2018年08月のアーカイブ

「ふるさとをシェアする」

8月31日
「ふるさとをシェアする」
新幹線の新駅(2020年4月オープン予定)から車で5分。紫式部がこの地に住んで和歌をつくった越前の国の国府(大化の改新から約1300年もの間繁栄した)のすぐそば「式部邸」をシェアすることを考えている。近辺には越前和紙の里。日本一の漆のまち「かわだ」の漆の里。紙祖神を祭る大滝神社がすばらしい。そして越前打刃物の職人が集うナイフビレッジ。越前そばの里。など歴史と文化のふるさとの中心、そして「式部邸」は約10年前に個人住宅として田園の中に建てられた。施工は地元の名門高野組の子会社。全館見事な木づくりが施されている。お茶室をはじめ、小庭園も見事。玄関を入るとまるで一昔前のお屋敷へ入ったような錯覚を覚えるほど。越前市の中心街にほど近い寺町周辺を歩くと、時代を忘れてしまう不思議な感覚になる。大正から昭和初期の店舗、蔵を再現した「蔵の辻」も一見の価値がある。秋の風物詩たけふ菊人形は日本で唯一残っている「菊人形のメッカ」。一万鉢もの菊づくりの大鉢小鉢が並ぶ別世界を楽しめる。また一足のばすと織田信長ゆかりの越前二の宮剱神社がある。信長はこの神社の神官の家柄だったとのこと。1800年の長い歴史をもち信長は剱神社を氏神として深く信仰していたと伝えられる。地元愛好会のオタイコヒルズの太鼓大演奏は一度みてきくと忘れられない経験となる。日本六古窯の一つ、平安時代に生まれた陶芸の里、越前陶芸村に住みこんで陶芸に一生を捧げる若者も多く、一大産地を形成しつつある。この南越の式部邸をわが家同然の所としてはいかがだろう。日本列島のほぼ中心、四季の最もはっきりとした自然環境に恵まれ、おいしい食べ物が一杯の福井県。海、山、川、湖がすぐ手の届くところにある。そして日本文化の粋、信仰の神社仏閣が至るところにあり、人々は優しく、美しく(美男美女多い)新しい人生を踏み出す契機になることだろう。人生の目的である健康長寿を実現し、幸福日本一に輝くここ福井県を新しいふるさとにしてはどうだろう。「シェアふるさと運動」は20数年前に「タイムシェア」による駐車場革命を全国的にはじめた私が今また新しくはじめようとしているニュースタイルビジネスがこの「式部邸」を中心とした新しいビジネスモデルである。これは新日本列島改造論であり、「地方創生」の目玉である。「ふるさと納税」が生まれたところ、「コインパーキングビジネス」が生まれたところからまたニュービジネスモデルがスタートする。小さな投資がきっとみんなの人生を変える絶好のチャンスとなるだろう。人間は変化しなければ成長しない。変化はチャンスである。チャンスに挑戦をはじめよう。私はこれを英語に直してChange,Chance,Challengeと読みかえ、チャチャチャと暗誦している。都会脱出の夢、桃源郷への夢、資産形成の夢、たくさんの夢のつまった提案である。

ふるさと

8月29日
ふるさと
私のふるさとは近江の国、長浜。豊臣秀吉が初めて城持ちになり、信長から賜わった山城の小谷城を捨てて、湖畔に町や寺を配した平城をつくったのが長浜。爾来長浜は江戸時代を通して町人が町を経営する商都として繁栄した。戦前戦後の長浜市は一市三郡のカナメとして繁栄していた記憶がある。近江商人発祥のところである。ところが最近、若者は都会をめざし今や東京一極集中となり、大きな社会問題になりつつある。東南海地震や東京直下型地震が予測されている中で、人口の太平洋側への集中は一向に改善されない。地方創生が叫ばれているが全くの掛け声倒れ。何ら有効な手が打たれない。唯一すばらしいと言っていいのは文化庁の京都移転と獣医学部の新設だ。もっと地方へ重点的に投資を促進することを望みたい。特に日本海側は、災害が少なく、かつての文化の先進地帯でありながら明治大正昭和平成と太平洋側への投資が進み、今は大きな差を生んでしまっている。そして都市を目指した若者は故郷を忘れ、今や東京生まれ東京育ちの人々がいっぱいいる。「故郷」という物悲しい哀愁を帯びた言葉をもう一度思い起こしてほしい。ブータンミュージアムに毎日常駐している私のところへ、都会の喧騒に疲れた人々が訪ねてくる。私の挨拶は「どちらからいらっしゃいましたか」ではじまる。「ふるさとを持たない人」「ふるさとを忘れた人」に対してもう一度自分のふるさとを持とうよと話しかける毎日である。

ショートショート 就労者数

8月28日
ショートショート 就労者数
陽がさして 就労者数 過去最高 6700万人は 日本の誇り
若者の 正規労働 求めるも 派遣派遣と あらゆる職場
非正規を 認めない世を 願えども ついつい雇う パートの社員
失業の 数をかぞえる 世の中に 明るいニュース 就労者数
求人が 難しくなり 夏来り 日本の景気 好調持続

世界十大長寿食

8月26日
世界十大長寿食
やまぶどう、トマト、ホウレンソウ、サーモン、赤ワイン、にんにく、緑茶、ブロッコリー、燕麦、ナッツ類。
アメリカの「タイム誌」が選んだ長寿食がこれらだ。「やまぶどう」以外はあまりに身近なもので逆に驚いた。長寿食と言われる「魚類」がサーモンだけとはアメリカらしい。「やまぶどう」は日本古来のもので学名は「ビィティス・コワニティ」という。燕麦はオートミールに使う人はいるが、主として家畜のエサになる。赤ワインは日本ではごく最近まで飲まれていなかったが、赤ワインにポリフェノールが多く含まれており、抗酸化作用があるというので大ブレイクした。ちなみに「やまぶどう」に含まれるポリフェノールは赤ワインの数倍と言われている。私はこの「やまぶどう」のポリフェノールの多さに注目。「やまぶどう原液」の製造を系列の白山やまぶどうワインに依頼した。健康長寿は人間の最も望むものである。その長寿食の最高のものを日本中の人々に飲んでもらえる仕事をしようと決心した、一度試されることをおすすめする。

両白山地

8月25日
両白山地
農業法人白山AIファームを昨年5月に設立した。約1年間の準備期間があったので発心よりほぼ2年半が経過したことになる。この2年半で私は信じられない程の経験を積んだ。日本の農業の問題の大きさである。もう一つは私の付けた「白山」の社名についてである。日本の農業については次回に譲るとして今日は「白山」について語りたい。私の社名を聞いた人は必ずと言っていいほど石川県の白山市を思うようだ。「加賀では白山」という唱歌があるが歴史的には白山は越前の国にあった。
白山(2702m)と能郷白山(1617m)の二つの白山を結ぶ地域を称して両白山地という。福井県、岐阜県、滋賀県、石川県、富山県にわたる地域である。この両白山地の中心部がこれから私が開発に注力しようとしている大野市である。総面積約5万haに近い広大な土地である。手付かずと言ってよいほど自然がそのまま残っている。この雄大な自然をどのように活用していくのがベストか毎日その想を練っている。

ショートショート『農ネット』1

8月24日
ショートショート『農ネット』
・農ネット つくらんとせし 友のいて そのけい眼に 今驚きぬ
・猿でさえ 三本足りぬ 猿でさえ 人智をこえて 我をあざける
・今世紀 アジアの時代 夢にみし 日本はいずこ 影さえ見えず
・米どころ 瑞穂の国は 今いずこ ふたたび立たん 農のネットで
・平成の はじめ日本は 世界一 GDPも 時価総額も

ショートショート  物価目標

8月22日
ショートショート  物価目標
なぜはずす 日々の生活 反映す 商品をみな 何の指標ぞ
なぜ変えぬ 時代遅れの 指数なり とうに越えたる 真の目標
世の中を 反映しない 指数みて なぜに苦しむ 日銀の怪
庶民には 理解できない 日銀の 内容乏しい 指数を変えよ
安定し 好況の中 進みおり 物価も上り 雇用も上り

「大野城」

8月21日
「大野城」
天正3年(1575年)に越前一向一揆を平定した織田信長は柴田勝家に越前8郡49万石を与え、大野郡3万石は金森長近に与えた。金森長近は天正14年に飛騨高山へ移封されるまでの約11年間大野城(またの名を亀山城)そして大野の城下町を、京都の条理に似せて、建設した。僅か11年の間に見事な町を建設した金森長近は今でも大野の人々に親しまれている。武家屋敷や寺院を配した町は次の飛騨高山よりも美しく、今なお小京都の面影を残している。大野城は遥か遠方より望むとまるで雲上にそびえる幻の天守閣のように見えることから天空の城として全国から写真ファンを集めるほどの人気がある。大天守(二重二階 6間×7間)と小天守(二重二階 6間×6間半)と天狗書院の三つの櫓から構成されていた。現存の城は小天守を失っている。1682年に大老土井利勝の三男利房が城主につき明治まで土井氏八代の居城となった。城郭、城下町は金森長近が築いたものを温存してきたと思われる。幽玄の城である。町の中心に近く、夜間の照明に浮かび上がる姿も美しい。

ショートショート『母校』

8月19日
ショートショート『母校』
・わが母校 150年の歩みとて 僅かばかりの 寸志を送る
・自主自立 自由な空気 あこがれて 巣立ちして早や 60年ぞ
・限りなき 恵みを受けし わが母校 とわにつづけと 静かに祈る
・大いなる いさおしこそが 大切と 校祖の教え 今も息づく
・学舎は 京都の地こそ ふさわしい われが選びし えにしのはじめ
・人々に 学生はんと 呼ばれる地 京都以外に 我は知らざる
・縁に縁 重ねつつ来し 昨日今日 京の便りに 若き日しのぶ

理科系の人

8月18日
理科系の人
経済学を専攻したので理系の人との交流は少なかったが最近になり養老孟司先生をはじめ進士五十八先生、その他農業法人を立ち上げたことにより、博士号をお持ちの方々との交流が続く。昨夜も清川肇氏(清川メッキ工業社長)の話を聞き、視点の違いに驚いた。同席した田中保氏(田中化学研究所会長)も同質の切り口で話をされ、大変刺激を受けた。ただ一つ営業はやらないという方針については営業マンを自負する私にとっては大問題。営業展開の方法はやり方に差異はあるが営業なしには何も展開しないと思うのだが。敵をつくらない為に営業はしないとの姿勢は悪くはない。「敵をつくるなら味方をふやせ」は古今東西の真理である。

小京都発祥の地は福井県

8月17日
小京都発祥の地は福井県。
幾度かの戦火により京の都は荒廃し京の公卿達は各地の豪族をたよって四散した。福井県の一乗谷の朝倉家を頼るもの数知れず。一乗谷は、いにしえの京の繁栄を
謳歌し、信長の攻撃を受けるまでは正に京そのものと言われた。信長の猛攻により、朝倉家五代の繁栄は夢と消え、朝倉義景は大野に逃れたが、そこで身内にうちとられた。信長の命を受け直ちに金森長近が大野城主としてこの奥越の地を治めることとなり10年間でこの大野城下を新設。その後飛騨高山の城主となり、自分がかつてつくった大野の町づくりを基本として高山をつくり上げた。海外客に大人気の飛騨高山の原型は「大野」である。2025年の中部循環道の開通を待って「大野」と「飛騨高山」の都市間交流に尽力したいと考えている。

ショートショート『酷暑』

8月12日
ショートショート『酷暑』
・生命の 危険があると報じられ やるべきことの 多きを嘆く
・新記録 酷暑の中を あちこちと 走りまわって ダウン寸前
・ムリするな ハウス栽培 熱地獄 身体かばって 休むが利巧
・たんせいを こめて育てし 収穫日 全量破棄の 声に涙す
・今少し育ちが悪い 水瓜なり まさか破棄とは 未だ信ぜず

ショートショート『縁』

8月10日
ショートショート『縁』
・山からの 豪雨の水は 畑をうめ すべてを流し 秋の風吹く
・傾斜地を 流れ下って 奔流は 収穫前の畑をおそう
・山里に ぶどう植えんと 案内を 頼みし人の後したい行く

ショートショート『台風』

8月8日
ショートショート『台風』
・迷走の 台風までが想定を 大きくこえて 逆走する
・広島を 狙うがごとく 台風が また来たりけり 逆走して
・人々が 天を仰いで 祈りける あの日のことを 静かに憶う
・土砂流し 命を奪い 人々は なすすべなきか 豪雨の脅威 

ショートショート『マンションぐらし』

8月7日
ショートショート『マンションぐらし』
・マンションの 無縁社会の隣人祭 新しき村 つくりつつあり
・朝夕の 挨拶交わす一言に 真心こめて 感謝表す
・今日もまた 新幹線のつちおとが 完成予想 夢に描きつ
・鍵一つ マンションぐらし 楽々と 思いながらも 孤独はさびし

ショートショート『新ビジネス』

8月5日
ショートショート『新ビジネス』
・アメリカの タイム誌がいう 長寿食 やまぶどう液 世に問わんとす
・やまぶどう 健康長寿 妙薬か 調べてうれし 効果かずかず
・赤ワイン 紫紺輝く その色の 神秘を憶う グラス傾け
・男性の 平均寿命 今こえて 設立せんと 新ビジネスを

ショートショート『ふるさと捜し』

8月4日
ショートショート『ふるさと捜し』
・東京の あなたの暮らし やみくもに 働くだけの 今日も昨日も
・空の青 緑の大地 ひろがりて 生きる喜び 感謝の暮らし
・学校の 統廃合は 山村の 命を奪い 息の根止める
・次世代を 育てるための 新事業 必死に育て 歩みを止めず
・一本の くもの糸に ぶらさがる 若者達を いかにかせんと

ショートショート『西岡京治さんをしのびて』

8月3日
ショートショート『西岡京治さんをしのびて』
・ブータンの 農の父ぞと 呼ばれたる その人の妻 ミュージアムに
・神戸より 客人迎え 二日間 ブータン談義に 花咲きほこり
・ブータンの花の写真をいただきて 永久に続けと 思いめぐらす
・農の道 共に歩まん 意気に燃え ブータンよりの 人を迎えん
・新しき 有機農業はじめんと ブータンよりの 友を求めん

イノベーション

8月1日
イノベーション
今月号の日経ビジネスに二人のノーベル賞受賞者の声が掲載されている。日本の技術革新能力は決して低下していないとの心強い意見だ。私も全く同感である。日本人は遠慮深く、自信を持つことにためらいがあるようだ。自信喪失は誠に危ない。中共、USAが世界一を競っているといっているが両国共に危ない。覇権国だからだ。国力は人口や国土や経済力などに影響を受けるが、それが大きければ大きい程優れているのではない。逆に大きいことは危険でもある。日本はもっと自信を持って、また次々とイノベーションを発表できることを期待したい。