少数は精鋭なり

平成19年6月1日
○少数は精鋭なり

 「人がほしい」「人が足りない」という声をよく聞く。世の中がチョットよくなると必ず出てくる言葉だ。よく聞いてみると、「人が足りないから経営計画が達成できない」という。それでは「人さえ増えれば計画達成できるのか」と質問すると、「優秀な人をまわしてほしい」という。

 自分さえよければいいという考え方である。「優秀な人」を手放す部門や会社は、まずない。「可能性ゼロ」である。それなのに「優秀な人」がほしいという。「無いものねだり」である。子供が他の子が持っている物をほしがる。これを「無いものねだり」という。「優秀な人」をほしがるのはこの「無いものねだり」なのだ。

 人の増員は仕事量が増えて、現在の人員ではとてもやっていけないと判断をした時に、検討すべき問題である。中途採用は毎月行っているが、それは毎月売上が新記録を更新しているからである。しかるに売上が増えないところほど、人がほしいと言ってくる。「少数精鋭」という観念が欠如しているのだ。古来より「少数は精鋭なり」という。これは「少数にすれば、人は必ず全員が精鋭になる」ということである。組織は大きくなれば必ず緩む。権威主義が横行する。組織は小さいほどよい。1チーム5人がベスト。10人までがベターである。それ以上はナンセンスである。

 「コンバット」という古いアメリカ映画がある。テレビでよく放映された。優秀な歩兵小隊長の率いる小隊の物語である。戦場で見せる人間の悲喜こもごもの物語であるが、私はこの古い映画の中に「少数精鋭」の真の姿を読み取っていた。能力の低さをカバーするのは、単なる机上の空論でなく、実戦の場で、身をもって、体験する中で、把みとるものであると。「精鋭の社員」がほしければ「少数にする」ことである。人は必ず育つ。しかし、ぬるま湯の中からは人は育たない。人間の能力、その可能性は無限に高い。それを引き出すかどうかは「働く場」である。「真の働ける場」を提供できれば、人はどこどこまでも成長する。

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投稿者: jsb 日時: 2007年06月01日 09:00

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