地球温暖化の警告

平成19年2月20日
地球温暖化の警告

 先週に、私の会社が支援している「デジタル地球大学」の第5回講座が開かれた。テーマは「地球温暖化」である。福井えきまえのエコライフプラザ2階にキッズグローブがある。そこに地球温暖化を子供達に教える為の「デジタル地球儀」がある。県下ロータリークラブ有志をはじめ県内外企業や個人の尊いご芳志により実現できた施設である。その日も親子で見学する子供達(予約制)で一杯であった。

 同時に大人や学生向に「デジタル地球大学」を月1回開講している。5回目ということで地元県立大学川平浩二教授に講師を務めていただき、約1時間半の講義の後、30分間の質疑応答、意見交換を行った。

 今回のホット情報は2月2日に公表されたIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の第4次報告である。90年、96年、01年に次いで4回目である。 

 約65万年前からの大気分析をもとに次のように発表。

 CO₂の大気中濃度は産業革命前の280ppmから2005年の379ppmに上昇。2000年から2005年までの化石燃料からのCO₂排出量は1990年代に比べ12%増加。南極の氷床から65万年のデータをとると、CO₂、メタンの大気中濃度は高くなっている。平均気温上昇、氷雪の融解から温暖化は明白。21世紀末の気温の予測は1℃〜6.3℃上昇。海水面は19cm 〜58cm上昇。海水のPHは0.14〜0.35下がり、酸性化。気温上昇2℃で25%の種が絶滅。4℃上昇で人類の半分が水飢饉。CO₂の発生を直ちに50%以下にしなければ、温暖化はとめられない。

 IPCCの発表は過去3回と比較して、今回は温暖化の人類による影響を圧倒的に明瞭に認定した。対策は直ちに実行しなければ地球滅亡、人類絶望の日を迎えるのである。

 影響はどう表われるのか。まず気象激変。海水面上昇は「縄文海進」といわれる以上に進み、河川の多い日本は国土の半分近くを失う?食料不足、水不足。日常生活そのものが維持できなくなっていくであろう。

 今年の福井の冬は暖かい。まるで春のような陽気である。厳寒のはずの2月中旬が春である。雪は殆んどゼロ。観測開始以来の少雪記録である。福井の今日を川平教授は70年後の予測した状態という。70年後のはずがもう今既に現実となってしまった。福井は水蒸気、雲が多いので今迄冬は暖かったが、世界全体でこの100年間に平均気温は0.6℃上昇している。日本は1.06℃上昇、福井は1.26℃上昇。日本の都市部は1.40℃上昇している。

 これからは、人類の、日本人の、そして私達1人1人の知恵をしぼり、地球環境保全に取組んで行かねばならない。

テーマは
・グローバルな省エネルギー生活の推進、
・グローバルな植林植樹運動の推進、
・グローバルな既存エネルギー配分政策の実現、
・化石燃料に代わる新エネルギーへの転換、
・新原理によるモービルの開発。

 2006年10月に発表されたスターン報告(イギリス政府)によれば、世界中がGDPの1%ずつを拠出してこの温暖化対策に取組めば、この悲劇は未然に防ぐことが出来ると言っている。僅かに1%。国連の出番であり、日本の果すべきことであり、私達にも今日から出来ることである。

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投稿者: jsb 日時: 2007年02月20日 09:00

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