後早くに復興した福井市福祉会館の中に能舞台が作られ、毎年10数回の演能が行われてきた。今回JR福井駅の西口再開発により、能舞台の移設が完了した。私が59才まで勤務した三谷商事の元会長多田順四郎さんの奥様が囃子方の関係のお家柄で、以前から観能の機会をいただいていたが、私自身は岐阜や福井で観世流の手ほどきを受けたので、ついつい宝生流の鑑賞がおろそかになっていた。今年6月のこけら落とし以来、観世、宝生の両派の演能が次々と企画され、鑑賞の機会が増えたことは誠に喜ばしい。傘寿を迎えんとする老人では発声も立居振舞もままならずただただ鑑賞させていただく丈ではあるが鑑賞することは一生続けられる。京都の観世会館だけでなく、福井のハピリンホールや金沢での開催を楽しみたい。

格差の拡大

9月20日
格差の拡大
格差の拡大を止めなければ社会の安定が危うくなる。世界のトップクラスの日本国民の所得、福井県民の所得(世帯別では全国トップクラス)を記録しながら、信じられない貧困家庭があるという。貧しかったころの日本ではみんなが助け合って生きていた。制服やランドセルそして教科書までもお互いが融通しあったものだ。まったく見知らぬ人が夜尋ねてきて古い制服を譲ってくれと言われたこともある。みんなが快く信じあい励ましあって生きてきた。最近の格差は仕組みの悪さである。最低賃金の低すぎること。若者達の正規雇用の習慣があやふやになっていること。学生アルバイトの低賃金。これらはすべてが弱者に対する思いやりの欠如である。早急に対応策を練り、みんなが笑顔で共に働ける社会を望みたい。最低賃金の時給1000円でも、まだ安すぎる。格差の縮小には底上げが一番有効である。同時に富裕層が喜捨の心を持つよう社会の風潮を変えていく必要がある。

鉄道発祥の地

9月18日
鉄道発祥の地
明治2年明治天皇の御前会議で国有鉄道建設が決議され、選ばれたのは東京(新橋)―横浜間、京都―神戸間、そして長浜−敦賀間。長浜は大津−長浜間のびわ湖上の鉄道連絡船の駅としての役目も付与されていた。その為長浜港の目の前に駅が作られたのである。着工は難工事が予想されたこともあり、1880年(明治13)と一番遅くなり2年の歳月をかけて完成。最近の新幹線工事と比較するとその決断の速さと共に工事のスピードの早さにも驚かされる。最初の長浜駅舎は20年間に亘り使われていたが現存する日本最古の駅舎として「鉄道記念館」に指定。イギリス人技師ホルサムの設計による。鹿鳴館の意匠があちこちに施されている。また長浜−関ヶ原間は1882年6月着工翌年5月に開通。長浜はまさに交通の要衝であった。汽船は1882年5月に就航。500総トン350人乗り14ノットの高速船で社名は太湖滊船会社といった。私の同級生の家がすぐ前にあり、彼の父親が船長だったのでよく遊びに行った。行先は竹生島、湖西の今津、湖南の大津であった。大津まで1時間半の猛スピードで運んでくれる。今では琵琶湖汽船として経営中。ミシガン丸が有名。長浜は国鉄の路線発祥の地の一つ。先進地域であった。

ブータンブーム

9月17日
ブータンブーム
福井県はブータンブームに沸いている。今年開館5年目(満4年を11月で迎える)のブータンミュージアムへ、殆ど毎月ブータンからの来訪者や、ブータンを訪問予定の旅行者、研究者の来館がつづいている。昨日も東京から共同通信、文化部の記者が来た。ブータン王国と福井県の幸福の相似について種々の質問を受けた。今月4、5人でブータンの取材を行うため、事前資料収集の旅とのこと。5時間にも及ぶ長い時間の取材となった。人口規模、森林カバー率、信仰心、質素倹約型生活、家族愛、ゆったりと流れる時間などよく似た点について意見を交換。また違う点は経済規模、工業化、交通インフラ等を中心とする物質面での差異の大きさを話し合った。しかし物質面が福井県の人々を本当に幸福にしているかについては疑問を呈しあった。会談中に福井県山岳連盟の牧野会長が来館し、昨年11月に一緒にブータンを訪れたことを紹介してくれた。共同通信一行は、養老孟司博士を団長に今月ブータンを取材旅行するとのことである。文化部のイベントである。この取材を契機に、福井県の文化度がいかに高いかを、全国の新聞社を通して、徹底的にPRを始めようと思う。

金看板 幸福日本一

9月16日
金看板 幸福日本一
2011年11月以来、福井県は「幸福日本一」の名誉に輝いてきた。ブータン国王ご夫妻が国賓として日本を訪問されたまさにその時、法政大学大学院教授坂本光司(元福井県立大学教授)等の調査結果が発表された。県別の幸福度に関する調査である。そして福井県が最も幸福な県という名誉を勝ち取った。今日本の国民も、世界の人々も、本当の幸福を求めている。日本は戦後70有余年戦争もテロもない平和な国である。幸福の原点は平和である。そして幸福を育む環境は自然である。家族である。地域である。それがすべて揃っているのが福井県、まさに夢のようなユートピア。「幸福日本一」という金看板を手に入れた私達は「少子高齢化」や「人口減少」の幻影におびえることはない。「幸福日本一」を高らかに歌い上げておれば人々は蜜を求める蟻のように、福井へ、福井へと群がり寄ってくる。西川知事が県議会でこの所信を発表したとのニュースを聞き、まさに我が意を得た感がある。幸福日本一は福井県の金看板である。京都の金閣寺、銀閣寺に匹敵する金看板である。この金看板を更に磨き上げて、このイメージを定着させる努力を続けると同時に、これを内外に発信する努力をしなければならない。

マイナス金利

9月14日
マイナス金利
日銀のマイナス金利の影響により、昨年ピーク(8月が最も多い)をつけた銀行株は、円高の影響もあり、半分近くにまで下落。解散価格の半分から3分の1という低価格になった。配当率は大きく上昇し年率3%超えるところも散見される。中国による尖閣諸島紛争や北海道の土地買収を心配する人が多いが、全国の地銀株がこのように安値で放置されていることの方がより心配だ。ちょっと智恵のある中国人なら日本の地銀株を買い占めることなどたやすいことと思われる。日本経済の土台骨を支えているのが地銀をはじめメガバンクである。このリスキーな状態が一日も早く解消されるよう祈りたい。

ブータンの大学生研修

9月13日
ブータンの大学生研修
2011年の秋、第5代国王ジグメケサルナムギャルワンチュクご夫妻を日本へお迎えして早や5年。それ以来私達とのお付き合いが互いの熱意と努力により続いている。セラビツ大学の学生一行が到着した歓迎パーティの様子をインターネットにアップしたとたん、3年前に福井で2週間研修した11名のゲェオ(政府の若手官僚)から次々と「懐かしい!」「3年前の研修を思い出す!」「あの時は大変ありがとう」、のメールが次々と到着した。それもブータンの各地からだけでなく、オーストラリアの大学で研修中のゲェオからもメールが到着した。地球は広いようで狭い。そしてお互いの友情はダショーケイジ西岡以来50年以上続いている。この福井で学んだ事をしっかりと記憶に刻み、明日のブータン国を背負って活躍することを祈りたい。日本の帯をプレゼントした。テーブルに飾ってもよし、またタペストリーとして加工してもよし。またいつかの日か再会できることを祈っている。

ハピネスコンサート

9月11日
ハピネスコンサート
毎月第一土曜日の12時半から、ブータンミュージアムの2階ホールで音楽会を開催している。集まってくるミュージシャンは、ジャズ、ギター、ハーモニカ、笛、マンドリン、日本舞踊、フラダンス、長唄、剣舞など多士済々。今月は聴衆を含めて50名ほどが大合唱を楽しんだ。毎月名古屋から身体障碍者のミュージシャンを含むセミプロのゲストを迎え全員がハッピーになれる。出演者の中には先生も何人かいる。お弟子さんを連れてこられるのでレベルは高い。特に全員で歌う合唱は心が一つになる瞬間だ。出演料、参加費すべて無料。手づくりのケーキやぜんざい、そして飲み物が提供され、好評だ。音キチの輪が広がっていくのは参加者が増えるのでよく分かる。そのうち新しい福井名物になることと思われる。年配の80才を超える人々も小学生の子供たちも出演するので大きな家族会の雰囲気。

昆布博士 コブリエ

9月10日
昆布博士 コブリエ
西暦715年に蝦夷須賀君古麻比留が昆布を朝廷へ貢献。昆布は神聖なもの、めでたいものとして神社、寺院、あるいは公家などで使われるようになった。今でも懐石料理や和菓子の中の逸品として、古来の製法を守って作られている。福井県は若狭が御食国の膳部氏の本拠地であり、また越前を含めて食文化が独自の発展を遂げたところである。昆布は東北北海道が産地であるが、日本海を航行する「北前船」によってもたらされ、三国港や敦賀港に陸揚げされた。両港は昆布商、加工メーカーが繁盛し石川県、富山県と共に北前船による恩恵を受けていた。福井県には「へしこ博士」がいる。福井県特産の「へしこ」をPRする「へしこ博士」が大いに活躍している。「へしこ」と比較すると「昆布」は全国区であるが、まだ「昆布博士」がいない。そこで「昆布博士」を福井県発の資格としてシステム化しようと思い元東京農大の学長、現福井県立大学の学長進士五十八博士と相談した。また敦賀で卓越したアイデアとユニークな経営方針で躍進を遂げている奥井海生堂の奥井社長は「昆布博士」でなく、ソムリエならぬ「コブリエ」構想を持っている。これまたすばらしいアイデアである。直ちに面会し「コブリエ」構想に協力することを申し入れた。昆布業界は戦後徐々に乾物商の廃業が相次ぎ衰退の一途を辿っている。福井県下の昆布業者も元気なところが少ない。日本酒メーカーは「日本食=和食」が世界遺産となるに伴い復活をとげつつある。同様に「昆布」は「鰹節」や「いりこ」と共に海産物からとれる「だし」の王様である。これから日本食や日本酒を世界に広める重要な役割を担ってもらう必要がある。その為「昆布博士」「コブリエ」を体系化し日本の文化を象徴する資格として定着させていきたい。

Konbu

9月9日
Konbu
日本の米は世界一おいしい。しかしカリフォルニア米も悪くない。ブータンの赤米もおいしい。日本が「一番」をつづけるには、研究開発の努力が必要である。昆布に興味を持ち、毎日昆布を少しずつ副食として食べるようになってもう10年になる。人生100才の時代を迎えて、健康長寿を願うだけでなく、実現するために何をすればよいのだろうか。その方法論をずっと模索し続けている。まず考え方の基本は何のために生きるかである。その答えは「世のため、人の為に盡す」であろう。そして「その仲間づくり」も大切である。また健康維持は「人とのふれあい、毎日の外出、散歩」が必要である。そして「健康食」。食べ過ぎないだけでなく、なんでも腹8分目にしっかり食べること。特に黒と名の付く食品が有効だと言われてきた。黒ゴマ、黒砂糖、黒マメ、昆布などなど。昆布は不老長寿の薬として秦の始皇帝が徐福に命じて求めさせたと言われている。その後北海道産の昆布は北前船によって昆布ロードと言われる日本海を通り鹿児島、沖縄経由で中国へもたらされた。漢方薬のベースとして活用されたとのこと。昆布はヨード、フコイダン、カルシウム、食物繊維を豊富に含み、免疫力の向上、肝機能強化、健胃作用、抗アレルギー効果などがあると言われている。健康食の一環として、この昆布を常食すると同時に、昆布の効用を高める研究開発を素人ながら始めたいと考えている。

加熱食品の害

9月7日
加熱食品の害
思いがけない話を聞いた。肉だけでなく、野菜やいも、穀類などのおこげが体に悪いというのである。農水省の発表である。ごはんのおこげが好きだった。焼肉の焦げた所も悪くはないが、おこげはみなダメだという。特に水分の少ないほど有害物質が作り出されるという。天ぷら、焼き肉、焼き鳥などの食べすぎに気をつける必要がありそうだ。この農水省の発表を聞いてポテトチップスやフライドポテト業界が危機感を持ち、有害物質を少しでも減少させる製法の研究を始めているとのこと。うなぎのかばやきが大好物の私にとっても心配なことである。水分が多く残っている場合には有毒物質の生成は少ないので、煮物はすべて大丈夫。120℃以上から化学反応が始まるそうである。発ガン性があるので注意したい。

仏教王国

9月6日
仏教王国
福井県は日本一の仏教王国である。禅の道元が創立した曹洞宗の大本山永平寺のお膝元であると同時に、浄土真宗の中興の祖 蓮如が越前加賀の国境である吉崎御坊で布教につとめた縁で、真宗の寺が多い。更に真宗三門徒派の三本山が福井県にあり、曹洞禅宗浄土真宗の寺院の数は人口割でいくと日本一である。さらに京都と近いこともあり、禅宗のもう一派、臨済宗の寺院も多く、福井県は臨済宗・曹洞宗の二大禅宗の王国でもある。現在はストレス社会である。すべての物事が「競争」という名の下に、ゆとりを認める風潮を許さず「効率の追求」にあけくれている。人間らしさを失って真の愛情や互譲の精神を忘れているようだ。もう一度心頭を滅却して、真の人間らしさを取り戻す必要がある。ブータン王国の仏教でも「坐禅」が盛んである。瞑想(meditation)という。大体30分から、時には60分も仏壇の前や、自然の石上などで瞑想する。アメリカでも「坐禅」は大流行している。全米には数百ヶ所の瞑想場があり、大いに繁盛している。20世紀21世紀にわたる知の巨人スチーブジョブズが坐禅により数々の新システムの開発を生み出すキカッケを作ったことは有名である。この大流行は現代人が心の病から救済されたいと無心に求めている証左であろう。そこで福井の駅前でこの瞑想の場所「坐禅の部屋」を創りたい。越前市のタタミメーカーであるダイアロンの藤井忠社長に依頼してタタミの提供をお願いした。坐禅用の座布団は越前市の名刹金剛院の諏訪普賢住職が貸してくれることになった。座禅の指導共々お願いすることにした。香や照明など舞台装置を含めておいおい整備していきたい。今や「瞑想」や「坐禅」は新しい流行である。その流行の最先端を東京でもなく、京都でもなく、この福井の地で根付かせたいと念願している。「ZENの里ふくい」が全県下に広がっていくことを夢見て、まず福井駅前からスタートする決意を固めた。近々中にオープンしたい。

発想を変えよ

9月3日
発想を変えよ
2ケタ成長を10年つづけた経験がある。努力は必要であるが不可能ではない。日経の記事で前田工繊が5年間で売上を倍増したという。年率15%の成長であり、分母の大きい上場企業としては稀有のことである。25年前に前職でコンピューター部門の統括をしていた時、将来「コンピューター商社」として会社を位置付けるために、3年間に3倍増の中期計画を建てた。年率45%成長である。その為全国にアップルセンターを展開した。NECオンリーの体質からアップルやIBMやソニーの商品を扱うことにした。シリコンバレーのアップル本社や品川のソニー本社を訪問し、特約店契約を結んだことが懐かしく思い起こされる。当時のIBM日本法人の副社長とはナスダックジャパン社長にご就任され旧交を温めたが、成長のためには単なるイケイケドンドンだけではダメである。発送を変えること、戦略を練ることが何より重要である。しかし現在は成長よりも環境を重視した戦略を大切にすることが求められる。21世紀は環境の時代である。新しい発想が求められている。

長寿

9月2日
長寿
親しかった友の訃報に接する機会が増えた。同時に毎年日本人の平均寿命は伸びつづけている。長寿の概念は、かつての還暦越え(満60才)から、後期高齢者(満75才以上)となり、最近では喜寿(満77才)傘寿(満80才)米寿(満88才)とどんどん高齢化しつつある。高齢になっても元気で世の為人の為に盡すことができる人生を送りたいものである。それが本当の長寿である。日本で最も平均寿命が低いのが青森県だという。青森県は喫煙率、飲酒率、腎不全、糖尿病そしてサイダーを飲む量が日本一とのこと。ワーストである。その他がん死率2位、肝疾患5位とよくない。運動不足、肥満も指摘されている。各年代別の死亡率も成人後は殆どの年代で第1位を占めている。これは青森県知事をはじめ青森県下の各首長が一日も早く対策を打たなければならない大問題である。かつては悪かった長野県が常時一位を占めている裏には、長野県民挙げて対策を実行したそうだ。特に須坂氏や佐久市の対策が功を奏したとのこと。一度訪問しそのノウハウを聞き出したいと考えている。