2016年12月のアーカイブ

高齢者や貧困層に朗報

12月28日
高齢者や貧困層に朗報
あらゆる商品を100円で販売するコンビニが登場してきた。南千住にある。弁当も100円である。1食100円、牛乳や卵で栄養補給をすると月額1万円余りでの生活が可能となる。日本のサービス産業はユニクロやニトリを含めて、世界のお手本となる業態が育ちつつある。100円ショップの品質もだんだんよくなってきており、安心して買えるようになった。収入の少ない高齢者や貧困層にとっては、またとない朗報である。アメリカを旅すると、公園などで、細長いパンに切目を入れ、温めたソーセージをはさみ、、ケチャップをつけて25セント(約25円余り)で売っている。町中のレストランで5ドル(約500円余り)も出すと豪華な定食が出てくる。帰国して新幹線に乗って弁当を買うと1350円を要求される。100円の弁当と1350円の弁当との差は一体何なのかと疑いたくなる。日本でもアメリカやインド、中国などと同じように貧富の格差が大きくなってきたのを感ずる。誠になげかわしい傾向といわねばならない。考えようによっては多様な人々の多様な要求に答えることが出来る日本のサービスのふところの深さなのかも知れない。

プリウス

12月27日
プリウス
初代のプリウスに乗って5年が経過した。今年はその性能にほれて、また新たにプリウスに乗りかえた。気がついたのは車線を守っていないと警告音が鳴る。車線変更する時に方向指示器を出さないと、また警告音が出る。そして毎日の運転方法の採点をしてくれるのには驚いた。後方の視界確保のためカメラがついているのは同じだが、センサーが格段にふえたようだ。自動運転の可能性が十分感じられる。採点結果が80点をこえた日は気分がよい。その時の燃費は25km以上/ℓになる。累計で23 km/ℓを維持しており、ガソリン代があまり気にならない。レクサスに乗っていた時はハイオクだったこともあり、3倍以上のガソリン代を払っていた。今度のプリウスは小まわりもきくので、またほれなおした。私は市中走行がほとんどだけに燃費が悪くなるはずだが、累計で23 km/ℓは抜群の性能。全世界の燃費の平均は10 km/ℓ程度との試算もある。世界中の車がすべてプリウスにかわると、Co2排出量は半分以下になり、地球温暖化対策に大きな貢献が出来る。燃費競争がつづくことを願いたい。

警鐘

12月25日
警鐘
東北大震災の折、津波の来襲を告げつづけて多くの人の命を救った若い女性のことが忘れられない。自分の仕事を全うしたかわりに津波の犠牲になり落命した。人には天から与えられた使命がある。心をしずめて天命の何たるかを聞こう。 人類は驕りたかぶっているのだろうか。異常事態に気づかないふりをして平気である。まず気象異常。毎日何回となく繰り返されるテレビの気象ニュース。気象予報士という資格のある人が語りかける。だが肝心なことは何一ついわない。もっとビッグデータを活用して現状を分析し、異常を知らせる必要がある。私は22才で就職し福井へ来た。4年後に豪雪にあった。38豪雪という。その後18年が過ぎ56豪雪にあった。二回共2メートルを越す積雪で4月になっても町の数ヶ所に残雪が山積みされていた。その間積雪は年々少なくなり、根雪になる年は皆無。間違いなく温暖化はすすみ、気象異常は顕著である。観測史上初の暑さや集中豪雨、今迄ほとんど発生しなかった竜巻がしばしば発生。気象予報士の仕事は「警鐘」をならすことである。この異常気象を読みとり、これを世に告知する義務がある。自分の仕事に誇りを持ち、ビッグデータを活用して現状を冷静に分析し正しい気象情報を知らせる義務を自覚してほしい。

12月24日

福井県の敦賀市に気比神宮がある。越前一ノ宮である。立派な木造の大鳥居がある。江戸時代初期に作られた国の重要文化財。30年に一度、一年をかけてお化粧直しが行われる。塗ってある漆をきれいにはぎとり、新しい漆で塗り直す大工事である。1645年に創建されたこの木造の大鳥居が30年毎に修復される。漆の保存能力のおかげで370年の年月を経過してビクともせず立っている姿に感動を禁じ得ない。「漆の力」である。敦賀は気象条件が厳しい。潮風も吹き、雪も降る。積雪もある。風も強い。その中で370年前とあまり違わない勇姿でスックと立っている姿かたちはまさに神わざである。気比の神は天皇と名を交換したといい伝えられる程の有名な神である。神功皇后がここ敦賀港より征韓の船出をした所と伝えられている。神話のまちである。その敦賀を象徴する気比神宮の大鳥居が「漆の力」で370年の歳月を生き伸びてきた。「漆の力」をみせつけられるニュースといえよう。

地方創生の夢

12月23日
地方創生の夢
私は地球上のあちこちを旅し、その土地に住む人々と出会い、別れた。今、地上のあらゆる地域で地方が過疎化しはじめているのを感じる。現代文化や風俗が若者を魅了し、都会へと導くのだ。この流れを止めるのは難しい。しかしその反面、都会に失望し地方をめざす若者がいることも事実だ。この新しい流れを今少し加速させる必要がある。それが自然回帰、ナチュラリズムの礼讃である。シリコンバレーは都会ではない。あくまでバレーである。自然環境に恵まれた地方である。日本でも渋谷のビットバレーや横浜などがシリコンバレーを真似ているようだが、シリコンバレーは地方にこそふさわしい。私はこのシリコンバレーを地方、すなわち福井で創りたいと前々から考えていた。私の生涯の仕事、「遊休不動産の有効活用」「シェアリングビジネス」「累積ビジネス」をつづけてきたが、今後は更に「イノベーションビジネス」を加えたい。「持続可能なクリーンエネルギー産業」「全く新しい産業」の創立をめざしたい。そこではじめて本当の地方創生が可能になる。

過疎

12月21日
過疎
人口減少で悩む地方のために、最近地方創生が叫ばれるようになった。地方の過疎は日本だけでなく世界共通の問題だ。ただ世界人口は猛烈な勢いで増加中。日本の人口はピークを打って減少に転じたという差がある。私が生まれた79年前の地球人口は20.5億人、現在の人口は73億人と3.5倍以上に増加。20年後は85億人と想定。100年で4倍以上に増加しそうである。こんな異常事態は人類史上皆無であった。人類の異常繁殖である。異常繁殖した種は必ず絶滅するというのが生物学上の定説である。大いに反省をすべき問題である。人口の爆発が地球環境に大きな影響を与えつつある。都市への人口集中がそれに輪をかける。高エネルギー消費を更に促進してしまうからだ。人口の異常な増加に歯止めをかけ、エネルギー多消費社会から持続可能なクリーンエネルギーへの転換が必要である。過疎を解決する地方創生のウラに地球規模の猛烈な人口増加があることを忘れてはなるまい。

日本の農業

12月20日
日本の農業
日本の農業の危機は深刻だ。全農改革も問題であるが、農業従事者の高齢化が最大の危機を生む。その対策は都会の若年層に働きかけて、耕作放棄地の再活用をはじめ真の農業改革をはじめる必要がある。今45才未満の農業未経験者に1人150万円の補助/年を2年出して農業体験を行わせ、その後5年間150万円/年を続けることになった。若い夫婦が行えば年間300万円を7年間支援される。若い二人ならなんとか新天地を開くことができるかもしれない。しかし二人で孤立してしまうと大変だ。その為に受け皿をつくり、若人を支援することができないかと自問自答している。まず2年+5年という支援期間で本当に自立できるのか。指導は、相談先は、まさかの時の支援してくれる組織はあるのか。私は福井で新しい組織を創り、成功モデルとして衆目を集めることができたらと考えている。そのモデルケースが徐々に日本中に広まって日本農林業再生の魁となることを願うからだ。

福井国際交流会館

12月18日
福井国際交流会館
創立20周年記念講演会が開かれ、講師に竹中平蔵氏を迎えた。小泉内閣の閣僚で種々と有力な政策を実行してくれたことが記憶にある。アベノミクスの評価については、株価の大幅上昇、円ドル為替レート79円から110円への円安誘導、完全失業率の世界一低さの達成、マイナス金利の導入などの政策を高くかっているようだ。私も同感である。また安倍首相のえらいところは「通す法案の多さ」である。第一次安倍内閣は僅か1年で交代したが、通した法案の数は他と遜色なかった。今回も好調に仕事をこなしている。海外での評価も高く、海外渡航の多さは歴代首相で最高である。歴史に残る人物であると高く評価したい。財政健全化については慌てる必要なしとの意見であったが、私は国家財政は+−そんなに大きな差がないとみているので、国有資産売却や民間への放出により資産活用をすすめてほしいと思う。先行きを長期停滞と見るか、第四次産業革命によりバラ色と見るか、これはバラ色に違いない。日本がアメリカ・中国と共に世界をリードしていくことが今求められている。その為2020年の東京オリンピックが大きな契機となろう。私も大賛成。私もその2020年に焦点を合わせている。

老婦人

12月17日
老婦人
老人ホームに入るという老婦人がブータンミュージアムに来館された。地元の新聞やテレビを見て、ブータンの人が漆の研究に福井へ来ていることを知り、大切にしていた漆器をさしあげてほしいとの依頼である。「漆の文化」はアジアモンスーン地帯といわれるブータンからアジア諸国を通り日本までの一帯に広がっている。その精巧さでは日本の右に並ぶものは少ないが、それぞれの国で趣の異なった発達を遂げている。民藝運動を全国的に進められた柳宗悦先生他の方々の努力により、日本の漆文化は細々とその命脈を保ってきた。現在では福井県の河和田地区の漆器産地が、山中塗と共に、日本一の生産を誇っている。その河和田塗の逸品を持参していただいた。丁度今週末に帰国する二人の漆の先生(ブータン伝統工芸学校)にお渡しすることとした。福井県民の皆さんからのあたたかい気持ちを伝える貴い仕事である。

JR四国

12月16日
JR四国
65才になった時ジパング倶楽部に入会した。それ以来もう15年になるが毎年国内旅行を楽しんでいる。私の場合は仕事のケースが多いが、妻の場合はプライベート旅行が多い。JR6社を利用できるので年配者にとっては誠に有難いクラブである。収入の少ない老人にとっては旅への誘いのうれしい制度である。そのジパング倶楽部の11月号で「四国」の特集があった。四国は行く機会の少ないところであり、記事や写真を興味深く見た。そして昨日、長浜伝統産業館へJR四国の方々が「駅前活性化」の研修旅行ということで見学にこられた。長浜駅から徒歩10分間にコンパクトにまとまった「歩きまわれるまち」が長浜である。長浜は「秀吉のつくったまち」「近江商人発祥のまち」「センイのまち」「浜ちりめん」「浜ビロード」「浜蚊帳のまち」である。黒壁を中心に曳山博物館、長浜伝統産業館などが人気。長浜八幡宮、豊国神社、東本願寺別院の大通寺など町のイベントと数百年に亘って協調しあう信仰の里でもある。神社や寺院はその開創の時代から「人よせ」を行い、門前町の発達に貢献し、共存共栄を果してきた。まちづくりの原点であることを忘れてはなるまい。JR四国の皆さんは四国の各駅前活性化の参考にしたいとの見学であった。21世紀の大型ビジネス「観光」の可能性に気付かねばならない。

弱者切捨

12月14日
弱者切捨
留朋―増毛のJR北海道が95年の歴史を閉じた。95年前にこのレールを敷いた先人の努力とその完成時の歓喜を思うと果たしてこの結果でよいのかと思う。僅か90km余りの廃線とのことであるが、廃線によってどれほどの効果があるのだろうか。廃線により失われる可能性の大きさを思う時、胸が痛む。この90km余りの沿線になにかすばらしい新施設を建てることができなかったのか。今世界は弱者切捨の風潮が高い。これは本当に正しいのか。私はそうは思わない。弱者をこそ守るべきである。それでこそ人間だ。弱者切捨には私は徹底して反対をしたい。それが人間としての使命だと思うからだ。

生と死

12月13日
生と死
高校の同級生が集う会合が琵琶湖畔の宿で開かれた。40名ほどが全国から集まり、話に花が咲いた。友人の訃報も相次ぎ、生前の活躍を称えあった。年令を重ねるとふるさとへの思いがつのる。長浜の町は「東に伊吹、西にびわ」と風光明媚なところそして豊臣秀吉が創った近江商人の町でもある。幼少の頃からそのまちで共に学び、共に遊んだ友の死は誠につらい。その友の分まで生きて世に役に立つことができたらと切に思う。早朝湖畔の宿のカーテンを開けると朝もやに湖面が光っていた。

沖縄

12月11日
沖縄
沖縄の玄関口は那覇空港である。東京への直行便が毎日50便ほど飛んでいる。米軍基地への依存度が高く、経済は完全にアメリカ頼りである。今後の先行きはインバウンドや日本国内旅行者の受け入れによる観光収入に頼ることになろう。県民一人当たりの所得や貯蓄は日本一低い。政府の支援が十分生かされていないように思われる。離島の集合というハンディが効率のいい経済の発展を阻害しているのであろう。日本システムバンクの沖縄支店を十年近く前に作ったが、三年ほどで撤退に追い込まれた。今考えてみると事前調査に従って作ったシナリオが生かされなかったようだ。魅力は十分にある。その魅力を生かしきる投資が適切に行われなければならない。来春には事前調査に入りたいと考えている。沖縄基地問題の解決には日本全体が協力し、沖縄の負担軽減を図らねばならない。その為には沖縄への更なる投資が必要だ。

コマツ

12月10日
コマツ
福井県立大学特任教授のコマツ野路国夫会長の講演があり、一年ぶりに元気な声を聞いた。豊かな自然を育む日本さくらの会理事を務めているとの紹介があった。コマツは北陸三県で最大の企業である。業績もよく、世界企業として健全経営を続けている。失われた日本の20年について世界で唯一成長しなかった国が日本だった。その原因は高度成長期に急速な発展を遂げてアメリカに比肩される程に上りつめたその反動が原因。成長よりも安定を求めすぎたのである。野路会長は「競争がないと成長しない」という。常に何らかの部門で1位をめざす戦略をとれと教えられた。また「失敗した人ほど優秀だ」との人物評も納得できた。農業へのテコ入れの必要性、省エネ対策として地下水の活用、バイオマスチップの活用そしてエネルギー半減の偉業を成し遂げたと聞いた。社会の変化のスピードの早さに対応するには、若い人材の活用、そして外国人特に「ハエヌキの外人」を育て、全権をまかせるとよいとのこと。社是社則や会社の歴史は15か国語に翻訳し社員に配布している。さすが年商2兆円超のグローバル企業である。中小企業としても学ぶべき点の多い講演であった。会場で学長や理事長とも挨拶がかわせてよかった。

福井県立図書館

12月9日
福井県立図書館
図書館は私の中学生時代からの勉強部屋である。長浜生まれの私は下郷共済会付属の図書館へ通い乱読のくせがついた。福井には敷地1万坪近い県立図書館があり、毎月何度もかよう。この建物は風変わりそして周辺の植樹の姿、形がよい。進士五十八さんに聞いたところ、庭園と植林は自分が設計したとのこと。さもありなん。すばらしい。あらためて景観をつくづく眺めてみてそのユニークさ、その明るさそして10年後20年後の樹木の成長を想像すると更に楽しくなる。駐車場も館内のイスもいつも100%稼動で人気がある。そこで今日は「創業塾の講師」として招かれ、約50人の方々に私のつたない経験、そして創業の心構えの話をした。横屋俊一先生との対談を含め、2時間余りの熱演となった。聴衆に古い友人数人の顔があり、感無量。

福井県の農業

12月7日
福井県の農業
1500年前の継体天皇の時代から、越前は米どころといわれ、歴史上大和、奈良、京都の荘園として栄えた。灌漑用水が発達し、地味豊かで農業に適していたのである。ところが最近のデータを研究して驚く発見をした。福井県の農業生産高が東京都、大阪府につづいて下から3番目だ。1ha当りの年収は100万円とこれまた全国最下位。秋田県と滋賀県と並んで悪い。調べれば調べる程農業の置かれている状況が心配。就農者の年令は平均で66才、65才以上の割合は60%に達する。もう限界が近い。株式会社の農への参入をはかり、都会の若者の呼び込みをはからなければ耕作放棄地はふえるばかりとなる。野菜や果物等の栽培が少ないことも致命的だ。もっと工夫をしなければ福井県農業の明日はない。

北海道

12月6日
北海道
幕末から北海道には開拓使が置かれ開拓者精神をもった人々が移住していった。政府による懲罰的な強制割当もあったに聞く。母方の伯母達は石田三成の佐和山城に近いところの材木商であったが、小樽へ移住していった。原生林の伐採と切り出しの業務であった。長浜の豪商達もこぞって北海道の広大な土地を購入し人を送りこんだ。伯母たちは1男2女を生み育て、北海道に骨を埋めた。3人の子等も北海道で活躍中である。かつて北海道は冷害の地で農作物がとれず生活は厳しいとの事であった。現在は温暖化の影響で農業生産高全国1位。面積も最大で全国の21%を占める。人口は538万人と、福岡県より少し多い。農業が一番厳しかった北海道が農業のメッカになろうとは誰が予想したであろうか。農業の経営規模も大きく理想に近い農業が行われているといっても過言ではない。日本の農業の将来を考える上で北海道は最もふさわしい。じっくり研究したいと考えている。JR北海道の経営が厳しいように北海道の問題点は札幌への一極集中。それも若者や女性の人気が高い。全国の若者や女性が東京にあこがれるのと全く同じ現象がおきている。また福岡県ほど顕著ではないが外国人移住者、留学生も多く、いろんな意味で大きな可能性を秘めている。希望の新天地である。現在の福井県の農業法人の最大規模は耕作面積200haだが北海道ではその数十倍のものが可能であろう。人類が21世紀末に必要とするものはまず水、そして食料である。水も食料も豊富にあるところ、それがここ北海道である。

百寿者の条件

12月4日
百寿者の条件
人生の夢の一つが100才まで生きてやりたい仕事をすることである。文春で百寿者について特集していたことがあった。100才まで生きるにはどんな事に気をつければよいのか。その答えは、ストレスをためこまない。元気なうちは働きつづける。家族でしっかりガードする。酒の量即ち暴飲暴食はダメ。腹八分の食事。糖質のとりすぎはまずい。玄米食、麦めしがよい。肉食は悪くはない。野菜や果物を含めて多くのものを少しづつたべる。よくかんでゆっくりたべる。適度な運動、ストレッチがよい。不思議に思ったのは「カゼをひかない」という条件である。カゼは万病の元といわれる。カゼをひかない工夫が必要のようである。100才まで生きて何をするかが最も大切なテーマである。元気で、自分自身で身のまわりのことが出来て、好きなこと、世の為になることが出来たら最高の人生だ。
ロータリークラブの友人3人の退院祝いのパーティーに出席し、死線を乗りこえた友との再会を喜びあった。それぞれの年令は82才、78才、60才。まだまだ100才までには余裕がある。元気な再出発を期待したい。病名は3人ともガン。ガン手術をのりこえてのカムバック。現代医療の進歩に感謝。福井県の医療水準の高さを実感。福井県医師会長も同席したパーティーであった。

幸福な都市

12月3日
幸福な都市
建築家のル・コルビュジェは「幸福な都市には建築がある」といった。私は福井がブータンと並ぶ幸福なところと考えている。そこでユニークな3つの分譲マンションを5年前に創った。設計士には再三注文をつけて、独自のデザインとした。今3つの建物は福井市の異なった場所で独特な存在感を発揮している。幸福な都市にはそれなりのユニークな建築があるべきだと考え、命のある限り福井県内各地にユニークな幸福の館を創っていきたい。ハード面だけにとどまらず、ソフト面そして形だけにとどまらず、カラー面でもユニークさを出していくつもりだ。新しい建築が明日の福井県に幸福をもたらすことを望みながら…。

トマ・ピケティ理論

12月2日
トマ・ピケティ理論
最近注目を集めだしたフランスの経済学者トマ・ピケティの経済学理論が面白い。彼は過去のデータを分析して、資本からの収入の伸びと労働や生産による収入の伸びを比較した。r>gという結論を導き出したのである。資本が生み出す収益が、労働や生産から稼ぎ出す収益を常に上回っているという結論である。これは貧富の格差が縮まらないことになる。その前提条件は市場経済が政治や行政により何の対策もうたれない場合としている。アメリカをはじめ世界各地でこの理論どおりのことが進行中である。かつての日本では陰徳が奨励され、数多くの篤志家により社会奉仕が行われてきた。戦後は格差是正が叫ばれ累進課税により大金持ちが減った。ところがこの失われた20年の間にトマ・ピケティの理論通り資本の蓄積が進んでいる。資本は積み上がっても何の効果も生み出さない。思いきった貧者、弱者に対する救済やインフラの補修投資や消費への誘導を必要としている。新しく適切な施策が世界的規模で求められており、日本は率先して先頭に立つ必要がある。