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働くことの意義
平成19年6月13日
働くことの意義
私は同志社大学で経済学を学んだ。ゼミは小野高治教授について、「マックスウェーバー研究」をした。マックスウェーバーはドイツの社会学者であり、当時新興の商人達に信仰に基づく勤労の貴さを教えた。名著に「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」がある。
古来より「労働は苦痛である」という誤った考え方がある。マックスウェーバーはキリスト教精神に則って、「働くこと」の意義を求めた。利益の享受が神の意に反する行為でなく、勤勉や倹約による富の蓄積は賞賛されるべきものであると説いた。まして「勤労を苦役」などとは言っていない。十分神の意に沿った行為であると説いている。
私は働くことの意義を「人生の目的」と考えている。私は働く為にこの世に生を受けたと考えている。仕事を苦痛に思ったことはない。反対にこんな楽しいことはないと考えている。「生涯現役」が私の理想である。
私は働くことの意義をより明確にわかり易く測定する為の尺度を用意している。それは「付加価値」である。自分の仕事によって、どれ程社会に貢献できたのかを知る為の尺度である。商人にとっては、売上総利益が付加価値である。私の会社のスローガンは毎年「付加価値の向上はあなたの存在の証拠です。」を掲げている。今期は約250人の役員、社員、パートさんの一年間の付加価値が20億円ほどになる。1人当り800万円/年間である。この向上が私達の生き甲斐なのである。雇用を確保しながら、付加価値を向上し、節約をしながら勤勉に働き、利益を残して、税金を払う。これが企業人としての私の使命と深く心に刻んでいる。
働くことの楽しさを、より多くの人に知っていただく為の努力をしていきたい。
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