ぶどう畑(ワインヤード)

11月17日
ぶどう畑(ワインヤード)
地元の皆さんが20年余り前から育てている山ぶどうを中心としたぶどう畑がある。約4ha。私に協力の依頼があったのは約1年前。私が80才を前に、人生の最終局面に入る丁度その頃のこと。ナパバレーの奇跡を知り、フランス、イタリー、カリフォルニア、チリ島の産地を知っている私は、その誘いに乗った。栗林公園を福井県各地に作ろうとしていた私に「ぶどうづくり」を推奨してくれたのは当時の県の農林部長。そしてその時、支援依頼が舞い込んだ。天の助けか天命か、同志社大学の校歌にもある「ぶどうのつるの如く天の心を伝えよ」という意味なのかと感じ、乗り出した。プロの方々は無理だという。私はあらゆるデータを読み解き、歴史を調べ、試験をくり返し、そして何より自分の資力を勘案し、心配するまわりを説得して乗り出した。以来ほぼ2年。農政の壁は厚く、地方創生は掛け声だけに終始している現状を憂いている毎日ではあるが、逡巡は許されない。Iターン、Uターンで集まってくれた若者たち(年配者も2、3人いる)を引き連れて夢に向かって邁進をつづけている。夢は大野で4haのぶどう畑をまず5年以内に10ha、更に100ha、1000haそして1万haの一大産地に育て上げることだ。私の残された人生では足りない。それを継いでくれる意志の若者達が日本中、世界中から集まりつつある。日本ワインは日本酒、和食、和服などに続く日本文化の粋である。これを極めて最高のワインに育て上げたいと強く念じる日々である。そしてこの新しい文化、産業を次の世代にしっかり伝えていきたい。

投稿者: jsb 日時: 2018年11月17日 09:22

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