大理石

平成19年11月15日
大理石

 日本の大理石の産地は、岐阜県の赤坂に極まる。建築物に使われる石の中で最高のものが「大理石」である。自然が作り出したその色や模様は、「大きな宝石」と言える程、人を魅了する。国会議事堂をはじめ、日本でも有名な建物には、必ずと言っていい程この大理石が使われている。

 東京芸大の先生をされていた矢橋六郎さんと知り合ったのは私が岐阜市に住んでいた1970年頃であった。油絵やスケッチを数点いただいた。大理石の関係で世界をまわるというお話である。赤坂山の大理石の埋蔵量を温存する為、外国からの輸入を行っているとのことであった。当時赤坂の近くでセメントの原石の採掘、輸送をしていた人々と親しかった縁で、赤坂へもよく行った。大きな、巨大な原石が野積みになったり、加工されたり、不思議な活気を感じさせる町である。

 先日関ヶ原製作所の矢橋会長の講演を聞く機会があり、矢橋亮吉翁のお孫さんであり、矢橋六郎さん
の甥であると聞いて驚いた。関ヶ原製作所の二代目社長として、第二の創業に尽力し、いままた会長として、第三の創業に立ち会っているとのこと。

 矢橋六郎さんの温顔を私はひとりでに思い起していた。矢橋会長の笑顔がまたすばらしいのである。こんな経営者の下で働く社員の方々の幸せをヒシヒシと感じた。

 言葉も大切である。心も勿論大切である。しかし人に対しても、ものに対しても、人は見映えにとらわれる。これが事実である。大理石の美しさはたとえようもない。矢橋会長の笑顔も誠にすばらしい。「顔施」というか仏像を思わせる魅力を感じた。

 中身の乏しいみずからを顧みて、「笑顔よし」の道に更に精進をしたいという思い切なるものがある。

 今建築中の分譲マンションにこの美しい大理石を使って矢橋亮吉翁や矢橋六郎先生、そして関ヶ原製作所の矢橋会長を思い出すよすがとしたい。

↓ブログランキングへ応援お願いします。クリックお願いします。↓
blog


投稿者: jsb 日時: 2007年11月15日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1235

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)