満室満車経営のすすめ

平成21年5月25日
満室満車経営のすすめ

コインパーキングシステムの開発と製造販売、管理業務に乗り出したのは、今から13年前のことである。そのビジネスモデルの根底にあったのが「勿体ない思想」である。駅前や繁華街の一等地にありながら駐車場は当時殆ど月極めであった。稼働率は10%〜20%が多かった。これを時間貸にかえることで、常に満車状態に近くすることを狙ったのである。稼働率が10%〜20%はあまりに勿体ない数字である。その稼働率を上げてステークホルダーすべての人々が喜んでくれるシステムを創り出したのである。それが「コインパーキングシステム」であった。
このシステムの最大の特長は「シェアーリング」である。今迄独占的に使っていた月極駐車場の利用客は、時間決めで利用する客と、その駐車スペースを共同利用するのである。いつも3分の2は空いていた駐車場が、時間によっては満車になるのである。そこに土地の有効活用の成否がある。分りやすくいうと、駐車場がいつも車で一杯になっているか、ガラガラになったままかの差である。同じ土地が多くの人々に利用されるか、限られた少数の人達に利用されるか、どちらが土地の価値が上るのであろうか。
最近の地方都市の商店街を見てみると、シャッター街といわれる程、店舗が閉鎖されている。借り手がないのだ。貸す方も、下手に貸すと返してもらえないかと心配になって思い切れない。空きビルの例も多い。これは賃料や敷金、管理費が高すぎることが多い。思い切って下げられないのである。
私は「満室、満車経営のすすめ」を常に主張している。空いているというのは、「機会損失」である。「勿体ない話」である。なぜ常に満室や満車に出来ないのか、考えてみればすぐわかる。自明の理である。その理由は、「賃料が少し高すぎる」からである。「賃料」を思い切って下げればすぐ満室満車経営が出来る。世の中は自由競争の時代である。儲けている人のすぐ隣で、商売不振で苦しんでいる人がいる。悩んでいていても解決はしない。「満室満車経営」を即実行すればよいのである。
「お客様のニーズを掴む」ことが最も大切である。その為には「自分がお客様になって考えてみる」ことが問題を解決する早道である。難しいことではない。立場を入れ替えるだけで本当の「ニーズ」が見えてくる。これが「満室満車経営」の極意である。不景気の時、人は価格の安い方へ流れていくことを忘れてはならない。

投稿者: jsb 日時: 2009年05月25日 11:48

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