プロシューマー

平成19年10月18日
プロシューマー

 時代は変る。どんどん変っていく。物が不足していた戦後は、生産者が価格の決定権を持っていた。物が豊富に出回るようになると、「消費者は王様だ」ということになり、市場は消費者優位で進みだした。

 そして今、消費者が生産者になる「プロシューマー」の時代を迎えた。「プロシューマー」とは究極の「地産地消」であり、また同時に「販売チャネルの最短化」であり、「川上と川下の合流」である。消費者のニーズを適確に把握し、それに速やかに対応した商品を作り出すことが、当然になってきたのである。

 インターネットの世界的な普及は、この「プロシューマー」の誕生に大きな力を貸した。I・Tといわれる情報システム技術から、I・C・Tといわれる情報通信システム技術の大変革が始まっている。北海道の夕張メロンを沖縄の人が、一番おいしい時期を選んで、簡単に手に入れることが出来る。沖縄にいながら、インターネットを使って、あたかも自分が作っているように、北海道の夕張メロンの成熟状況を手にとるように見ることが出来る。そして収穫時を指示することすら可能となる。

 福井市に本社がある「セーレン」という会社がある。ここで早くから「ビスコテックス」というシステムを開発している。これは世界中のユーザーが直接自分のデザイン、カラー等の洋服を注文することが出来るシステムである。プロデューサー、作り手が、コンシューマー、買い手に限りなく近付いていっている。また買い手の好みや流行は、瞬時に、売り手作り手側にデーターとして、蓄積されていく。セブンイレブンのポスが世界のコンビニを変えたように、僅かの期間で世界の覇者は変ってしまう可能性がある。それがプロシューマー時代だ。

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投稿者: jsb 日時: 2007年10月18日 09:00

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