ハイブリッドカーか軽自動車か

平成18年5月29日
○ハイブリッドカーか軽自動車か

 ガソリン価格の高騰は、アメリカの自動車メーカーを直撃し、今や世界一の超優良企業といわれたGMが瀕死の状態である。また日本だけの特殊な「軽自動車」の優遇政策が効を奏し、スズキやダイハツが我が世の春を迎えている。

 「軽くて、小さい。ボディーもエンジンも。」というコンセプトが、今ではボディーは限界一杯に広がり、大きな室内空間となり、エンジンも改良に改良を重ねて小さい乍ら強力なパフォーマンスを実現した。ガソリン高と同時に、女性ドライバーの増加等、軽自動車のメリットが相対的に増え、デメリットが減少してきたのが「軽躍進」の原因である。

 また小さな巨人といわれる「スズキ」の株式が、GMから放出されたことも時代の大きな変化を思わせる。トヨタは系列のダイハツに注力、マーケットシェアはスズキ32%、ダイハツ30%と急追してきた。スズキの株式の動向と同時に、シェア争いからも目が離せない。インドではスズキが一人勝ち。世界の中で見ると、スズキがまだまだ大きく水をあけている。

 ハリブリッドカーの世界では、トヨタの一人勝ちが続いている。ホンダは少し中身を変えたハリブリッドカー戦略をひっさけって、いよいよハイブリッド戦争は第二幕が始まる。オートバイメーカーから、軽自動車メーカー、そして世界戦略と急伸したホンダが、今では世界の自動車メーカーのランキングに、単独で、堂々と入ってきている。おそらくここ十数年のうちに、トヨタ、ホンダ、スズキは世界の三大メーカーとしてランクされるであろう。

 ハイブリッドカーとしての道と同時に、軽自動車としての道が大きいことを指摘しておきたい。それが21世紀の自動車メーカーの理想像であるからだ。

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投稿者: jsb 日時: 2006年05月29日 19:00

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