米山記念奨学金

19年10月5日
米山記念奨学金

 新幹線三島駅の近くに米山梅吉翁が創設した米山奨学会と梅吉翁の記念館がある。小さなひなびた建物である。東京でロータリークラブの活動を開始した梅吉翁は、その生涯を社会福祉事業に捧げた。特にアジア洲からの留学生を支援することに力を入れたのである。

 その米山梅吉翁の功績をたたえて、東京ロータリークラブは冠名の米山記念奨学会を設立。今や海外よりの留学生に対する日本最大の奨学会にまで育ってきた。

 私も過去何人かの奨学生と知り合ったが、その留学生の数といい、その出身国といい、その奨学金の額といい、すべてが抜群の理想的な奨学制度である。今年度で累計169ヶ国から13,902名の奨学生を迎え支援されてきた。

 拠出したのは日本のロータリアンだけである。これも累計で20万人ほどのメンバーからの芳志である。世界中のロータリアンの拠出するロータリー財団の奨学生と併せると更に大きな広がりを見せる。

 しかし米山記念奨学会の主たる対象国はアジアである。累計13,902名中13,315名、約96%がアジアである。アジア諸国は17世紀末から20世紀までヨーロッパ諸国の植民地として辛酸をなめ、その後日本の占領を経て戦争の中で多難な生活を強いられてきたことから、特にアジアの学生を招いた為である。中国28%、韓国27%、台湾24%と三国の比率が圧倒的に多い。博士号取得者は約3,000名を数え、日本をはじめそれぞれの国で活躍をしている。すべての奨学生の消息は定かではないが、若い日に日本で学んだ体験は忘れられない生涯の思い出となっていることであろう。「世界は一つ」の21世紀を迎え
て、彼等の活躍を期待し、世界平和の実現を願っている。

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投稿者: jsb 日時: 2007年10月05日 09:00

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