温暖化ガス削減

平成18年11月20日
○温暖化ガス削減

 京都議定書が昨年発効し、日本は2008年から2012年の年度平均が1990年度比でマイナス6%の削減義務を負った。2005年度はプラス8.1%と逆に増えており、この削減目標に赤信号がともった。更に先進国は2050年までに60%〜80%削減する必要があるという試算もある。地球全体で50%削減という。

 私達のすべてが根本的にその生き方、暮し方を変えなければ、こんな大きな節減を達成するのは不可能である。何を、どのように、変えていけばよいのか、各都道府県や各市町村をはじめ、各企業でも、その取組みが始まっている。

 まず第一は削減目標の設定である。2008年までに10%削減とか、2010年までに14%、2012年までに18%とか、期限を切った目標を設定しなければならない。この目標設定をあらゆる分野で早急に実施することである。そしてこの目標を達成する為の詳細な対策を立てていくことである。 

 各業界で既に取組みが始まっている事例を調べてみると、電力業界では原子力発電の稼働率アップの為の対策が練られている。一時期原子力発電の新規設置に拒否反応を起していた地方でも、次々と誘致賛成の空気が高まってきている。原子力が相対的にクリーンなエネルギーであることの認識が出てきたのだ。勿論管理体制には万全を期さなければならない。

 自動車業界はトヨタのハイブリッドカーが世界を席巻しつつある。またスズキの軽自動車も同じレールの上を走っている。ガソリンの画期的な節減を狙っているのだ。またヨーロッパを中心に、ジーゼルエンジンが省エネに適しているという風潮が高まっている。ホンダが新しいジーゼルエンジンを開発したとのニュースが流れた。トヨタも傘下のグループに加えて、いすずの株式を保有し、新しいジーゼルエンジンの開発を進める構えだ。 

 化石燃料の枯渇を目前に、新燃料の研究も盛んである。バイオや植物の活用により、CO²やSOX、NOXの発生の少ないエネルギー源が見つかる事を期待したい。それから夜間電力の活用も、私は最重要課題と考えている。夜間に発電された電力が、ムダになっている事実を、私達はもっともっと熟知し、その利用方法を開発し、これを普及させなければならない。「エコキュート」の効率を高める技術を更に磨き上げると同時に、電力業界も私達も一丸となってこれの普及に取組む必要がある。

 地産地消やロハス的な生活態度は、早晩すべての人々の常識にならざるを得ない時代に入ることであろう。シンプルな生き方、コンパクトシティ的な都市経営、生産現場から消費生活の末端に到るまで、ムダを省く思想、発想が求められている。省エネ80%は達成不可能ではないが、人類の英知を結集し、到達しなければならない桃源境である。

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投稿者: jsb 日時: 2006年11月20日 09:00

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