『パストガバナーを迎えて』

平成18年3月15日
○『パストガバナーを迎えて』

 ロータリークラブの2650地区は、奈良県、京都府、滋賀県、福井県と、広い地域にまたがる世界一の規模の地区である。クラブ数94、会員数5,298(2006年1月末日現在)と規模も大きいが、問題なのはその地区の広さである。ガバナーが公式訪問される時に、そのタイムスケジュールがいかに過密になるか想像できよう。

 1997〜98年のガバナー山田三郎氏(京都亀岡RC)より、私のクラブを訪問したいとの連絡をいただいたのは、もう2ヶ月程前のことであった。早速私のクラブの福井北RCの卓話をお願いすると同時に、山田ガバナーの時の県下RCの会長・幹事に連絡をとり、懇談会の段取りをした。丁度今日はすいせんロータリークラブの発会式があり、拡大委員をしている会長・幹事が多く、時間の調整が難しく、昼の例会への参加者が5名、夜の懇談会の参加者が4名と予想より少ない人数となった。私のクラブのメンバー数は110名である。卓話の題名は「人生のサムシング」。ポールハリスが、1935年に来日した時に、「最もよく奉仕した者が、最もよく報われる」という言葉について、激論が戦わされた。日本では報われることを期待して奉仕するのは、いやしいとの考え方が強いからだ。その答えが「ロータリーのサムシング」であった。「変えてはいけない事」と同時に、「変えていかなければならない事」が必ずある。スローガンは年々変るが、その根本精神、奉仕と親睦、そして世界平和実現は変えてはいけないものだ。

 パストガバナーは一昨年の正月に年賀状を私のクラブの大永武二会員(90歳)からもらった。そこに岡田謙一郎君(前福井医科大学副学長)が、そちらへ行くのでよろしくと添書してあった。大永氏が、地区の財団委員長の時、山田三郎氏は地区の財団委員であった。早速、岡田氏に入会してもらって、ある日隣に座った二人が雑談中に尿の出が悪いと言ったところ、その足で病院へ行き、直ちに検査入院、次々とガンが早期発見された由。もし年賀状をもらわなければ、もし岡田謙一郎氏を入会勧誘しなければ、ガンの早期発見は出来なかったであろう。

 この人と人を結ぶロータリーの縁、ロータリアンの友情を思う時、山田パストガバナーは、大永武二、岡田謙一郎のお二人につながる福井北クラブを訪問したいとの熱望止みがたく、今回の来福となった。ちなみに岡田謙一郎氏は私の次の次の会長で、彼に会長就任を説得する為に、私の家内もひっぱり出して、二人で口説いたのは、忘れ難い思い出である。今なお石原義紀、山田文雄、岡田謙一郎、私とそれぞれの夫人を含めて、十和会というプライベートな会合を京都と福井で年2回ずつ開き、友情を温め合っている。これも不思議な縁である。十和会の名は、10歳若いの意味もある。ともあれ歓談は夜遅くまで続いた。職業奉仕していただいた芦原温泉の八木の社長 八木真一郎君にも感謝感謝。ロータリーの縁につながる人の輪は、拡がり、回り続けている。

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投稿者: jsb 日時: 2006年03月15日 09:00

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