健康長寿と信仰

平成19年6月19日
健康長寿と信仰

 百寿者(100歳以上の人、centenarian)を対象とした調査によると、日本でもアメリカでも際立って特徴的なことは「信仰心」を健康長寿の秘訣に上げる人が多いことである。

 88歳まで元気で生きた私の祖父は、実際の年齢は94歳だと主張していたが、毎朝神棚と仏壇で神仏を拝し、家の前の小川のほとりにある井戸の前で朝日に向って拍手を打つのを常とした。

 86歳まで現役で和裁塾を開いていた母は、神仏への勤行を朝晩欠かさず、その時間が年々長くなっていった。

 二人共当時としては長命であった。特に母は心臓弁膜症という持病を抱え乍らの生活で、傘寿を過ぎた時は家族一同心からその長寿を祝ったものだ。

 日本の長寿県は、かつては沖縄、現在は長野・福井になっている。それぞれ県民性は大きく異るものの、信仰心の厚さでは、共通している。沖縄の自然崇拝、長野の諏訪大社や山嶽崇拝、福井の気比神宮や真宗王国、曹洞禅など特徴のある信仰のよりどころを持っている。ちなみに福井県の神社と寺院の数の合計は、人口当りにすると日本一になる。宗教を信じていない人は福井県は最も少なく37%(NHK調査)である。

 信仰心を持っている人は、心の平安を得やすい。クヨクヨイライラしない。神仏の命ずるままに自由に、明朗に、感謝の生活を送れるということだろう。健康長寿の研究はアンチエイジング学ということで世界でも緒についたばかりである。日本でのアンチエイジング学会の呼びかけに、同志社大学が手を上げた。アンチエイジングセンターが京都御所の近くでオープンした。そして、生命医科学部がいよいよ来年からスタートする。キリスト教主義による人間教育に取り組んできた同志社らしい快挙である。大いに期待したい。

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投稿者: jsb 日時: 2007年06月19日 09:00

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