『勇気』

平成18年3月28日
○『勇気』

 小さな第一歩を踏み出すには、蛮勇を振るうという程の大きな勇気が必要である。

 今、私達のまわりを見てみると、その小さな第一歩を踏み出す勇気を持っていない例が非常に多いことに驚く。例えば「これはよいことだ。ぜひやるとよい」と100人の人が思い、信じることでも、実際にそれを実行する人は殆んどいない。失敗を恐れる気持ちが強く、踏み出す勇気が湧いてこないのだ。

 世界を変える一大変革は、誰でもよい、先ず1人が、小さな第一歩を、勇気をもって踏み出すことに始まる。その第一歩が人々の共感を呼び、やがて大きな変革のうねりが起き、新しい社会が生まれてくるのだ。

 今、日本では自営業がどんどん減少している。これはリスクティクな若者が減り、安逸な生活を求める社会の風潮に遠因がある。

 起業が廃業を上回るペースで進むことが、社会の活性化をもたらし、経済成長を下支えしてくれる。この為の施策が必要であり、同時に起業家を守るシステム作りが重要となる。起業資金の提供や、補助金支給、インキュベーター施設提供、優遇税制、コンサルティングの無償提供等、新しい社会の実現のためには、ぜひ整備すべきものである。

 そして最も重要なものは、その為の精神的な教育とスキル教育の同時実施である。アメリカのビジネススクールでは、40年位前からフィージビリティスタディが主流になりつつある。即ち実行の可能性を徹底的に追求するビジネスゲームである。

 失敗をくり返す事を学んで、密かに勇気を身につける鍛錬とでもいえようか。日本でも、男子は「まさかの時の覚悟」を学ぶことが道徳の基本であった。いま「覚悟」の意味を理解する若者のいない事を悲しむ。

 失敗を怖れていては何も出来ない。全国に覇を遂げた各時代の人々も誰一人失敗せずに成功の美酒を飲んだ者はいない。成功したすべての人々が、生死をかけた戦いに何度も負け、その後、その失敗を乗り超えて、辛勝を手にし、そして時代の風に押されて大成功を手に入れたのである。
失敗を怖れてはならない。失敗しても、くじけてはならない。大切なことは何度失敗しても、成功への夢を捨てず、戦い抜く勇気を持ち続けることである。

 私は毎月1回、高志塾という名の中高年齢者や若者達を対象の、創業塾を開いている。そこで、自分の拙い経験を語り、共に時代の先を考え、新しい仕事を作り出す夢への挑戦を実行することを目標としている。

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投稿者: jsb 日時: 2006年03月28日 11:38

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