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創業200年
平成19年11月20日
創業200年
「老舗」というと「のれん」を連想する。大体100年以上に亘って連綿と続いてきた超優良企業を一般的には「老舗企業」と呼んでいるようだ。先日その老舗企業の「安田蒲鉾」の安田社長から「蒲鉾談義」を聞いた。安田蒲鉾では、全国的にも珍しい「蒲鉾道場」を開いている。そこでは蒲鉾作りが体験できる。県内の小学3年生約8,000人が、既にこの道場で、蒲鉾づくりを体験しているという。参加型、体験型の学習方法としてすばらしい試みである。私達が行っている小学生対象の「キッズグローブ」「地球に触ってみようキャンペーン」とよく似ている。
蒲鉾等の魚の練り製品の国内市場は、ピークの100万トンから30パーセントほどダウンしている。業界全体にリストラが進んでいる。食品スーパーなどへの納入は全く利益が出ない。そんな厳しい環境の中で、老舗の安田社長はユニーな売り方と徹底した品質管理方式を採用している。
まず売り先は福井県内に限定して、品質維持に全力投球。夏のある時期を除いて保存料は使わない。県外へは自然食品を扱っている一部のお店だけ。朝4時から作り始めてその日の朝に出荷を終ってしまう。品質検査の専門スタッフを置いている。今大問題になっている賞味期限云々は全く関係ない。「安全な食」が老舗の信用の命である。
味は材料で決まる。最高の新鮮な材料の魚をすりみにしてこれを種々な商品に仕上げている。その味の独特の風味は食べてみないとわからない。まさに「のれん」を大切にした「老舗」の味といえよう。
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