2017年09月のアーカイブ

茶道

9月30日
茶道
千利休から数えて十五代。大先輩の千玄室さん。茶道を世界に広める動画を撮って茶道の心を世界に広めようと人を介して口説いでみた。半年待って答えはノー。インターネット上でいたずらされると困るとのこと。十五代目の代理人の言葉。茶の心を書いた岡倉天心の茶の本(英文の書)に千玄室さんが序と跋を書かれている本を、5年前にブータンに、越前焼で作った五島哲さん(陶芸家)の陶製皆具と越前河和田塗の黒の台を添えて謹呈した。陶製皆具は五島さんの無償提供である。今回(2017年7月)の訪問でも秀吉好みの金の茶碗1対を国王に持参。お返しにブータンの経机(木彫りで装飾付)を下賜された。茶は千玄室さんの「一椀からのピースフルネス」に賛同するものでブータンから更に世界に広がることを願っている。

短歌、俳句、川柳文化

9月29日
短歌、俳句、川柳文化
私は毎日日刊紙を数誌、毎月月刊誌を数誌、季刊誌数誌を購読している。その中で日本文化の粋と言えるのが歌である。短歌の三十一文字、俳句などの十二文字、凝縮された言葉の中に宇宙がある。五言絶句や七言律詩もあるが、日本の十二文字から三十一文字に圧縮された深い文化は類を見ない。私はこのデータベース化にとり組もうと考えている。巨大なものとなることと思うがそのDBから新しく誕生する新しい文化、新しい発想そしてできれば世界の人々を夢中にさせるなにかを期待している。

山野草

9月27日
山野草
花をたべ水をすすった日もありし。食料が不足した頃を思い出すと食べ物を残すことに罪悪感を持つ。山野草を摘みに行って熊の被害にあう人が多いが、食べ物がなくて山野草をあさったのが私たちの祖先だということを忘れてはなるまい。食料自給率3割台、廃棄食品も3割だ。もったいない精神をもう一度思い出してほしい。

世界の茶

9月26日
世界の茶
イギリスの紅茶(ダージリンで有名、ダージリンはブータンの旧領で今でも国境のすぐそば)中共の烏龍茶、そして日本の茶が有名。世界の茶の35%は中共の茶。2位のインドは22%前後、ケニアは8%、スリランカ7%、日本の生産量は世界で10位の約2%。ただ日本茶の場合数量で2%だが金額では上位につける。製品輸出が進むと金額ではかなり上位に入るものと思われる。農業法人としても茶の育成加工販売には大いに興味を持っている。

ワイナリー

9月24日
ワイナリー
福井県にワイナリーが一ヶ所ある。友人の会社で、その活躍を心から期待している。もう一つ新しいワイナリーを作ろうとの動きがあり注目している。ドイツのワイナリーを買収し、10年程経営した後、売却した友がいる。ワイナリー経営の難しさを聞いた。農業の中でも果実の栽培は5年10年という長い試行錯誤の年月が必要だ。10年間の投資を続けられるだけの資力と気力そして後継者が必要。吉田松陰や新島襄の姿を思い浮かべている。

泣いている里山

9月23日
泣いている里山
農業を志して約1年。耕作放棄地や里山を調査している。竹が繁殖していたり、野獣が出没していたり、杉林の中が過密状態で足も入らない。かつては里山は生活の場であった。自然と共生する必要欠くべからざる場であった。今や放置され、誰も近づかない。電気柵がはりめぐらされているのを見ると情けなくなる。何とかしなければならない。

ドローン研究所

9月22日
ドローン研究所
野獣による農業被害がふえている。予防策は電気柵だけという。コインパーキングで盗難防止にピカトロというシステムを開発し効果を上げた。そのピカトロシステムをドローンに搭載して対策に使いたいと考え、ドローン研究所を立ち上げることとした。ドローンの可能性を信ずる人はぜひ参加してもらいたい。

大徳寺

9月20日
大徳寺
門前に精進料理の老舗「一久」がある。演能までの3時間ここで一人精進料理をいただいた。大徳寺をはじめ三千家と薮内家へのお出仕入というだけあって十分堪能した。旨、辛、甘、酸、苦の五味の秘法を伝えて五百有余年、名も一休禅師より一久と賜わったとのこと。お薄の一ぷくもまた格別。次回は二人で訪れたい

果樹園

9月17日
果樹園
里山の周辺の耕作放棄地を果樹園にしたいと考え、あちこち見て回っている昨今である。里山は落葉樹の場合は、落ち葉堆肥として活用できる。その為の適地を探している。もう一つの堆肥の元、米ヌカの確保も大切だ。有機農業をめざすにはハードルが結構高い。農業を始めようと考えた時、果樹園経営は2,3年あるいは4,5年なにかで食いつなぐ道をつくる必要がある。お金も食べものもなかった終戦後の5年間を知っているだけに悩みは深刻である。

プラグインカー

9月16日
プラグインカー
MITの学生たちが世界25大学に呼びかけて85km/lの車の開発に成功のニュース。車のリナックス版だ。農業にも活用したい成功例。ネット社会だからできる開発スタイル。目標を高く掲げて、それに賛同する人を募る。そこにエネルギーが集まり、情熱をたぎらせ、アイデアを昇華させて世界チームを作り上げよう。

ショートショート

9月15日
ショートショート
短い文章を心がけている。躍動感のある文章。言魂を感じる文章。難しい。万葉集や百人一首の表現の面白さを生かせないかと考えているのだがなかなか良いアイデアが浮かばない。

賃金格差

9月13日
賃金格差
西川一誠知事から最低賃金について話を聞いた。全国4ブロックにわけて最低賃金が決められているという。最高の東京都と福井県との差が200円/時とのこと。失業率は福井県と東京都はいつも全国一低い。時給差を国が決めていることに違和感がある。まして東京と福井の時給差を200円/時という大差をつけていることについてもだ。200円/時とは月4万円の差がつく。この大差を誰がどう説明できるというのだ。日本は公共の民間へのムダな干渉が多すぎる。東京は学校が多い。学生や生徒が多い。彼等のバイトに頼る全国チェーンの飲食店がブラック企業として世の指弾をあびている。そしてその時給は今、反動で1200円以上に上がっている。最低賃金が低いことで困るのは生活困窮者である。これを正常なレベルに引き上げるのは焦眉の急である。まず1000円以上に、続いて毎年100円ぐらいづつ引き上げることを求めたい。若者や弱者をいじめて利益を上げるなどは恥ずべき行為である。

野獣の被害

9月12日
野獣の被害
大野市と勝山市の耕作放棄地や荒れた山林を調査に歩いている。殆どすべての中山間地でイノシシの被害が深刻である。あちこちに高圧の電気バリヤーがはりめぐらされている。調べてみると県下の猟師の数は戦後の1700人から現在は400人と激減しており、イノシシの繁殖についていけない状態。調理法・保存法・流通方法も含めた系統だった対応策が望まれる。

日本の森

9月10日
日本の森
国土の約70%は森である。日本は世界有数の森林国であり緑におおわれたすばらしい国土を持つ美しい国である。アジアモンスーン地帯の東端に位置し雨が多く河川が短く風水害が起こり易い。森の30%は国有林、70%が民有林。その民有林を管理する人がいなくなてきている。1ha以上の森林を所有する林家は年々減少をつづけている。1980年から90年までの10年間で5%減、90年から2000年までの10年間で3.5%減。2010年までで11%減と激減し今や100万人を割ってしまっている。今や瀕死の状態である。林業就業者の減少は更に深刻である。10年毎に30%以上ずつ減少しつづけ、2010年には30万人を割った。しかも65才以上の割合が25%もあり、壊滅状態である。日本の国土の半分を占める民有林を所有管理する人々が僅か3万人、そしてその4分の1が65才以上の高齢者である。この事実を知った私は日本のため、地球のため、そして次世代の若者達のために立ち上がることを決意した。「帰りなんいざ田園まさに荒れんとす」である。地方創生の時である。共に力を合わせて国土を守ろうではないか。

光合成

9月9日
光合成
植物は太陽の光をエネルギーとして、炭酸ガスと水から、デンプンなどの炭水化物を生産している。これを光合成と呼ぶ。そして炭水化物をエネルギー源として成長する。地球上に炭酸ガスが過多になり、温暖化が進むと考えられているが、森林を保護することにより、炭酸ガスの増加を防ぐことができる。森は人間にとっても、地球にとっても大変大切なものなのだ。森の木は毎年1%以上成長する。ということは毎年1%程度までならエネルギー源として活用してもよいことになる。バイオマス発電が脚光を浴びている理由がそこにある。バイオマス発電の効率UPを研究すれば太陽光や風力発電などとの併用で化石燃料にたよらない生活が可能になる。森の恵みに感謝しながらそんなことを考えている。

福井北IC―大野IC開通

9月8日
福井北IC―大野IC開通
大野までの時間が20分と大幅に短縮された。もはや奥越ではなく福井市内よりも近い時間距離である。そしてあと数年で白鳥まで開通する。名古屋との距離が大幅に近くなる。米原経由では130分以上かかっているのが、白鳥経由で30分は短縮できる。大野は福井県の玄関口となり、中京地区からのお客様にとっては「親しい町」へ変貌を遂げる。小京都といわれている飛騨の高山市と同じように奥越の大野市は、名古屋人にとってなくてはならない「心の故郷」となるであろう。

AIの農業への導入

9月6日
AIの農業への導入
IoTの導入がはじまっている。センサーが農業を変えている。自動運転も始まる。ビッグデータの農業分野の集積は遅れている。AIの農業への導入が進むにしたがいデータの集積が進む。ドローンや無人操縦ヘリコプターの導入が進むと農業は大きく変わる。GPSが世の中を変えていっているように、空中からのアプローチは革命的な変化をもたらす。ドローンやヘリの導入のための研究所を開設したい。

2020年問題

9月5日
2020年問題
あと2年半で2020年になる。農業の大転換期がはじまる。農家の定年は70才。現在の農業人口は約200万人。平均年齢66才をこえている。大量離農時代がはじまる。新規就農者は毎年約5万人。その多くが会社員や公務員を退職した60才の人々。このピンチに若者達に呼びかけたい。ピンチはチャンス。変化はチャンス。挑戦しよう。新しい農業に。

福井に活力を

9月3日
福井に活力を
ドンとやれ!一極集中の東京の若者を100万人地方へ移住させる計画を打ちたてよ!そのためまず福井県へ1万人移住させよう。まず 隗よりはじめよだ。自分で700人移住させよう!5年計画を創ることにした。私は2年前からJR東京駅の構内に5枚シリーズの福井PRの大看板を掲げている。「ブータンミュージアム イン 福井」という大看板だ。その効果が最近になって徐々に表われて、ブータンミュージアムを見るために福井へ来たという客がふえた。来館されると2、3時間かけてゆっくりと館内をご覧になる。費用は年間数百万円と高くついているがCSR活動ということで協力してもらっている。これからは東京の新聞に地方移住を呼びかける意見広告を出すことを考えている。地方のことを真剣に考えているからこそのアイデアである。文章を推敲する必要がある。難しい。

第3次改造内閣にのぞむ

9月2日
第3次改造内閣にのぞむ
経済にあけくれる毎日である。安倍政権にのぞむ国民の声は「経済再生」という。また首相もそれが第一の課題という。社会があまりに経済、経済と喧伝するので人々の目が曇ってしまっているように思う。デフレが長引いていて経済成長スピードがマイナス圏を右往左往している。その中で問題の核心は貧富の格差の拡大だ。生活困窮者が出だしていることだ。マクロ的な施策は日本中に張り巡らされた規制を外していけばよい。資金はいらない。特に投資に対するタブーをなくすことだ。日本の国富は3300兆円。この資産が年1%ずつ利子を生み出せば33兆円ずつ国のマイナスを消すことができる。世界は年2-3%ずつ成長を続けている。1%の利潤は決して難しいものではない。ミクロ的には3300兆円の国富を使い教育無償化、高齢者養育支援(年収制限付き)、孤児養育支援等への助成を行って欲しい。弱者救済は私たち人間としての使命である。

夏は過ぎ

9月1日
夏は過ぎ
異常気象の夏が過ぎた。石垣島の友人からの便りには八重山では日々に祀りごとや祭りごとが何処かであり、真剣に行われるとある。中学校以上には郷土芸能部が必ずあり、地域や家の歴史を肌で知り、学ぶ機会が多いとのこと。ブータン王国でも同様だが、日本は祭祀を忘れ政治も足の引っぱりあいに終始し、北朝鮮や中共の圧力や攻勢には全く反応しない。異常な状態が続いている。ブータンは中共とインドの二大国に隣接し、その圧力と日々真剣に対峙している。健気な姿に絶賛をおくりたい。