三惚れ

平成19年11月16日
三惚れ

 古来より「三惚れ」という。妻に惚れよ、仕事に惚れよ、今いる土地に惚れよという意味である。そうしていればすべてがうまくいくと教えている。ある損保の幹部社員からこの言葉を久しぶりに聞いた。「私の会社では、汝、任地を愛せよ」とは正に至言である。

 戦後裏日本といわれる日本海側の各都市は、暗いイメージを持たれてきた。日本列島の背骨を形成する各山脈と最後のモンスーン地帯といわれる湿った空気の為に、雨や雪が少し多いせいである。また戦後の経済、政治活動の相手がアメリカ一国に集中したせいもある。「太平洋ベルト地帯」といわれる首都圏から関西圏までの間に投資が集中した。

 今また対大陸貿易の時代を迎え変化が起きてきた。環日本海の諸都市連携の機運が盛り上がりつつある。恐らく今後100年間は大陸重視となることは間違いない。北陸新幹線の開通に向けて、関係する地方公共団体もはじめ市民の期待は大きく膨らんでいる。「土地に惚れる」という意味でも、地方に対する温かい配慮が望まれる。どんな小さなことでも、やれるところから実行していく、これが成功のコツである。「地方重視」を忘れた自民党は手痛い選挙での敗北を喫したが、反省の時を迎えようとしている。

 「日本一」すばらしい福井県に住んでいると、ついついそのよさ、すばらしさを忘れてしまう。越前ガニが解禁になった。海の幸はますますおいしさを増している。紅葉もまっ盛り。実りの秋から冬支度が始まる晩秋を迎えた。今夜も妻と一緒においしい地酒と新鮮な夕食をいただき、この土地に惚れ直すことにしたい。

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投稿者: jsb 日時: 2007年11月16日 09:00

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