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かげひなた
平成19年6月15日
かげひなた
「三つ子の魂百まで」といわれる。ソニーの井深大氏よりこの言葉を聞いた。岐阜青年会議所のメンバーであった頃だ。親しくしていた先輩や、お取引先の先輩が次々と理事長を引受けられて、お手伝をさせていただいた。井深氏は「幼児教育」が最も重要といわれる。青年会議所のメンバーは殆んどの人が「幼児の父」である。私もその時二人の男児の父であった。井深氏のえらい所は、「幼児教育」の重要性を説く為に、全国の青年会議所に足を運んで、自説を展開されたことだ。
今、教育の荒廃が問題になっているが、そこにあるのは無意味な、無価値な自己主張、自己弁護である。井深氏のような無私の奉仕、無欲な社会貢献が最近少ないのを私は悲しむ。
「かげひなた」という言葉をよく聞いた。そして私はしばしばこの言葉を使う。そしてこの言葉に照して自らの行動を律している。
「かげひなた」とは「日陰と日向」である。「日の当らないところと日の当るところ」である。「人が見ているところと人目のないところ」とも言えよう。「かげひなたなく働け」とか「かげひなたなく努力する人」とかに使われる言葉である。人の目を気にせず自分の道をコツコツ歩めという意味にも取れる。
我田引水の気持があったり、自分のことをまず考える人にとって「かげひなた」は気になる言葉のはずだ。「かげ」で悪い事をし、「ひなた」で口をぬぐって知らぬ顔を決めこんでいる人が多い。「かげひなた」なく努力する人、「自分の為でなく」他人の為に働く人、まわりを幸せにする為に生活している人を、私は心から尊敬する。
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