はなざかり

平成21年7月23日
花ざかり

福井に住んでいると、自然の真只中にいるという感じを強く受ける。「四季」がはっきりしているのだ。春は春でどこへ行っても花ざかり。十分に春を満喫できる。夏になれば海、山ともに近く、思い立ったらすぐ行って楽しむことができる。川も至るところに清流がある。秋の紅葉は、高山の上の方から徐々に山麓に下りてきて、平野に来、そして我が家の庭に到る。冬は純白の雪の世界が広がる。スキー場へのアクセスは、車で1時間以内のところが多い。
四季おりおりの景色だけでなく、その時々の四季の花を楽しむことが出来る。県の花、水仙は冬の花である。一面に広がる山の斜面に、咲き揃う水仙の眺めはすばらしい。一本、一本の花は小さく可れんであるが、群生すると、緑の中に白い花が続き、その花芯の黄色の点が風に揺れて見事である。
黄色の連翹が鮮やかに咲く。春は黄色に始まり、桜やこぶし、白木蓮などの白で終る。山法師や花水木の白も美しい。夏はしやらや槿が咲き乱れ、宇津木が山腹を覆っていく。野に咲く紫色のあざみも群生する。
秋には花よりも紅葉の方が美しい。はぜの木の強い朱が好きだ。紅葉の紅、銀杏の黄、桜や柿も特徴のある紅葉を呈する。楢の木の葉が風に舞いながら、裸になっていくと、冬近しの感を強くする。
人生の「花ざかり」はどの年齢を指すのであろうか。日本人の2008年の平均寿命が発表になった。女性が86歳を超え、24年連続世界一を続けている。男性は80歳に届かない。世界4位である。男性の1位から3位まではアイスランド、香港、スイスである。人口の少ない国々で、実質的には、日本は世界一の長寿国である。「花ざかり」の季節は女性の方が約6年間長く続くことになる。60歳定年制は、既に過去のものになりつつあるのである。


投稿者: jsb 日時: 2009年07月23日 09:25

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