創業者ブログ

6月18日
防衛予算
2016年の防衛費の発表によれば世界全体の防衛予算の総額は1兆6860億ドルである。約184兆円である。トップはアメリカ62兆円、中国22兆円、ロシア7兆円、サウジアラビア6.5兆円、インド5.6兆円、フランス5.6兆円、イギリス5兆円そして日本は4.7兆円と　8位。圧倒的にアメリカの軍事費が多い。次に中国が続くがこれまた巨大な額でロシアの3倍以上である。第3位のロシア以下第9位ドイツ、第10位韓国までは大差がない。世界全体の3分の1を使うアメリカとアメリカの3分の1をこえる中国の2国が巨大な予算を組んでいる。第2次世界大戦前の軍縮会議前を思い出させる軍拡競争がはじまろうとしているようだ。北朝鮮がどの程度の予算を使っているのかはよく判らないが原爆実験や数多くのロケット発射の報道をみていると韓国以上の軍事費を使っているのはほぼ間違いないであろう。日本は中国、北朝鮮、ロシアとまわりをすべて共産国に囲まれた国である。日本人はアメリカの原子力の傘の下で過去70年間平和になれてきたが、気がついてみれば最も危険な共産圏というオリの中にいるのかも知れない。そんな事は杞憂だという人に中国のレアアースの日本への禁輸措置を思い起してもらいたい。尖閣列島の北側での中国の海洋地下の資源発掘が日中両国の取り決めを無視してどんどん進んでいる状況。あるいは南沙、西沙諸島の島々で勝手に軍事基地を建設し拡張している事実。どれひとつとして共産圏諸国の武力強化を否定できるものはない。戦争は攻め易く、守り難いものである。しかし日本は平和憲法のおかげで攻めることは出来ない。ということは何としても守りを強化していかなければならない。その為には相応の防衛予算が必要だ。せめて中国並に予算を組むとすれば22兆円が必要になる。巨大な金額であるがこれ程の予算を組んだところで中国やロシア、北朝鮮からの攻撃を完全に防衛できるものではない。守りとはそれ程難しいものである。