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2008年10月07日
「2050マイナス80」は可能 その�驚杷�材の活用による200年住宅
平成20年10月7日
「2050マイナス80」は可能 その��
断熱材の活用による200年住宅
フランス語の女先生が「日本の家は外といっしょよ、寒い寒い」といった。確かに日本家屋はガラス1枚、障子1枚で外というのが一般的である。これは避寒のための家でなく、蒸し暑い夏を気持よくすごす為に、家の各所を開放して風通しのよい家を作り上げてきたからである。しかし最近では殆んどの家で冬は暖房、夏は冷房の装置や機具を使っている。ところが断熱材についての配慮が誠に乏しい。信じられないぐらいに乏しい。建築基準法などで真っ先に規制すべき項目であるにかかわらず、全く放置されてしまっている。断熱材の使用を義務付け、その寸法を明確化することにより、民生用の冷暖房のためのエネルギーはたちどころに「マイナス80」になってしまう。例えば家屋を冷蔵庫や冷凍庫と思えばよくわかる。断熱材を適切に使えば僅かのエネルギーで冷房、暖房が可能なのである。
政府の200年住宅構想はすばらしいアイデアである。日本の古い家屋は100年、200年たってもビクともしない立派な家が多い。ところが敗戦後の住宅政策の貧困からか、住宅メーカーによるぺんぺらぺんの安普請のプレハブ住宅が一般的になってしまった。私は過去何回も家を建ててきたが、建てる度に「こんな家で大丈夫か」という思いがした。しかし、また建てる時にはついついプレハブメーカーの言うなりになってしまう。200年たっても大丈夫という家をプレハブメーカーが作るようになれば、30年しかもたない現状と比較すると、「マイナス80」はたちどころに実現できる。30年を200年にするには殆んど技術開発は不要である。政府主導ですぐ出来る。プレハブメーカーの体質改善とメンテナンス技術の向上、そして中古市場の整備を行う必要がある。新しい市場がまた誕生するのである。私はこれからの日本の最も可能性の高い事業分野に「リサイクル市場」を上げているが、その中でも急がなければならないのが「中古住宅市場」の育成である。産官学金民すべてが力をあわせて取り組むべき一大事業であり、直ちに着手すべき事業である。
200年住宅で忘れてはならないのは耐震、耐火、耐風、耐水害の住まいづくりである。アメリカで猛威をふるっているサイクロンやトルネードがいずれ日本をも襲うことも考え、その対策を考えた住まいづくりが望まれる。
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