貿易赤字と経常収支

11月2日
貿易赤字と経常収支
世界の工場を目指したかつての日本。貿易立国として現在の日本の繁栄をつくり上げたこの戦後の60年。その形が今どんどん崩れつつある。輸出は2011年に入ってから前年比マイナスに転じているのに対し、輸入は2010年以降2ケタで伸びが続いている。2011年からは、貿易は赤字になった。311の大震災の大津波の影響で、福島原発が大きな被害を受け、慌てふためいた当時の菅政権は、すべての原発停止という愚挙に出た。貿易赤字は一挙に大きくなった。化石燃料(特に天然ガス)の輸入急増が主因である。日本が世界の工場といわれた時代は過去のものとなり、企業は中国をはじめアジア全域、ブラジルにまで海外工場を増やしている。貿易赤字は恒常化しつつある。それが経常収支の赤字につながり、世界一強固であった日本の経済基盤が崩壊に向かう可能性が高くなる。幸い省エネ意識はますます高くなっている。無駄を省く努力、貧しい中でも分かち合う互助精神も健在だ。しかし原発停止だけは再熟慮が必要だ。30%を超えていたエネルギー源の原発を停止し続けることは自殺行為である。原発を稼働させても、停止させてもそのコストは同じである。しかし停止させることによる代替エネルギーの輸入だけがオンされる。これが日本の国力の根幹を蝕んでいることに気付かなければならない。経常収支が赤字になる日は遠くない。その時800兆円もの発行残高の日本国債が暴落の危機にさらされる。企業の資金は、国外脱出している。個人の資金が国外脱出をはじめない保証はどこにもない。

投稿者: jsb 日時: 2013年11月02日 11:38

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