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おいしい水
平成18年12月11日
○おいしい水
日本は四国などの一部を除いて、降雨量の比較的に多い国である。そして緑が豊かな国ということは、降った雨が地表に保たれて豊かな地下水脈を形成できるという事になる。
福井は、白山を含む奥越の高山から、一年を通して流れ出る美しい水を有している。特に嶺北といわれ、越前といわれる地域は、九頭竜川、足羽川、日野川の三大河川が、三国港付近で合流する。それぞれの河川を溯っていくと網の目のように、美しい水脈が隈なく平野を潤しているのがよくわかる。
石川県、岐阜県、滋賀県そして嶺南とを分ける山々嶺々に囲まれた山ふところに、福井市を中心とする人口50万人余りの人々が生活している。そして山に積る雪は一年中に亘って平野を潤してくれる。この水がおいしい。名水百選に選ばれているが、地酒がおいしいのも「水がよい」というのが理由の第一である。そして水がおいしいのでお米もおいしい。野菜もおいしい。更に日本海の暖流と寒流が交差する海域でとれる豊かな海の幸も福井県民の自慢の種となっている。
食物連鎖の最大のポイントは水である。この水が豊かでおいしい地域は最後まで生き残れる聖地である。天から与えられた最高の贈物、「おいしい水」の大切さを子々孫々に語り継ぐ努力をすると同時に、「おいしい水」を大いに味わい、楽しい毎日を送りたいものである。
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