電気代は安くならない?

平成19年3月1日
○電気代は安くならない?

 日本の電気代は、2004年の比較で、アメリカの2.5倍、韓国の2.4倍、イギリスの1.9倍とかなり高い。これは産業用で、一般家庭用はもっと高い。電力の自由化ということで、10社の電力会社が独占してきた電力事業を他の企業が参入できるようになったのは1995年である。今では500KW以上を消費する大規模工場は、地元電力会社以外の供給先から電気を買うことが出来る。2007年4月より50KW以上を消費する小規模工場が自由化され、一般家庭などの自由化も検討を始める予定であった。そして2009年には電力市場への参入もすべて完全自由化されるはずであった。それが最近また風向きが変りつつあるようだ。

 地球環境の激変が原子力発電に対するアレルギーを徐々に変えつつある。原発による電気代のコストは格安といわれている。福井県は日本一のエネルギー供給県である。かつて繊維製品の出荷高が県産品の一位であったが、今や電力に遥かに及ばない。電気の特徴は「保存がきかない」という事が最大の弱点である。その為需要のピークの為に、供給力を準備しておくことが必要不可欠となる。このピークを押える為の工夫が重要となる。それによってコストは大きく変化する。電力供給県として、何かメリットを追求できないだろうか。地産地消時代である。電力を遠くまで移出するのではなく、かつての富山県のように電力を大量消費する産業を福井県に誘致するのである。これは電力会社にとっても大きなメリットがある。国家事業としても十分考えられる価値がある。

 石油による火力発電はコスト的にはかなり低いが、公害問題を考えると早晩縮小せざるを得ない。化石燃料枯渇の心配も大きい。エネルギー問題に国境はない。CO₂削減に全人類が共同して立上れるのはいつの日か。これは実現が非常に難しい。

 福井えきまえで「デジタル地球大学」を毎月開講し、東京、京都などから有名講師を呼んでいる。そこで目で見てわかる地球環境の激変ぶりを勉強している。啓蒙運動である。

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投稿者: jsb 日時: 2007年03月01日 09:00

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