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グローバル化が本格化
平成19年6月18日
グローバル化が本格化
世界の一等国といわれていた日本は、敗戦により、最貧国の仲間入りをした。その頃、資源のない日本は、「世界の工場になろう」というスローガンを掲げた。西ドイツの復興は早かった。西ドイツは奇跡の復興を成し遂げた。日本もイタリアも東ドイツを含め敗戦国はすべてまた一等国の仲間入りを果した。特に日本は1980年代には殆んどの指標でアメリカと並んだ。バブル崩壊により、またアメリカに水をあけられているが、世界第2位の座は安泰だ。
ところが中身は大きく変りつつある。かつて輸出立国であった日本は、最近になって輸出は円安傾向もあり、相変わらず好調であるが、輸入が急に伸びてきている。輸出、輸入の好調により、貿易収支(輸出入の差)とサービス収支は7兆円/年と高止りをしている。
更に所得収支が絶好調で14兆円/年に達している。これは海外投資、特に海外での証券投資が活発である。それの果実がプラス要因である。
日本経済が輸出による外貨獲得の時代から、今では完全に世界経済の重要な一員に
なっている。その変化に私達も早く気付く必要がある。外貨準備高106兆円、海外債権投資額(残高)158兆円、海外直接投資41兆円、経常収支20兆円、などの対外関係数字はどれをとっても世界有数のものである。いかに日本のグローバル化が浸透しているかを表わしている数字だ。
更に輸出+輸入の数字がGDPに占める比率も年々急増中である。海外依存度が上っていると見るか、世界に対する貢献度が上っているか、見方は分かれるが、グローバル化がすすんでいる事に変りはない。
国土が0.3%、人口が2%の日本が世界経済の中で果たしている役割りは非常に大きい。各国のGDP比でもグローバルテンになりつつある。
トヨタの世界戦略は、グローバルフィフティーンである。世界の中での日本の重要性を自覚すると共に、日本発のメッセージ、意見を広く世界に知らせることが肝要である。
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