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現地現場
平成19年10月12日
現地現場
社長巡回や、役員巡回を始めてもう何年もの年月が過ぎた。今から27年前トヨタとお付き合いが始まった時、一番驚いたのが、毎年行われるトヨタの社長や役員によるディーラーまわりの実施であった。当時、約300余りもあった全国のディーラーを社長や副社長が先頭に立ってまわってこられるのである。緊張もするし、働き甲斐も感じた。そしてこの経営方針はぜひ学ばなければと深く心に期した。
問題は常に現地、現場にある。これは工場内でも販売の第一線でも同じである。本社にいて指図していることが現地では全く違った動きになっていることは多い。現地では「本社は現地の事情が全くわかっていない」と考え、独自の動きをする。本社は「現地は命令をよく守らない」と不満を持つ。ところが現地へ行ってよく見てみると案外簡単に解決策が見つかることが多い。問題も解決策も常に現地現場にあるということだ。
現場を知らない人間が大きな権限を持つと、そのグループは暴走をはじめることがある。空論空理になったり、独断専行にかたよりがちになるからだ。現場の意見を十分吸い上げ、現場を徹底的に検討して、行動するのがよい。出来れば本社機構と現地現場とをわたり歩く人事交流が望ましい。
トヨタのTQCを27年前に体験して、それ以来、現地現場の大切さを身にしみて感じた。私達の会社も全国に17支店を数え、管理駐車場も2,000ヶ所を超えた。役員巡回の重要性を初心に帰って今一度強調したいところである。
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