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月を思う
平成19年10月16日
月を思う
朝4時。いつもの通り起床。東天に明星あり。雲が薄くかかっている中で他の星はほとんど見えない。気になって外へ出てみる。西の空には満月が明々と輝いている。他の星はあまり見えない。月の色はいつもの白でなく、少し赤味がかった黄色がかった不思議な色である。
日本から月探査ロケットが打ち上げられた。成功とのニュースが入って、もう大分過ぎた。まだ次のニュースが入ってこない。月の質量やその内部の組成など、未だに謎が多い。
人類の月への思いは強い。文学や絵画あるいは詩歌、俳諧にいたるまで私達の月への思いは強く、深くそして歴史と共に続いている。
月は地球の衛星といわれる。地球のまわりをまわっている人工衛星は地球の直径を約1mとすると、地上から約3センチ〜5センチの宇宙空間をまわっている。月は約35m離れたところをまわっている。人工衛星と言いながら本当の衛星である月と比較すると、人工衛星はジェット機とあまり変わらない。ジェット機は地上から約1ミリの所を飛んでいる。月は近いようで遠い天体である。
潮の干満や生命の誕生に月が大きな影響を与えているという。太陽暦を世界中で使うようになったが、太陽暦(月の満ち欠け)の方が私達日本人の感性には遥かにふさわしいと思う。月との対話、自然との対話から、季節を感じることが出来る。思えば現代人の私は「月」を殆んど知らない。恥ずかしいことだ。
私は「忘れかけた英語やドイツ語の勉強がしたい」と妻に言ったところ、彼女は「絶対に宇宙研究だ」という。永遠の謎といわれる「宇宙」をもう一度考えてみるのも面白い。満月を見ながらそんなことを考えた。
5時。まだ東天に明星あり。
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