非常識

平成19年11月13日
非常識

 人類の歴史の中で、常識はいつも敗れてきた。常識を超えるもの、即ち非常識が正しいとされてきたケースは多い。常識の世界はなぜ弱いのか。それは変化に対する対応が、遅くなるからである。常識の世界は保守一色である。人は保身に走る。真の勇気なくしては、時代の流れに乗り切ることは難しい。非常識と思われる新境地に至ることは難しい。

 非常識と思われることを実行するのは、大変な抵抗にあうことを覚悟しなければならない。例えばガリレオが地動説を唱えた時、教会は天動説が常識であった。迫害を受けた。しかし真理は勝った。非常識の勝利である。

 幕末の鎖国を解き、開国を迫った人々、皇室の復権を唱えた人々は、最初はみな非常識人として処刑された。吉田松陰、橋本左内などすべて犠牲者となった。しかし彼等の非常識が、明治維新を現実のものとした。その薫陶を受けた者は、明治の顕紳として、日本再生の先頭に立った。
非常識を否定することはたやすい。それは多数派につくことだからだ。しかし、非常識の中に常に一筋の真実があることを見極めることが大切である。非常識は起るべくして起るのである。その中身を検証するクセをつけておこう。

 現代は価値判断が難しい。真に価値のあるものが特定しにくい。例えば自動車である。20世紀最大の発明である車は、21世紀に入って、悪者にされかねない。
世界一の圧倒的な力を誇るアメリカは、テロに苦しんでいる。軍事力、経済力、文化力すべてにおいて優位なはずのアメリカが勝てない。

 今静かに進行中の異状現象は、いくつかある。温暖化。資源枯渇。食料難。水不足。ガソリン高騰。貧富拡大。そして政治の世界での女性リーダーの誕生である。これは平和の象徴である女神讃歌なのであろうか。世界のトップがすべて女性にかわるというのも非常識である。

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投稿者: jsb 日時: 2007年11月13日 09:00

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