新エネルギーへの期待と限界

19年5月29日
新エネルギーへの期待と限界
――吉岡芳夫先生の講演の紹介を続ける――

◎太陽光発電の累計導入量 
日本が最も進んでいる。ついでドイツ、そしてアメリカ。その他の国は殆んどゼロに近い。日本の発電総量は約1兆KWH。その10%を太陽光発電(1KW=50万円とする)でまかなう時のコストは約34兆円。これを原子力発電でまかなうとコストは約2兆円。日本の太陽光発電の2010年目標482万KW。EU目標100KW。

◎風力発電の状況
1999年の風力発電の実績は全電力の0.2%であり、全部を風力でまかなうにはウインドファーム850万台が必要。導入が進んでいる国はドイツ31%、スペイン17%、アメリカ16%、インド8%、デンマーク5%、イタリー3%、イギリス・中国・ニュージランド2%、日本1.8%(2005年12月)と日本は遅れている。2010年目標300万KW、EU目標1000万KW.

◎バイオマス・廃棄物発電の状況
1999年実績98万KW。2010年目標400万KW。
 
 地球環境保全を考えると、新エネルギー発電は進めなければならない課題である。しかし量は莫大であるが、密度が低い。天候に左右され不安定(風力最高10時間/日、太陽光最高4時間/日、原子力24時間/日)、サイトが限られる、コストが高い、など多くの問題を抱えている。その為、補完エネルギーとしての利用が主流となっていくものと思われる。

 当面の主力エネルギーは原子力発電を中心として、燃料電池の研究開発が進むと思われる。また、全く新しい私の提案であるが、電力は貯蔵がきかないので、日本を起点として朝鮮半島、中国、ロシア、ヨーロッパ、アメリカまで送電の為の新しいラインを敷設し(枝葉を入れて約4千万キロ)電力の相互供給を行うことにより、発電量は半分ですむ。日本も電力供給国になる。発想の転換である。国連による調整もスムーズに進むことであろう。発電所を作るお金で送電網を作るのである。

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投稿者: jsb 日時: 2007年05月29日 09:00

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