創業者ブログ: 継続は力なりⅡ

2006年12月26日

継続は力なりⅡ

平成１８年１２月２６日
○継続は力なりⅡ

　「まちおこし」のための研究会を始めて約３年が過ぎた。福井は戦災で全滅し、その後３年たって大震災が起きてもう一度全滅、その後大洪水で家財流出という三重苦の中から復興した。不死鳥の如く生き返った町というので「フェニックスシティ」という。

　私達はまちおこしの運動を「フェニックス研究会」と名付けた。最初の半年間はアメリカの研究所や大学、ＮＡＳＡ等で世界トップレベルの研究をされていた化学博士酒井弥先生を中心に開催した。先生の入院そしてご逝去と続いた研究会を「まちおこし」を主要テーマに絞って再開し、２５回の講演会が終った。講師は地元各大学の教授をはじめ、東京、和歌山、金沢などから毎月足を運んでいただいた。

　この３年間に政府や地方自治体は、コンパクトシティ構想を打ち出した。旧市街地の活性化に向けて、本格的な対策を行うこととなったのだ。しかし郊外出店の波はとどまるところを知らず、地方都市の疲弊は深刻だ。方向は「都心回帰」に決まっているが、流れを換える勇気や努力が不足している。

　日本の中心東京では都心回帰がここ数年鮮明となっている。人口も都心で急増。マンション建設も都心で増えている。超高層のマンションである。地震や火災に強い都市再生だ。東京だけでなく、次は名古屋、京都、大阪と次々この都心回帰の動きが始まっている。

　地方都市でも私達の狙い通り、理想的な都心回帰が実現出来るよう、努力を続けていきたい。フェニックス研究会は「石の上にも３年」の「３年」をいま超えようとしている。私達の３年間の成果は、本社を中心部へ移転、ベーカリープラザ開店、伝統工芸品展示場オープンと続いている。ささやかな成果ではあるが街は少しずつ変わりつつある。私達に続く都心回帰を実行している人達に心からのエールを送りたい。

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