だし名人

4月17日
だし名人
昭和22年昭和天皇が福井へ行幸された折、福井のおろしそばをめしあがられた。それがとてもよかったので、帰京後、「あの越前おろしそば」はよかったといわれたそうで、それが「越前おろしそば」の命名となった。名付け親は昭和天皇である。その「越前おろしそば」を売る店は数多くある。それ等のそば屋へだしの素である「かつおぶし」等の乾物を卸しているのがロータリアンの太田芳一さんである。彼の両親も私の古くからの友人で亡き父君もロータリアンであった。その彼からだしの話を聞いた。そば屋の味はそれぞれ微妙に違う。私の好きな店と妻の好きな店は少し違う。それがそば粉の差、水の差、そして大事なのが「だしの差」である。太田さんが納めているそば屋の数はかなり多いが、同じ味ではない。これはそば屋のリクエストによって納入する品物が微妙に違うのだそうだ。かつおぶしといい乍らそばのだし汁にはかつおは使わない。さばやいわしを使う。そばの上にふりかけたり、だし汁の中へお客がお好みで入れる時にはかつおぶしも使う。しょうゆの選定を元にだしに工夫をこらしているのが越前おろしそばだ。勿論おろしの元の大根の選定も重要ではある。四季を通じて福井では、おろしそばをたべる人が非常に多い。それが長寿の源なのだろうか。

投稿者: jsb 日時: 2015年04月17日 09:07

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/3176

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)