世の中を変える人

平成19年10月4日
世の中を変える人

 「変革のリーダー」と呼んでもよい。「世の中を変える力を持っている人」と呼んでもいい。世の中を変えた人々を歴史上で捜してみると、その能力を理解しやすい。「変革力」というか「時代を見抜く力」というか。とに角「異能」と見られる特別の力である。

 古くは聖徳太子であり、源頼朝であり、織田信長、徳川家康であった。私は政治というより、自分に近い経済の分野に親しいので、それを坂本竜馬や渋沢栄一、そして近江商人の先達に求めることが多い。そしてこれ等の人々から学ぶことは多い。

 日本の金融界の一方の旗頭、日本銀行設立前に銀行を作った人、安田財閥の祖、安田善次郎(1921年83歳没)に、学んでみたい。彼は露店の両替商よりスタートした。文字通りの徒手空拳である。28歳で両替商(安田商店1866年)を作った。そして1876年、38歳で第三国立銀行創立。1880年安田銀行。1882年日銀理事となっている。同時代の渋沢栄一が表舞台を歩いたのと比較すると、安田善次郎は好対照である。彼の言葉からいくつかの名言金言を拾ってみた。

 「目的をはっきりする」「進取」を説いている。時代の先を見て、何を行うのかをしっかり明確にする事としている。

 次に「心に誓いを立てる」「立志」と言っている。目的完遂の為に必達を念じている。

 更に「実行」の重要さを説いている。「克己」と「堅守」が大切という。実行なくして何もない。また実行するには右顧左眄せず努力を継続することを重んじている。熟慮断行である。

 安田財閥を作った彼の業績は、どちらかというと金融関係が中心で、1920年には銀行20行、保険4社を数え、その他の企業15社をあわせてコンツェルンを形成。

 彼が今日あるのは、「徹底した合理主義」そして「発想のすばらしさ」と慎重さと果断さをあわせもった「実行力」にあるといえよう。

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投稿者: jsb 日時: 2007年10月04日 09:00

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