上を向いて歩こう

平成19年6月27日
上を向いて歩こう

 「上を向いて歩こう」という歌が流行った。私の学生時代だ。アメリカで「スキヤキソング」として題名をかえて歌われた。歌手は坂本九。九チャンの呼び名で一世を風靡した。彼は人気の絶頂期に、飛行機事故で死んだ。

 人は意気消沈すると、つい下を向いてしまう。病気になった先輩は「視線も、姿勢も、心もすべて下を向く。ダラリと下ってしまうのだ」と言ったことがある。私は困難に遭遇した時、くじけそうな気持を引き立てるように九チャンの「上を向いて歩こう」を歌った。

 「頭を上げよ。まなじりを決せよ、そして力強く足を踏み出せ」と自からに言い聞かせ乍ら、この歌を歌う。

 日本人は型から入るのを常とする。覚悟を決める時は、まず姿勢を正す。座禅もその一つのあらわれである。剣道も柔道も空手道も、型を重視する。形が整えば、心も正しくなるという意味である。
「上を向いて歩こう」の歌を心の中で歌っていると、ついつい下を向いていた自分の姿勢や自分の心が、ひとりでに上を向いてくるのを感ずる。天からの勇気を与えられ、また挑戦の心が静かに、力強く沸き上ってくる。

 福井県民は神仏を信仰しない人、宗教を信じない人の割合が日本で最も少ないという。古今東西宗教を信じない人など殆んど世界に存在しなかった。それ程人間は生きる上で神仏の加護に頼って生きてきたのだ。今、日本で一番信仰心の厚い県、福井県でも神仏を信じない人が37%もいる。世も末である。宇宙の神秘、マクロの世界もミクロの世界もすべて人知を遥かに越えている。見えざる手を信じた数多くの最先端科学者の姿を、私達はもう一度考えてみる必要がある。そこに見えるのは畏敬の念である。坂本九の笑顔がまぶしい。

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投稿者: jsb 日時: 2007年06月27日 09:00

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