創業者ブログ: 温暖化ガス削減Ⅱ

2006年11月22日

温暖化ガス削減Ⅱ

平成１８年１１月２２日
○温暖化ガス削減Ⅱ

　環境省の「削減目標達成は難しい」との前提の下で、政府は排出量が全体の約６割を占める家庭と、約４割を占める産業用とに分けた削減計画を作成。経団連も自主的に削減目標を掲げた。企業でも目標の設定が相次いでいる。

　大きなウエイトを占める家庭部門での省エネの比重が大きく、この成功、不成功によって明暗が分かれそうである。即ち省エネ型の新型家電の開発が急がれる。発電方法も分散型の採用が必要となるであろう。太陽光や風力発電、水力発電の小ユニット化と分散化である。省エネ住宅の普及も重要で、特に夜間電力利用のエコキュートの普及を急がねばならない。

　排出権売買の具体的な取組みが欧米を中心に始まっている。経団連もこれを各企業に要請、排出権への新しい取組みを推奨している。例えば、中国や朝鮮半島の砂漠地帯や荒野に、植林事業を施し、このＣＯ２吸収能力を排出権と相殺するという考え方である。偏西風に乗ってやってくる黄砂対策にもなるこの発想は是非検討してもらいたい。

　また国内でもビルの屋上壁面緑化、あるいは道路の街路樹の設置、新しい緑地公園の建設、河川の周辺での植樹など、個人や企業でも取組める対策も多い。

　軌道式の交通機関の省エネ度は予想以上に高い。かつて全国の都市から次々と姿を消していった市内電車の復活は、そんなに先の話ではない。省エネカーの開発と同じく、すぐやれる対策が電車の復活である。ＪＲ各社も国鉄時代と様替りして、復活し、力を持ちつつある。ＪＲ貨物と組んで、鉄道輸送時代をもう一度出現させる絶好のチャンスの到来である。

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