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2010年07月12日
打ち水効果
平成22年7月12日
打ち水効果
夏になると冷房がほしくなる。私の幼少の頃の生家では夏を迎えるので、夏のしつらえを毎年行うのが年中行事となっていた。まず障子を外して、夏用の風の通る衝立や格子、竹ヒゴのすだれ、カーテンも白のレースにかえる。すべてのしつらえが終ると中庭から表の玄関まで涼風が吹き抜けていく。
その中庭の四季つつじをはじめ木々に撒水するのが私の役目であった。いわゆる「打ち水」である。
福井市の中心部には、冬期の融雪のための設備が縦横に張り巡らされている。地下水を汲み上げる為の井戸と水中ポンプ、そして町中の道路から撒水するパイプと撒水栓がある。雪が降り出すと撒水が始まり、気温が上り、雪が止むと撒水がとまる。JR福井駅の西口から、大名町通（今はフェニックス通り）と九十九橋通り（今はあわら街道）までの約105haをカバーする設備である。ｍ当り工事費が3万円程かかるので総工事費は10億円以上かかっていると思われるが、長い期間に亘って少しずつ延長して16ｋｍ程になったので正確な投資金額は定かではない。
この福井市中心部の私達の街の財産（融雪装置）を活用して、冬の融雪時だけでなく、夏の盛りの午後1時〜4時頃に稼動させようという計画である。テレビ番組でご近所の底力で紹介された「町中総出」で打ち水を撒こうという試み、融雪装置から地下水を撒いて都市のヒートアイランド現象を多少とも解消するよすがとしたいのである。私達のマンションの大型平面駐車場約3,300�屬納存海靴討澆燭箸海軛鷲讐硬戮慮加�な低下、道路を吹き抜ける涼風の出現、道路上の埃などが洗い流された。これを実行すると地元商店街のメンバーも喜んでくれることと思われる。あるもの、持てるものを活用し、まず隗より始める事が何より重要である。ちなみに水は無料、電気代（水中モーター用）はごく僅か、メンテナンス費用は町内会のボランティアでやっていけば、殆ど無料でこのアイデアを生かすことが出来る。ビジネスモデルの特許がとれそうに思える程、すばらしいアイデアである。
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