2017年04月のアーカイブ

国富3300兆円の活用法

4月30日
国富3300兆円の活用法
日本のGDPは500兆円、日本の国家予算(一般会計)は100兆円。それに対して農林水産省の予算(2016年度)は2.3兆円。あまりに少ない。このままでは日本の農業、林業、水産業の明日はない。東北大震災の復興が6年たってもまだ道半ば。政治の貧困は恐ろしい程だ。厚生労働省の予算(2016年度)は30.6兆円である。国家予算の3分の1に近い。これまた異状である。国のプライマリーバランスを云々する傾向が強いが、危機存亡の時には自己資本である国富を取り崩し緊急対策をたてることは当然である。福島原発対策、北朝鮮ミサイル対策然り、また日本近海を荒らしまわる中国漁船取締り然り、そして日本国の基盤である農林水産業への投資が焦眉の急である。2050年には日本の人口は1億人、世界の人口は100億人にせまるという。食糧不足時代は目の前に迫っている。国富1%の33兆円を10年間毎年第一次産業に投資し続けていけば10年後日本は名実共に世界のリーダー、世界の救世主になるであろう。そして10年後でもなお日本の国富は世界のトップレベルを維持しつづけるのである。

日野原重明先生

4月29日
日野原重明先生
新老人の会を主宰している日野原先生は、会のスローガンに「愛する」「耐える」「新しいことを創める」とされ、更に「シンプルに生きる」を付け加えられた。先生が昭和27年(1952年)にアメリカ留学から、聖路加国際病院に戻った時に、モデル病院にしようと決意したとのこと。戦後の混乱の中で、よくぞそれ程の高い志を持たれたと感心する。日本が未だドイツ医学が主流であった時、アメリカ医学による新医療を徐々に確立されていった努力に敬意を表したい。今後の日本の高齢社会についても多くの至言を残してくれている。老人が30%を超えた社会では医療の役割も変るべきだとの指摘。治療よりも余生を楽しませる努力が求められるとのこと。ボランティア活動が医療分野に拡がって死亡率が大幅に改善した実例など先進事例を紹介していただいた。今後は災害に対する予防医学の研究がすすむことを期待したい。また終末医療の分野のクオリティオブライフに
ついても、高齢者のケアの中で、いかに生活の質を保てるのか、医師の覚悟が問われるであろう。

沢登晴雄

4月28日
沢登晴雄
沢登さんの名前を忘れるわけには行かない。私よりも一世代前の偉人である。「山ぶどう」の研究とその品種改良、普及活動に一生を費やされた。農業全体への貢献にも刮目すべきものがある。大正5年山梨県牧丘に生まれ、国立市に農業科学化研究所設立、ブドウの原種調査に世界を歩き、日本原生の山ぶどうに着目、ワインづくりの指導に生涯を捧げた。「古来、ワインは薬だった」で始まる沢登さんの名著がある。また日本ワインバンクをつくりその理事長を務めた沢登さんだったがその趣意書には「日本の太古は山ぶどうで覆われていた…」と書かれている。白山やまぶどうワインの谷口社長との長年のご縁が最近になってますます深まっている。そして今は亡き沢登晴雄さんの偉業を知り、ますます「山ぶどう」愛好熱が高まるのを感ずる。毎日少量の山ぶどうの原液を妻と飲むのが習慣となった。

平常心

4月26日
平常心
心を平安に保つことは難しい。身辺の些事に気をとられ、ついつい気を滅入らせてしまう。一日を精一杯に生きることで明日を思いわずらわないようにしようと思う。がしかしつい些事と思う事柄に気をとられる。そんな時には気分を切りかえるスイッチを入れるとよい。例えば大声で本を読む。新聞や雑誌を読む。歌を歌う。笑う。立ち上って部屋の中をぐるぐる歩きまわる。気分が変われば気も晴れる。平常心がよみがえってくる。人は弱いが、気持次第でいくらでも強くなれる。その為には気分転換を忘れないようにしたいものだ。

農業研修

4月25日
農業研修
昨年秋から農業の勉強をはじめた。果樹園経営の研修にはじまり、徐々に果菜類、葉茎菜類、軟弱野菜類そして米と拡大する必要がある。先日東京で(一財)日本いも類研究会の総会が開催された。続いて講演会が開かれ、ばれいしょ、さつまいもに関する講話がつづき、魅力的な話を聞くことが出来た。救荒食料としてのいも類の存在価値は大きく、将来生起するかもしれない厳しい食糧難の時代を思うと早期栽培の対策を考えておきたい。
いも類の業界はマイナーで、日本の一流学者、一流メーカー、一流企業、そして有力生産者などが同志的な結合を持っており、和気あいあいのうちに談笑されている姿は感動的ですらあった。昨年から会員として仲間入りをしているので今後が大いに楽しみ。○○金時や里芋の栽培が福井ではよいとの指導を受けた。大野市の「芋きんつば」長浜市の「芋平の六方焼」などが地域の人気商品となっているので〇〇金時や○○里芋の加工販売の道がありそうである。

西邨辰三郎コレクション

4月23日
西邨辰三郎コレクション
西邨辰三郎氏は京都民藝協会の第三代会長である。日本民藝運動のリーダー柳宗悦氏が同志社大学の教授として京都に居住し、民藝運動をはじめた頃からの弟子で、柳先生の妻兼子さんの音楽の弟子でもあった。その西邨さんのブータン王国収集の旅の成果」をご遺族から譲り受け、ダショーカルマウラさんの指導の下、4月よりブータンミュージアムで展示する運びとなった。30年前と50年前との2回に亘るブータンへの収集の旅は貴重な民具の数々を日本へもたらしてくれた。今度その全容を見る機会ができた幸運を喜んでいる。高価な野生繭で手織りされた女性の着物「キラ」の数々は、美しい色彩で、自然素材の糸染めとは思えない程だ。木彫りの面も素朴な味が出ている。今迄の収蔵物とはまた違う傾向で、西邨さんの審美眼を改めて感じる。同行の柳宗理さん以下の皆さんの訪ブータン紀行が収録されている書籍も展示中である。同時にご遺族のお嬢さんお二人のご厚意により、「工藝」、「民藝」創刊号も展示させていただいている。この二点は現存するものが少なく、誠に貴重な資料であり、大切に保管していきたい。西邨氏をはじめお嬢様方も私と同じ同志社大学のアラムナイである。柳宗悦、兼子、宗理さんの京都での旧宅(左京区膳部町)は私の学生時代の下宿のすぐそばであった。下鴨神社の森の北に位置する住宅街にある。数々のご縁に結ばれたコレクションである。

小玉みさをさん

4月22日
小玉みさをさん
私たちは今度7月に第7回目の訪ブータン団を派遣する。その7回のうち私たち夫婦を除くと最多の訪ブを果たされたのは小玉みさをさんである。絵手紙教室をブータンミュージアムで毎月無料でご奉仕いただいている。今回その小玉さんのブータン絵手紙展を企画展と同時開催させていただいた。ブータン人の挨拶は、永平寺と同じく両手を合わせてお辞儀をする。小玉さんの毎日の挨拶も両手を併せてにこやかに一礼される。この一事だけで小玉さんとブータンとが一体となるのがよく判る。ブータンの仏画八変化をはじめ力作大作の数々、ブータンの紙に、越前和紙に、色鮮やかに健筆をふるわれている。絵手紙の小品から大きな大作(1階展示場の窓に外部から見えるように貼付)まで数多くの作品を出展していただいた。ブータン王国がなぜすばらしい国か、なぜブータン人が幸福なのかを知る手がかりとなる絵画展である。小玉さんは毎年ブータンの子供たちに支援のご奉仕を続けておられる。仏教を信仰する真心の表れである。

ジェッツ世界制覇5連勝

4月21日
ジェッツ世界制覇5連勝
アメリカのフロリダで毎年行われる全米チアダンス選手権において、福井県の福井商業高校チアリーダー部JETS(ジェッツ)が五連覇を成し遂げた。私達は昨年3月の四連覇達成の後から、その偉業の源を追求する目的で選手たちの練習風景を追いかけてきた。インターネット放送(バイリンガル)である。ところがジェッツの取材をアップするたびに視聴率が突然ピークアウトする。それが毎回起きる。この人気、この熱を私達は大いに感じて、確信を持って五連覇を待った。そして3月それが見事に的中。ジェッツを扱った映画も上映中でその人気は益々高い。そこで4月23日(日)福井西武百貨店の屋上で無料で演技を鑑賞できる機会をつくった。福井商業高校、西武百貨店、その他数多くの支援者のご協力で実現できた。併せて子供たちのチアダンスも披露する。

日本一の農業

4月19日
日本一の農業
篤農家という言葉がある。全国から選ばれ表彰される。個人、団体に対するもので毎年行われている。先日武生農協の富田理事長にあい独自の農協経営について懇談した。特に注目したのはユーザー直結の販売方法の確立である。その為の品質管理を単協独自に行っている。この品質管理を販売先へのツールにするだけでなく、組合員からの仕入にもそのまま適用している。まさに近江商人の三方よしの精神である。私はこれを「十方よし」と呼んでいる。あらゆるステークホルダーにとってベストな方法を確立することが求められる。私はこれからの人生をこの日本一の農業の確立のために捧げたいと考えている。「全くの素人が日本一とはコッペな」(コッペとは福井弁で生意気の意味)といわれそうであるが、本気でそう思っている。高齢化と後継者不足と獣害と地球温暖化による気候変動により、日本の農業林業水産業は存続の危機に瀕している。この危機を乗り切る新しい「日本モデル」が必要である。その為に滅私奉公をさせていただく所存である。昨年10月より着手してまだまだ完成の域には達していないがその戦略構築のため日々悪戦苦闘している。

温泉天国

4月18日
温泉天国
世界一温泉が大好きな国民は日本人。日本列島は火山列島であり、地下水が豊富にあるので、各地で温泉が湧き出している。ところが世界全体をみわたしても温泉のある国は少ない。温泉に入ったことのない人は温泉のすばらしさに病みつきになる。南国の人が雪にあこがれ、北国の人が南洋の海にあこがれるのと似ている。私の住む福井県の福井市から北の方一帯は日本有数の温泉地帯である。外国の温泉場は殆どみな水着をきて入る。男女混浴である。丁度海水浴場と同じスタイルだ。日本の温泉にあこがれて来日する観光客のために男女混浴の温泉場を作ったらと思う。勿論全員水着をきて入っていただく。名所になること間違いない。

ラーバンの森

4月16日
ラーバンの森
福井県の坂井市、三国海岸の近くにその森が広がっている。そこでは牛と鶏を飼育している。山崎夫妻とその子供達が中心になって経営している牧場だ。雨の降る日に訪れた。学校を出てすぐ、この地を永住の地と定めて、営々として牧場の経営を続けてきたとのこと。その努力とそして多大な成果に感動。約5haの土地(所有は2haとのこと)の中に、娘さんが経営する立派な山荘風の動物病院、そして牛舎の数々、諸施設そしてログハウス住宅が点在している。約2時間山崎さんの話を聞いた。訪問の目的は農業経営の秘訣と注意点を経験者、成功者から聞きたいとの私の要望に応えていただいた。成功のためにはまず自分の居場所を定めること。そして足元を堅固にすること。急がないこと。など有意義な忠告をいただいた。急ぐなとの言葉は私にとっては無理であるが、十分理解した。再度の訪問を約束して別れた。出してもらった牛乳の味は、同行の妻が驚くほど美味だった。牧場経営から、地元の人々との懇談会、更にコンサートやまちづくりの推進など、夢が大きく広がっているのに驚いた。帰り際お孫さんを連れて帰ってきたお子様と挨拶。販売中の書籍数冊と書2点を購入。私の書いた「幸せの種をまく人生」を一冊進呈して辞した。

ツーリズム

4月15日
ツーリズム
福井県は幸福日本一の県との評価をもらっている。住み易いところといわれてからも久しい。土地の魅力とは一体何だろうとずっと考え続けている。私の導き出した結論は「美しい、美味しい、優しい」である。日本のどの町もどの村もこの言葉がふさわしい。なぜなら日本の国土ほど美しい国はない。そしてアジアモンスーン地帯に位置する日本は四方を海にかこまれ清らかな水が豊富である。そして2千年以上に亘って国の主座を守ってきた天皇家を中心に和の精神が脈々と生き続けている。農の国、信仰の国日本。日本人は優しい。火山列島の日本は自然災害が多い。その為信仰心が篤く、どのような災難にあっても一糸乱れず相互扶助の精神で事に当たる。福島県の原発事故の時も、福井県は同じ原発県として、他人事と思えず、多くの福井の若者が福島へ入った。私達も知人友人を励まし福島県よりの難民の家族を三年間お預かりをしてささやかな支援をさせていただいた。困難な時にこそ助けあうのが人間である。日本人である。福井県はインバウンド、外国人の観光客が日本で一番少ない。何故だろう。どう考えてみても腑に落ちない。その理由は告知不足しかない。その為にツーリズムに注力し、告知活動に力を入れることにした。3年前から始めているインターネット放送局を更に充実させていきたい。グリーンツーリズムも同時にスタートさせるつもりだ。首都圏での求人活動スタートの日が近い。

ぶどう園

4月14日
ぶどう園
福井県と石川県の県境にぶどう園が並んでいる。加賀フルーツランドをはじめ、森ぶどう園、荒木、久保田、中野などがつづく。私は福井県内でぶどう園特に「山ぶどう」の系統のぶどう園をその近辺で開設したいと考えている。ぶどう園の開園時期は7月中旬よりと聞いているので7月から8月にかけて一度ゆっくり訪れてみたい。北陸高速道の加賀ICでおりて61号線を北へ行くと三木大橋に出る。それを渡って上木町交差点を右折、鴨池口を左折すると近い。片野の鴨池と下福田の貯水池の間の一画にひろがっている。

そば道場

4月12日
そば道場
福井県にはそば道場が多い、先人たちの努力で、福井には「おろしそば」といわれる独特のそば文化が育っている。辛み大根おろし、かつおぶしとねぎを添えて供される。県内各地にそのそば道場がある。そば講がある。脱サラのそば屋さんがいる。休耕田を見つけると蕎麦の愛好家がやってきて、そばを植えさせてくれと頼みに来る。そばは肥料がいらない。農薬がいらない。そして収穫は早い。白い花が美しいので美観にもなる。そばはルチンという独特の栄養分を格別多く含んでいる。健康によい。そのそば名人そば道場の主を今日は妻と友人とで訪れたい。彼は北海道と福井県下に400haのそば農園を管理している。私にとって農業の師となる人である。私の小さな会社の役員に就任してくれる。まさに天からの使者である。今日のおろしそばの味は格別。訪れる前から美味しさをひしひしと感じさせてくれる。

ゴム版

4月11日
ゴム版
友から絵画展の案内のハガキが届いた。昔懐かしいゴム版で、ハガキの左側に住所氏名電話番号が縦に書かれている。思わず見とれてしまった。味がある。数十年前にはハガキの表にはこのような雰囲気が残っていた。今は手書きの物は滅多にない。ましてゴム版の住所氏名など皆無だ。早速近所の印鑑屋のおやじさんの所へこのハガキを持っていき、同じ味の私のゴム版をつくってもらった。数日後とどけられたので早速スタンプ台を探し出して試してみた。すばらしい。新会社設立の案内状はこのゴム版を使って発送しようと決心した。新会社の本社は20年前に長く務めた商社を退社した時の自宅の応接間だった。80才でまた新たに起業する私の新会社の本社は、奇しくも自宅の居間となった。資本金3000万円受権資本2億円で今月スタートする。めざすのは国の根幹を形成する農林業の繁栄である。その為の後継者の育成である。小さく生んで大きく育てる会社にしたい。

おのれの欲するところを人に施せ

4月9日
おのれの欲するところを人に施せ
至言である。欲しい欲しいが先に立つと必ず失敗する。人に喜んでもらうと必ず気分は爽快になる。自分がしてほしい事を他の人にしてさしあげればすべてがうまくいく。和顔愛語。そんな毎日を送りたいと切に思う。

即実行

4月8日
即実行
「少年老い易く、学成り難し、一寸の光陰も軽んずべからず」という。最も大切なことは「実行」である。どんなすばらしいアイデアも、実行されなければ何の価値もない。「宝のもちぐされ」となってしまう。人生訓の第一は「即実行」。実行してみてうまくいかなければ修正すればよい。間違った道筋であれば戻ればいい。何もしないよりは数倍よい結果を生むのである。

女性

4月7日
女性
ダイバーシティが叫ばれるようになり、女性の活躍が日々顕著である。選挙の候補者の女性比率が検討されだした。大企業の役員の女性比率も問題になってきた。ロータリークラブの女性比率は改善されたのか。ガバナー月信を見ると、古いクラブは未だに女性会員ゼロのクラブが残っている。いい加減に時代錯誤を訂正してほしいものである。私が毎日ボランティアとして活動しているブータンミュージアムの常駐メンバーは男性は私1人、残りは私の妻も含め4人すべて女性である。週1〜2日は男性ボランティアが来てくれているが、圧倒的に女性優位の職場である。ちなみにロータリーの友編集部の職員は10人中8人が女性であり、毎月すばらしい内容の記事を読ませてくれている。女性がリーダーになると世界は平和になるという説がある。アメリカ、中国、ロシアも女性リーダーがトップに出てくる日が待ち遠しい。

蘭の花

4月5日
蘭の花
リビングルームの東端に植木鉢を並べている。竹5本の大鉢、ゴムの九鉢、ガジュマルの小鉢、そして白い花を咲かせる蘭の鉢である。蘭の小鉢は妻の母のプレゼントである。仕事が忙しい私達にとって水やりなど手間のかかる鉢物は苦手である。だから室内の鉢はすべてメンテナンスフリーに近い。その蘭の花は毎年咲いてくれるが、特に今年は次々と開花する。あまりに見事なので妻はその鉢を私の仕事机の上に乗せた。花を数えると9つ咲いている。白い花で、花先がうす紫、花芯は緑。清浄な姿をしている。まだまだ蕾がある。さらに10個は近い内に開花しそうだ。傘寿の祝をしてくれているようで誠にうれしい。こんなに咲いたのは初めてのことだ。

持続可能性

4月4日
持続可能性
ロータリークラブに入会し早や34年になる。110名余の会員の中で入会歴、年令とも古くなってきた。先輩が欠けるのは何より寂しい限りであるが人の世の常と思い定めざるを得ない。RI会長エレクトのイアンH.S.ライズリー氏がロータリー活動の持続可能性の重要性について、ガバナーエレクト研修で述べたとの記事を読んだ。「持続可能性」は物事を判断する場合の基本的なポイントである。「1人1本の木を植えよう」という運動はロータリアンだけでなく人間としての義務なのかも知れない。2016年7月11日インド北部で80万人余りのボランティアが1人60本の苗木を植えた。4930万本がたった1日で植えられたのである。Cop21のパリ協定を受けて実施された。やる気になれば何でも出来る。私達にはそれ丈の能力があることを再認識する必要がある。福井市の中心に足羽三山という山塊があり、原生林に覆われている。貴重な都市の緑であるが、竹が繁殖しだして植生を乱している。持続可能性の観点から、日本の山林の持続可能性についても今一度意を払う必要がある。

道は近きにあり

4月2日
道は近きにあり
性善説を唱えた孟子は孔子の意を伝える「孟子七篇」を残した。その中で「魂の故郷はわが心にある」と述べている。「道はいずこにありや」の問いに対して「道は遠くにあるのではなく、道は近くにある」「現前にある」「まず一歩を踏み出せばそれが道となり、いずれ真理に近付き、都へも到着する」「一歩も踏み出さずに都へ行けるはずがない」といっている。真理は小事に見えるところにある。まず足元を見つめ、そこを深耕することで真理に近付くことが出来る。幸福の青い鳥は山の彼方にはいない。青い鳥は私達のすぐそばにいる。それに気付くことで世界は一変するのである。

山岳信仰

4月1日
山岳信仰
ブータンヒマラヤは未踏峰が残っている。世界中の山々は殆ど制覇されてしまった。山男、山女達はその残された未踏峰の登頂にあこがれを持っているようだ。ブータンの人々は聖なる山を汚すことをおそれる。日本も最近まで女人禁制の山々が多数存在した。特に越のくにといわれた福井県、石川県、富山県、新潟県には霊峰白山と立山が起立している。三大霊峰の内の二つが越のくににある。数千年前から神話や伝説の中で語り継がれてきたのが山岳信仰である。福井県では石川県、岐阜県との三県の県境に白山連峰があり、冬には朝日に遠くその姿をのぞかせてくれる。平泉寺、泰澄大師、越前禅定道、白山神社など福井は「白山」との関係が深い。白山の見える全県下に数多くの白山神社があり、白山信仰が長く人々の生活の中に生きつづけてきたのが実感できる。「白山」という名を大切にしたいと切に思う。