暑い夏

平成20年7月30日
暑い夏

 真夏日(最高気温が30度を超える日)が続いている。先週には北関東で直径2センチを超える「ひょう」が降ったという。学校は既に夏休みに入っていたが、学校の窓ガラスがたくさん割れたとのこと。

 激しい突風が吹いたという。きっとトルネードであろう。かつて経験したことのない風だったという人がいた。自然の大きな力を再認識したという意見もあった。市や県の範囲を超えて猛威をふるう自然、それに対応を迫られる私達がいる。

 19世紀、ダーウィンの進化論に対する反対や、20世紀の地殻の構造プレート運動論に対する反対と同じように、1972年に「ガイア仮説」として発表された「地球温暖化」説は反対の浮き目にあった。イギリスのジェームス・ラブロックの永年の研究に対してであった。地球に降り注ぐ太陽熱が蓄積されつつある。人口増加、資源枯渇、廃棄物蓄積、汚染増大、土地劣化、気候変化、生物多様性破壊等の理由により現在私達は存亡の危機に瀕している。

 産業革命の影響である。特に化石燃料、化学物質等の影響が大きい。私達は僅か2年前に福井駅前で「デジタル地球儀」を使ってNASAのデータのシュミレーションの展示を開始した。以来約22回の研修会を内外の科学者を招いて実行している。温暖化の原因は二酸化炭素等の温暖化ガスであるとIPCCが正式に認めたのは昨年である。IPCCは1989年に設立されている。「ガイア仮説」に直ちに賛同したのはアメリカのニューエイジのヒッピー達である。そして科学者の反対をよそに、一般人がどんどん受入を開始した。凡人の英知である。

 ラブロック博士は問題の第一は現状認識。第二は理論の理解。第三は対策の実行と述べている。アメリカの元副大統領アル・ゴアの「不都合な真実」も全く同じことを繰り返し述べている。

 私達は実行の時を迎えている。温暖化防止、二酸化炭素排出規制等やることは明確になってきた。石油価格暴騰はチャンス到来でもある。次のエネルギーの出番を促している。ガソリンの消費は目に見えて減りだした。人々は自衛手段を自覚し省エネ生活へ急転回をはじめたようだ。遅すぎることは決してない。暑い夏を乗り切る工夫を考え、そしてそれを今日もまた実行していくのである。

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投稿者: jsb 日時: 2008年07月30日 09:00

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