2018年10月のアーカイブ

サイクリング道路

10月31日
サイクリング道路
国体の自転車競技が大野市の阪谷地区で行われた。国体のはじまるだいぶ以前から、阪谷地区を自転車で走る人々が増えていた。国体が終わって、よくよく考えてみると、この阪谷地区はサイクリング道路をつくるのに誠にふさわしい地形であることに気がついた。足羽周辺、北潟湖周辺は既にすばらしいコースが長年にわたって整備されてきた。一部は荒れているものの少し手を入れれば大丈夫。この阪谷地区で専門家を交えて専用のサイクリングロード建設を提案したい。この長い直線、ワインディングロード、木々の間を抜ける快適さ、どれをとっても日本有数のサイクリング道路の可能性を秘めている。

中共の2035年

10月30日
中共の2035年
17年後である。習近平氏が論及した2035年。その年私は98才。中共がアメリカを追い越すかどうか。さらに2049年戦略を持っているとのことであるが、中共とアメリカが二国の軍事力と経済力でアジア太平洋の安定を考えようとの意志が浮かび上がる。その構想の中に日本もインドもない。この構想の欠点の最たるところである。私は習近平氏と同じように自分史の最終章を今後20年と決めた。そして5年毎に刻んで計画を建てた。ブータン政府の5ヶ年計画にちなみ、美智子皇后のいわれた5年毎に刻んで生きたいとのお言葉にあやかることにしたのである。もうその最初の5年の内、あと数ヶ月で2年が過ぎる。2035年は中共にとっても、日本にとっても、インドにとっても、私にとっても一つの大きな区切りの年である。おさおさ怠りなく適確な対応をしなければなるまい。

ゼロからの出発

10月28日
ゼロからの出発
もうすぐ82才になる。またゼロから出発することとした。白山LT株式会社を設立した。平成30年10月10日。資本金1000万円。役員4人。正社員10人でスタートする。目指すのはシェアビジネス。ふるさとを失った人達に「ふるさと」を共同で作り、お互いにシェアする仕事である。この「ふるさと」は当然のこと大自然の中。魅力あふれる環境。おいしい空気、おいしい水、おいしい食、そしてゆったり流れる時間があるところ。グリンツーリズムでそこを訪れる人達がみんな家族のように親しくなれるような新しいコミュニティをつくりたい。白山AI株式会社グループの一員として歩みをはじめたい。誠に幸いなことに、人も物も金も情報も揃いつつある。エキサイティングな毎日がまたはじまろうとしている。

食断

10月27日
食断
日本は食料のほとんどを外国に頼っている。かつて日本は石油の輸入をアメリカに止められて、太平洋戦争に引きずり出された。石油を止められる、油断である。私は今、日本は「食断」の危機の中にいると認識している。ある日、アメリカや中国が食糧の輸出をストップするぞと言われたら、なすすべがない状態になりつつある。私は食断を恐れて自分の人生の残りを「農業革命」に捧げようと決意した。時に79才の夏であった。それ以来四苦八苦の日々が続いている。日本を取り巻く環境は厳しくなるばかり。また地球環境悪化も進んでいる。明日を信じて努力する毎日である。

自主自立

10月26日
自主自立
トランプ大統領に振り回される日々が続いている。アメリカファーストと(恥じらうことなく、臆面もなく)主張する彼の姿は、20世紀以前の世界制覇を目指した列強の醜い姿に重なる。世界は冷戦を得て、少しずつ安定してきた矢先のことである。日本がジャパンアズNO.1と言われた1968年(GDP世界第2位)から約50年間、日米は経済摩擦が時に深刻化しながらも、トップの座をめぐり安定成長を成し遂げてきた。今、中国が台頭し、軍事力を誇示する厳しい環境の中、自主自立を守ることが求められている。平和憲法を守り、戦争放棄の理想を歌うのは戦争を知る私達年代のものにとっては「夢」である。しかし「夢」で国家が守れるほど世界は甘くない。軍備を急ぐ周辺国家に対する備えをおろそかにすることは許されない。

社員夕食会

10月24日
社員夕食会
昨日購入したあわら湖畔荘で社員夕食会を行った。3回目である。参加人員本社3人、大野事業部4人、あわら事業部10人、果樹事業部4人合計21人のうち、欠席5人。次回からは全員参加を義務付けたい。16人があわら市の蓮ケ浦に集合すると、過疎地では事件である。私有とはいえ駐車場に10台あまりの車が次々と入ってくる。幹道沿い(蓮如道=29号線。北陸(街)道)にあるので車の通行量が多く、人目につく。朝から清掃を始めた。食事班は前日から仕入れをして20人分の食事の準備完了。午後2時から社長講話約1時間、そして全員の意見表明約2時間、その後和やかにバーベキューで和気あいあいの会食会。久しぶりに顔を合わせた社員同士、話に花が咲く。午後7時。宿泊希望の2名(寝袋持参)を残して三々五々家路についていった。熱い心を抱いて…。

情報発信力

10月23日
情報発信力
九州の各地を回ると「博多」への憧れが強い。同じことが北海道の札幌にも言える。この理由について長い間考えていたが、最近教えられた。そして納得した。理由は民放テレビ局数の違いだ。福岡市には地上波民放テレビ局が5局もある。そしてその本社は福岡市にある。ニュースも番組制作も福岡中心になる。魅力的な情報が博多中心にならざるを得ない。札幌も全く同じ。情報発信力の差である。最近スマホやパソコンで情報を受けるようになってきた。新聞やテレビのウェイトが低くなった。しかしよほど意識しなければ情報発信力は急には増加しない。福井県の情報発信力は弱い。全国に拠点を持つとその脆弱さに気付く。インターネットビデオ放送genjapan(非営利)をスタートして5年。ブータンミュージアムを開設して6年。福井県の情報発信力の弱さに歯噛みする日がいまだに続いている。

坂の町、阪谷

10月21日
坂の町、阪谷
国土地理院の5万分の1の地図をつなぎ合わせて見てみると地形や標高差(海抜の高さ)がはっきりする。大野市阪谷は白山山系の火山経ヶ岳が数万年前に噴火しマグマが噴出、その後数千年前に表層ナダレにより流された土砂が一旦山にさえぎられ、また数千年後に下流へ流れ下ってできた傾斜地である。この地に住んだ大野の民はこの荒れ地を開墾し美しい田園風景が広がっている。傾斜地に水田をつくるためには気の遠くなるほどの労力と時間をかけ石を積み、土堤を築いてこられた。その労苦が石積みの一つ一つにしのばれて頭が下がる。今その水田の一部をぶどう園に転換する。よほどの覚悟と祖先の方々への感謝の心なくしては絶対に出来ないことである。

故郷喪失

10月20日
故郷喪失
盆、暮れに故郷に帰り、神社仏閣、墓参りをする古き良き習慣がおろそかになりつつある。私は長男であったが大学卒業と同時に他県に就職した。しかし毎月1回は故郷の長浜へ帰る生活をつづけた。僅かではあるが毎月両親への仕送りも欠かしたことがない。両親の死後その習慣が途切れ、弟妹がいる長浜への帰郷は盆、正月の二回になってしまった。故郷の喪失である。周りを見ると似たり寄ったりの状況である。日本の地方のよさ、素晴らしさを誰よりもよく知っているつもりの私は、この自分のふがいなさに気付き、新しく「新ふるさと発見」のアイデアを考え出した。「シェアふるさと運動」と名付けることにする。今年中に旗揚げしたい。

ブータン王国に人生を捧げた男

10月19日
ブータン王国に人生を捧げた男
農業支援のため新婚旅行を兼ねてブータン王国を訪れた西岡京治・里子夫妻。その功績は今なおブータンの人々の心に残っている。国際空港のあるパロ郊外にはAMCや育苗センターがあり数多くの弟子たちが働いている。後ろの丘には記念のチョルテンが建っている。象徴的な風景である。私はブータンの五代国王夫妻が国賓として2011年11月に日本を訪問された時の感動を忘れられない。あれから7年。不思議なご縁でブータンとのおつきあいがはじまった。いよいよ来年から私たちが娘のようにかわいがっている少女が日本へ留学してくる。幸福の国ブータンと幸福の県福井を結ぶ懸け橋となってくれるよう願っている。日本語を教えることに努力する毎日である。

ブータンの留学生

10月17日
ブータンの留学生
ここ二、三年ブータンよりの留学生が増えてきた。福祉関係の人手不足を解消するための施策だという。人口の少ないブータンから、貴重な若い労働力を吸い上げることに私は反対だ。日本で学んだら一日も早くブータンへ帰り、国家建設に努力してほしい。心からそう願っている。福井大学へ留学しているドルジ君は家族を呼び寄せて福井で暮らしている。毎月県内のあちこちを案内するのがお互いの楽しみだ。

小京都

10月16日
小京都
大野市の中心街の地図を見て驚いた。大野城の城下町を形成している町並の道路が正確な碁盤目になっている。そして今なお各町並は昔の姿をとどめているのだ。特に七間通りは早朝より夕方まで地元の人々が店番をしている。昔ながらの朝市がそのまま残っている。400年以上の歴史があり、その風情がすばらしい。寺町がまたよい。どのまちの寺町と比較してもそん色はない。大野は戦災や震災や天災にもあわずゆっくり流れる時間の中で数百年、数千年と続いてきた町。その為せかせかしたところが全くない。水がおいしい。その為農作物すべてがおいしい。大野に三日もいると、現代を忘れてしまうような錯覚を覚える。全国に小京都という町は数多いが(全国京都会議参加のまちは52市町あり)歩きまわれる町、そして美しい風情が残るのは大野が一番。ぜひ訪れたいところである。

ショートショート『シェアふるさと』

10月14日
ショートショート『シェアふるさと』
・文化度が 低いと言われ 福井県 長い歴史をいかに伝えん
・裏表 逆になりはて裏日本 これからさらに
また逆転
・インフラの 投資遅れて200年 地方創生 まず福井から
・ふるさとを なくした人の 悲しみを 癒さんとして 立つ決然と
・シェアする ふるさとづくり 考える 友が来たりて 一夜を明かす

ショートショート『ワイン祭り』

10月13日
ショートショート『ワイン祭り』
・久々の 快晴の中 響くのは ジャズのしらべ 喜びの声
・過疎の村 人々こぞり 接待す 秋の野山に 響きてうれし
・盛り上る 地域の人の 笑い声 今年の秋は また新記録
・手づくりの 品を集めて運ぶ店 区の全員で もてなしにけり

ショートショート『大野のまち』

10月12日
ショートショート『大野のまち』
・ふるさとの 大野のまちは 世界一 我もうなづく 議論もつづく
・魅力をば 列挙しようと 紙を出す あまりの多さ 驚くほどに
・名水や 名山多く たべものも 他に比類なき 豊かなる土地
・四季ありて 自然と暮らす 豊かさは あしたに感謝 夕べに感謝
・ありがとう その一言に 万感の 思いこめきて はや八十余

民泊

10月10日
民泊
スイスを一周した時、友人のアドバイスにより、サンモリッツに宿泊する予定を変更し、一つ先の町のBBに泊まった。宿泊料3分の1。いわゆる民泊で朝食も快適。それ以来観光地を避けてゆっくりする旅を選んでいる。日本はペンションが一時流行したが、今回インバウンドの大ブレークのためか民泊を推奨するようになった。福井県内の民泊届け出7件のみ。誠にさびしい結果である。制度そのものに問題ありとしか言いようがない。無駄な規制が多すぎる。もっと自由裁量に任せた方がベター。

バッドニュース氾濫

10月9日
バッドニュース氾濫
毎日のテレビニュースや新聞記事(3面だけでない)を見ていてとくに強く感じるのはバッドニュースの多さである。なぜくだらないニュースばかりを取り上げるのか。世の中にはバッドニュースもあるが、良いニュース、人に知ってもらいたいニュース、善行も探せばいくらでもある。世の中を明るくするニュースを取り上げる。それが報道であり、報道の自由である。よいことをしている人、隠れた善行を探し出して顕彰するのが報道の使命だと思う。

ショートショート『世の指針』

10月8日
ショートショート『世の指針』
・毎日の 暗いニュースは 聞きあきぬ なぜに報じぬ 明るいニュース
・現実を そのまま報じ 事たれり それではあまり 無責任なり
・報道の 貴き仕事 今一度 思い起こして 再出発だ
・競い合う インスタ映えを 横に見て 私はつくる 三十一文字を
・明るくて すばらしいこと 為す人を 勇気を出して 支援つづけん

花の寺

10月7日
花の寺
福井の寺にも花は多い。秋の花は萩である。足羽山の山麓に静かに建つ寺、瑞源時の萩は見事。一度は歩いてみたい。寺全体が萩にうずまっている。すばらしい。

箱根の別荘

10月6日
箱根の別荘
鎌倉のお宅へ招待してもらったことがある。北鎌倉の私の家から山伝いに歩くと約1時間で養老孟司先生のお宅へ着く。今年はドイツから帰られたばかりの箱根の別荘へ招かれた。地方創生には「江戸時代の参勤交代現代版」が必要と先生はいう。私は「ふるさと」を失った都会人に「福井県」を心のふるさとに提供したいと考えている。それも別荘を買うのではなく「シェア」する方法をとる。すさんだ精神を癒す「ふるさと」を提供したい。そう考えて先生の意見を聞きたい。そう思って出かけることにした。旧知の友田中保さんを伴いディスカッションをしたい。日本総研の藻谷浩介さんとの鼎談も捨てがたい魅力がある。一度相談したい。題名は「地方創生を福井県より…」としよう。

ショートショート『まちづくり』

10月5日
ショートショート『まちづくり』
・昨日雨 今日は曇りで 明日は晴 先を楽しむ 老の人生
・明るくて 笑顔よしとて ほめられて 思わずのぞく 鏡の顔を
・倒産の 悲運の中の 友尋ね 誰一人いず 事務所の中は
・友のいて 再開発を 誓いしに その夢未だ 夢のまた夢

国体近づく

10月3日
国体近づく
国体で福井県中が忙しい。平成天皇最後の国体とあって盛り上がっている。サッカーも大人気だ。永年数多くの方々の貴い努力で盛んになってきた福井県のサッカーは転機にある。福井県のサッカー協会メンバー約7000名が固唾を飲んで見守ってきた『サウルコス』が今脱皮しようとしている。念願のJFL地区大会で優勝したサウルコスが念願のJ3への昇格を目前にしている。その矢先の国体である。全県民あげて応援したいと切に望んでいる。

ショートショート『農ネット』2

10月2日
ショートショート『農ネット』2
平成の 次なる御世は 日本が またもや占める 世界一の座
ツーリズム 日本列島 花ざかり 自信を持とう オリンピックだ
日本の 国富はいくらと 問うてみる 答えられしは 一人もおらず
日本の 純資産は 3千兆円 はるかに超える 健全体質
急ぐべき 投資は地方 農ネット 中共でなし アジアでもなし
ドイツには くまなくはった ハイウェイ 都市と地方が 一体化せり
なぜなのか 国連施設 みなスイス 何もない国 厳しい自然